果樹類
アンズ
1本でも実はなるが結実が安定しないので、受粉樹を添えると穫れ方が変わる。ウメ・モモ・スモモの花粉でも交配できる。梅雨と重なる時期に熟すため灰星病が出やすく、雨の多い年ほど難しい果樹にあたる。
- 旬
- 夏
- 育てやすさ
- むずかしい
- プランター
- 広さが要る
- 生育適温
- 15〜25℃
- 登録品種
- 5品種
Prunus armeniaca ・ 原産 中国 ・ 出典: ウィキペディア日本語版
あんず / 杏・杏子・カラモモ・アプリコット ・ バラ科
栽培カレンダー
タネまき — / 植え付け 12月・1〜3月 / 収穫 6〜7月
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期です | 2月は植え付けの時期です | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期です |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期です | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
アンズの育て方
土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。
アンズ栽培の前提
- 科・属
- バラ科サクラ属
- 樹高
- 2mを超える
- 植えつけ
- 12月〜3月
- 開花
- 3月〜4月
- 収穫
- 6月中旬〜7月上旬
- 初収穫まで
- 苗木から3〜4年
- 受粉
- 1本でも実はなるが安定しない。受粉樹を植えるとよい
- 耐寒性
- 強い
品種の選び方
加工向きと生食向きで選ぶ品種が変わります。「平和」は酸味が強く加工向き、「信州大実」は生食と加工の兼用で自家結実性が強く家庭向き、「ハーコット」は酸味が少なく生食向きです。長野県果樹試験場が育成した「信陽」は生食専用、「信州サワー」は糖度12〜13%で生食にもジャムにも使えます。
育て方の手順
植えつけ12月〜3月
落葉している休眠期に植えます。日当たりと水はけのよい場所を選びます。梅雨時に熟すため、雨の当たり方が収穫を左右します。風通しのよい場所ほど病気が出にくくなります。
受粉樹を用意する植えつけのとき
1本でも実はなりますが結実が安定しません。別の品種のアンズのほか、ウメ・モモ・スモモの花粉でも交配できます。開花期の重なる木を近くに植えます。人工授粉するなら花を1つ摘み、ほかの花の柱頭に花粉をこすりつけます。
摘果実がふくらみ始めたころ
実つきがよいので、そのままでは小さい実ばかりになります。結果枝10〜15cmにつき1果、1果あたり葉20枚程度を目安に間引きます。
- 摘果の間隔
- 結果枝10〜15cmにつき1果
- 葉の枚数
- 1果につき葉20枚程度
肥料庭植えは2月と10月、鉢植えは2月・5月・10月
有機質肥料か速効性の化成肥料を施します。庭植えは年2回、鉢植えは年3回にします。
剪定冬12月〜2月、夏7月〜8月
冬は枝を整理して日と風を通します。伸びすぎた枝は先端を4分の1から5分の1ほど切り戻します。夏は混み合った枝を間引いて、実に日を当てます。
- 切り戻す長さ
- 先端の4分の1〜5分の1
収穫6月中旬〜7月上旬
果皮が全体に色づき、香りが立ったころに穫ります。梅雨と重なるため、雨が続くと灰星病で傷んだ実が出ます。傷んだ実は木に残さず、拾って処分します。
よくある失敗と防ぎ方
| 起きること | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 花は咲くのに実がならない | 1本植えで受粉が足りない | 別品種のアンズかウメ・モモ・スモモを近くに植える。人工授粉も効く |
| 実が茶色く腐って落ちる | 灰星病。梅雨の雨で広がる | 傷んだ実を木に残さず拾って処分する。剪定して風を通す |
| 実が小さいものばかりになる | 摘果していない | 結果枝10〜15cmにつき1果に間引く |
| 植えて何年も実がならない | 苗木から3〜4年はかかる | 収穫まで年数がかかる果樹と知って植える |
主な病気と害虫
アンズの育て方の出典
ここに書いた数値と時期は、次の資料で確かめています。
- アンズの育て方・栽培方法NHK出版 みんなの趣味の園芸
- アンズの育て方 栽培方法や収穫のコツ、剪定のポイントハイポネックス Plantia
- あんずの品種育成長野県果樹試験場
栄養成分
可食部100gあたり / 果実類/あんず/生
- エネルギー
- 37kcal
- たんぱく質
- (0.8)g
- 脂質
- (0.2)g
- 炭水化物
- (4.8)g
- 食物繊維総量
- 1.6g
- カリウム
- 200mg
- カルシウム
- 9mg
- 鉄
- 0.3mg
- ビタミンK
- -µg
- 葉酸
- 2µg
- ビタミンC
- 3mg
- 食塩相当量
- 0g
「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロ、「-」は未測定を表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 07007)
アンズの品種
5品種。カードを押すと特徴と栽培カレンダーが見られます。
- 信州大実しんしゅうおおみ長野県果樹試験場が「新潟大実」に「アーリーオレンジ」を交配して育成した晩生の大果品種。1980年(昭和55年)に品種登録された。果重80〜90g、糖度は10%前後で、繊維が少なく肉質がよい。生食にも二つ割のシロップ漬けにも使える。
- 平和へいわ大正時代に長野県埴科郡(現在の千曲市)の杏園で見つかった品種。第一次世界大戦の終結を記念して名づけられた。果重50〜60gの橙色の円形で、酸味が強く甘みが少ない。ジャムやシロップ漬けなど加工に向く。
- 信陽しんよう長野県果樹試験場が「山形3号」に「甚四郎」を交配して育成した生食専用品種。1990年(平成2年)に品種登録された。果重50〜60g、糖度は10〜12%で、日本のアンズとしては珍しく生でおいしく食べられる。
- 信州サワーしんしゅうさわー長野県果樹試験場が「信陽」に「L-62」を交配して育成した品種。2008年(平成20年)に品種登録された。果重70〜80g、糖度12〜13%とアンズの中では高く、生食のほかシロップ漬けやジャムにも使える。
- ハーコットカナダで育成された品種で、1979年(昭和54年)に日本へ導入された。酸味が少なく甘みが強いため、日本では数少ない生食向けのアンズとして扱われる。雨に強く裂果が少ない。