アンズの品種
信陽
長野県果樹試験場が「山形3号」に「甚四郎」を交配して育成した生食専用品種。1990年(平成2年)に品種登録された。果重50〜60g、糖度は10〜12%で、日本のアンズとしては珍しく生でおいしく食べられる。
しんよう
1本では実がつきません。開花期の合う別の品種を近くに植えてください。
1本でも実はつくが結実が安定しない。別品種のアンズのほか、ウメ・モモ・スモモの花粉でも交配できる
1本で実がなる果樹の一覧 もあります。
ほかの品種と何が違うのか
生食専用として育成された品種。加工用が主だった中での転換点にあたる。
この品種の要点
- 熟期
- 早生
- 果重
- 50〜60g
- 糖度
- 10〜12度
- 育成元
- 長野県果樹試験場(1990年〜)
この品種が生まれた理由
日本のアンズは長く加工用で、生で食べる文化がほとんどなかった。信陽は生食専用として育成され、糖度を10〜12%まで上げている。収穫は6月下旬から7月上旬で、桃より早く出回る夏の果物にあたる。
味と食感
糖度10〜12%で、加工向き品種より甘い。酸味は残るが、冷やすと生でそのまま食べられる。
信陽を育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどアンズに共通する基本はアンズのページを参照してください。
- 収穫は6月下旬から7月上旬で、梅雨のただ中にあたる。雨よけできると傷みが減る。
- 生食用なので摘果して実を大きくそろえる。結果枝10〜15cmにつき1果。
- 熟した実は柔らかく傷つきやすい。穫るときに指で押さない。
収穫適期の見分け方
- 果皮全体が色づき、香りが立ったころ。
- 軽く握って弾力が出たら穫りどき。硬いうちは酸味が勝つ。
- 生食用は完熟を待つ。加工用より遅らせて穫る。
保存と食べ方
追熟しないので穫りごろを逃さない。冷蔵で数日。冷やして生で食べるのが持ち味を活かす。
よくある失敗
- 完熟させると日持ちしない。穫ってすぐ食べる前提の品種にあたる。
- 梅雨のさなかに熟すので、雨が続く年は灰星病が出やすい。
栽培カレンダー
この品種の時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期です | 2月は植え付けの時期です | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期です |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期です | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- あんずの品種育成長野県果樹試験場
アンズのほかの品種
4品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- 信州大実しんしゅうおおみ長野県果樹試験場が「新潟大実」に「アーリーオレンジ」を交配して育成した晩生の大果品種。1980年(昭和55年)に品種登録された。果重80〜90g、糖度は10%前後で、繊維が少なく肉質がよい。生食にも二つ割のシロップ漬けにも使える。
- 平和へいわ大正時代に長野県埴科郡(現在の千曲市)の杏園で見つかった品種。第一次世界大戦の終結を記念して名づけられた。果重50〜60gの橙色の円形で、酸味が強く甘みが少ない。ジャムやシロップ漬けなど加工に向く。
- 信州サワーしんしゅうさわー長野県果樹試験場が「信陽」に「L-62」を交配して育成した品種。2008年(平成20年)に品種登録された。果重70〜80g、糖度12〜13%とアンズの中では高く、生食のほかシロップ漬けやジャムにも使える。
- ハーコットカナダで育成された品種で、1979年(昭和54年)に日本へ導入された。酸味が少なく甘みが強いため、日本では数少ない生食向けのアンズとして扱われる。雨に強く裂果が少ない。