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葉菜類

タラノメ

タラノキの新芽を穫る。タネからではなく、根を10〜15cmに切った種根を伏せて殖やす。1本のタラノキから50本ほどの種根が取れる。露地では春に穫るが、秋に刈った枝を10cmの駒木に切ってハウスへ伏せこむ促成栽培が産地の中心で、冬から春にかけて出回る。幹にトゲが多いので、栽培には新駒などトゲの少ない系統を使う。

旬
春
育てやすさ
むずかしい
プランター
広さが要る
登録品種
1品種

Aralia elata ・ 原産 日本〜東アジア ・ 出典: ウィキペディア日本語版

たらのめ / タラの芽・タラノキ・楤芽 ・ ウコギ科

栽培カレンダー

タネまき — / 植え付け 3〜4月・12月 / 収穫 12月・1〜5月

月ごとのタネまき・植え付け・収穫の時期(露地栽培の目安)
作業123456789101112
植え付け
1月は植え付けの時期ではありません
2月は植え付けの時期ではありません
3月は植え付けの時期です
4月は植え付けの時期です
5月は植え付けの時期ではありません
6月は植え付けの時期ではありません
7月は植え付けの時期ではありません
8月は植え付けの時期ではありません
9月は植え付けの時期ではありません
10月は植え付けの時期ではありません
11月は植え付けの時期ではありません
12月は植え付けの時期です
収穫
1月は収穫の時期です
2月は収穫の時期です
3月は収穫の時期です
4月は収穫の時期です
5月は収穫の時期です
6月は収穫の時期ではありません
7月は収穫の時期ではありません
8月は収穫の時期ではありません
9月は収穫の時期ではありません
10月は収穫の時期ではありません
11月は収穫の時期ではありません
12月は収穫の時期です

カレンダーの読み方

  • タネまき
  • 植え付け
  • 収穫
  • その時期ではない

露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。

タラノメの育て方

土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。

タラノメ栽培の前提

科・属
ウコギ科タラノキ属。落葉低木にあたる
適地
日当たりがよく、水はけがよくて耕土の深い場所。地下水が高い転作田は向かない
殖やし方
種根。根を10〜15cmに切ったもので、1本のタラノキから約50本取れる
種根を掘る時期
枝葉が落ちた11月下旬から翌年3月ごろ
植えつけ
秋植えは12月、春植えは3〜4月。比べた試験では12月植えのほうが発芽率も生育もよかった
植え方
うね幅1.5〜2m、株間0.5m。10アールあたり1,300本ほど
剪定(切り返し)
収穫後、地際付近で幹を切る。2年目以降は側芽を5〜6個残して地表から20〜25cm
促成の採穂
11月中旬以降、落葉してから太く充実した枝を切る
駒木
穂木を1芽つくように10cmほどに切ったもの
促成の水温
10℃前後を保つ
収穫
露地は4月。促成は12〜5月。新芽が7〜10cmに伸びたころ切る
株の寿命
一度植えれば2年目から穫れ、7〜8年は続く

品種の選び方

タラノキは幹にも枝にも葉にも鋭いトゲが密につきます。栽培では手が入らなくなるので、新駒や蔵王系といったトゲの少ない系統が中心に使われます。天然木から種根を取る場合も、トゲが少なく、新芽の形と色がよく、側芽が大きくて多いものを選びます。市販の苗木を導入しても、その土地の気候に合わないことがあります。

育て方の手順

  1. 種根を用意する枝葉が落ちた11月下旬〜3月

    タラノキを掘り上げ、根を10〜15cmの長さに切ります。1本から50本ほどの種根が取れます。切った根は根元側を上、先端側を下にして土に埋めて保存します。上下を逆にしないよう気をつけます。本格的に植える前年に20本ほど育てておくと、山から掘る手間が要りません。

    種根の長さ
    10〜15cm
    1本から取れる数
    約50本
    保存
    根元側を上にして土中に埋める
  2. 種根を植えつける秋植えは12月、春植えは3〜4月

    耕してうね幅1.5〜2mの高うねを作り、除草のためにマルチを張ります。株間0.5mでマルチを切って種根を植えます。株間を広げてもかまいませんが、枝葉が空間を埋めるまでのあいだ雑草が茂るので、除草の手間は増えます。

    うね幅
    1.5〜2m
    株間
    0.5m
    10アールあたり
    約1,300本
  3. 発芽してからの除草植えた翌春から

    12月に植えた場合、翌年4月上旬から順に発芽します。マルチの下から芽が出ることがあるので、この時期は毎日見回ってマルチを切り、芽を外へ出します。発芽して1年目のタラノキは雑草に非常に弱く、ここが成否の分かれ道になります。うまく育てば9月には幹が1m、高いもので2mになります。

    発芽
    12月植えなら翌4月上旬から
    1年目の幹の高さ
    9月に1m、高いもので2m
  4. 切り返し収穫のあと

    穫ったあと、幹を地際付近で切ります。これを切り返しと呼びます。切り返さないと樹高が毎年高くなり、芽に手が届かなくなるうえ、病気で枯れる原因にもなります。定植の翌春に穫ったあとは、側芽を5〜6個残して地表から20〜25cmで台切りし、側枝を出させます。以後は毎年、その年に伸びた枝を1芽残して切ります。

    台切りの高さ
    地表から20〜25cm
    残す側芽
    5〜6個
  5. 促成栽培(ふかし)11月中旬に採穂、冬に伏せこむ

    落葉したあと、太く充実した枝を切り取ります。結束して積み重ね、ワラで覆いビニールシートをかけて雪の中で保存します。使うときは1芽つくように10cmほどに切って駒木にし、ハウスに作った促成床へ並べます。水に浸す方法では、ハウス内を20cmほど掘り下げて枠を作り、ビニールを張って水をため、タラノキを詰めた容器を浸します。切り口から樹液が出て水が腐りやすいので、水を替えるか流水にし、水温は10℃前後に保ちます。促成をはじめて1か月ほどで穫れる大きさになります。

    採穂
    11月中旬以降、落葉してから
    駒木の長さ
    10cmほど。1芽つくように切る
    水温
    10℃前後
    促成から収穫まで
    1か月ほど
  6. 収穫露地は4月、促成は12〜5月

    新芽が7〜10cmに伸びたころ、根元で切ります。伸ばしすぎると葉が開いて硬くなります。促成では品種を組み合わせることで、産地は冬から春まで続けて出荷しています。

    穫りごろ
    新芽が7〜10cmに伸びたころ

よくある失敗と防ぎ方

起きること原因防ぎ方
1年目に雑草に負けて枯れる発芽1年目のタラノキは雑草に非常に弱いマルチを張り、5月以降はこまめに除草する。ここが成否の分かれ道にあたる
何年かたつと芽に手が届かなくなる切り返しをしていない毎年、収穫後に幹を地際付近で切る。2年目以降は地表から20〜25cmで台切りする
促成中に芽が腐る切り口から出た樹液で水が腐った水を随時交換するか流水にする。水温は10℃前後に保つ
畑じゅうに広がるタラノキは繁殖力が強い畑での栽培は管理が難しい。荒れ地や空いた土地を区切って使う
病気が出て枯れるチッソが多い。または病気の木から苗木や穂木を取った追肥は有機質のペレット肥料を春先に控えめに。夏以降に施すと秋伸びする。病気の出た木は焼却し、そこから苗木や穂木を取らない
秋植えより春植えのほうが芽が出ない植えつけ時期による発芽率の差12月の秋植えのほうが発芽率も生育もよいという試験結果がある

主な病気と害虫

  • 病気立枯病自生地でも栽培地でも報告がある。発病した木は焼却する
  • 病気そうか病枝に出る。発病木から穂木を取らない
  • 病気灰色かび病促成栽培のハウス内で出やすい。水を替えて湿りすぎを避ける
  • 病気軟腐病促成栽培で出やすい。水が腐ると広がる

タラノメの育て方の出典

ここに書いた数値と時期は、次の資料で確かめています。

栄養成分

可食部100gあたり / 野菜類/たらのめ/若芽/生

エネルギー
27kcal
たんぱく質
-g
脂質
-g
炭水化物
-g
食物繊維総量
4.2g
カリウム
460mg
カルシウム
16mg
鉄
0.9mg
ビタミンK
99µg
葉酸
160µg
ビタミンC
7mg
食塩相当量
0g

「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロ、「-」は未測定を表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 06157)

主な産地

2024年産 / 全国の生産量 95.8 t / 統計での作物名: たらのめ

  1. 山形県24.2 t25.3%
  2. 新潟県15.1 t15.8%
  3. 群馬県6.8 t7.1%
  4. 宮城県5.1 t5.3%
  5. 福島県4.9 t5.1%
  6. 秋田県4.8 t5.0%
  7. 愛媛県4 t4.2%
  8. 長野県3.7 t3.9%
  9. 岩手県3.5 t3.7%
  10. 島根県2.8 t2.9%

出典: 特用林産物生産統計調査(林野庁)