アンズの品種
平和
大正時代に長野県埴科郡(現在の千曲市)の杏園で見つかった品種。第一次世界大戦の終結を記念して名づけられた。果重50〜60gの橙色の円形で、酸味が強く甘みが少ない。ジャムやシロップ漬けなど加工に向く。
へいわ
1本では実がつきません。開花期の合う別の品種を近くに植えてください。
1本でも実はつくが結実が安定しない。別品種のアンズのほか、ウメ・モモ・スモモの花粉でも交配できる
1本で実がなる果樹の一覧 もあります。
ほかの品種と何が違うのか
酸味が強く生食には向かない。ジャム用の定番にあたる。
この品種の要点
- 果重
- 50〜60g
- 育成元
- 長野県千曲市の杏園(偶発実生)
この品種が生まれた理由
千曲市の森・倉科地区は江戸時代からのアンズの産地で、春には一面が花に覆われる。平和はこの地の杏園で偶然生まれた実生から選ばれ、戦争の終結を記念して命名された。日本のアンズが加工中心だった時代を代表する品種にあたる。
味と食感
酸味が強く甘みが少ない。生で食べるより、砂糖と煮てジャムにすると香りが立つ。乾果にしても酸味が残る。
平和を育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどアンズに共通する基本はアンズのページを参照してください。
- 古くからある品種で樹勢が強い。剪定して日と風を通す。
- 加工用なので、生食用ほど実の大きさをそろえる必要がない。
- 収穫は6月下旬から7月上旬。梅雨のさなかにあたる。
収穫適期の見分け方
- 果皮が橙色に染まったころ。生食用ほど熟らせなくてよい。
- ジャムにするなら色づき始めで穫ると酸味が活きる。
- 雨が続いたら、傷む前に穫って加工に回す。
保存と食べ方
傷みやすいので穫ったその日に加工するのが向く。冷蔵で2〜3日。
よくある失敗
- 酸味が強いので、生食のつもりで植えると期待が外れる。
- 梅雨どきに熟すため灰星病が出やすい。傷んだ実を木に残さない。
栽培カレンダー
アンズの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期です | 2月は植え付けの時期です | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期です |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期です | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- アンズ|長野県の農畜産物JA全農長野
アンズのほかの品種
4品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- 信州大実しんしゅうおおみ長野県果樹試験場が「新潟大実」に「アーリーオレンジ」を交配して育成した晩生の大果品種。1980年(昭和55年)に品種登録された。果重80〜90g、糖度は10%前後で、繊維が少なく肉質がよい。生食にも二つ割のシロップ漬けにも使える。
- 信陽しんよう長野県果樹試験場が「山形3号」に「甚四郎」を交配して育成した生食専用品種。1990年(平成2年)に品種登録された。果重50〜60g、糖度は10〜12%で、日本のアンズとしては珍しく生でおいしく食べられる。
- 信州サワーしんしゅうさわー長野県果樹試験場が「信陽」に「L-62」を交配して育成した品種。2008年(平成20年)に品種登録された。果重70〜80g、糖度12〜13%とアンズの中では高く、生食のほかシロップ漬けやジャムにも使える。
- ハーコットカナダで育成された品種で、1979年(昭和54年)に日本へ導入された。酸味が少なく甘みが強いため、日本では数少ない生食向けのアンズとして扱われる。雨に強く裂果が少ない。