ハーブ・香味
アロエ
厚い葉に水をためる多肉植物。食べるのは葉を切って皮をむいた、透明なゼリー状の葉肉。食用にするのは主にアロエベラで、観賞用によく植えられるキダチアロエとは姿が違う。低温に弱く、5℃を下回ると葉が傷む。冬は休眠するので、しっかりした葉が穫れるのは夏から秋にかけて。水をやりすぎると枯れる、ほかの野菜とは逆の作物にあたる。
- 旬
- 夏
- 育てやすさ
- やさしい
- プランター
- 向く
- 登録品種
- 2品種
原産 北アフリカからアラビア半島あたりとされる ・ 出典: 旬の食材百科
あろえ / アロエベラ・キダチアロエ・蘆薈 ・ ススキノキ科
栽培カレンダー
タネまき — / 植え付け 3〜5月 / 収穫 7〜10月
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | なし | なし | あり | あり | あり | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし |
| 収穫 | なし | なし | なし | なし | なし | なし | あり | あり | あり | あり | なし | なし |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
アロエの育て方
土づくりから収穫までの手順を、量と時期の数値つきでまとめています。 露地栽培を想定した目安です。
アロエ栽培の前提
- 科
- ススキノキ科。乾いた土地で育つ多肉植物にあたる。以前はユリ科に入れられていた
- 食べるところ
- 葉を切り、緑の表皮を取り除いた透明なゼリー状の葉肉
- 食用にするもの
- 主にアロエベラ。観賞用に多いキダチアロエとは別のもの
- 植え付け・植え替え
- 3〜5月が最適。成長期で気候の穏やかな春と秋に行う
- 用土
- 水はけのよい土(赤玉など)と腐葉土を8対2〜7対3。培養土を使うなら赤玉や鹿沼土を半分ほど混ぜる
- 水やり(夏)
- 鉢植えで2〜3日に1度から週1回。早朝か夕方にやる
- 水やり(春秋)
- 3〜4日に1度、鉢底から抜ける程度
- 水やり(冬)
- ほとんどやらない
- 肥料
- 化成肥料か油かす。ひとふりか数粒で足りる。多用しない
- 置き場所
- 日当たりと風通しのよいところ
- 越冬
- 5℃を切るあたりで室内へ取り込む。春に外へ出す目安は10℃超え
- 収穫
- 夏から秋。冬は休眠するので、しっかりした葉は穫れない
- 日本での産地
- 低温に弱いため関東以南が中心。愛知県産が多く出回る
品種の選び方
食べるために作るならアロエベラを選びます。茎がほとんど伸びず、根元から厚い葉が次々と広がるのが特徴で、葉肉が厚く取りやすくなっています。観賞用としてよく植えられているキダチアロエは、茎が伸びて枝分かれし、葉が細くて葉肉が少ないので食べるには向きません。見た目がはっきり違うので、買うときに取り違えることはあまりありません。
育て方の手順
鉢と土を用意して植える3〜5月
水はけのよい土が要ります。赤玉土と腐葉土を8対2から7対3で混ぜます。市販の培養土を使うなら、赤玉土や鹿沼土を半分ほど足して水はけをよくします。植え替えは基本的に一年中できますが、3〜5月がいちばん向きます。
プランターの場合 — 鉢で作るのが基本です。冬に室内へ移せるので、寒い地域でも作れます。
水を控えて育てる一年を通して
ほかの野菜と逆で、水のやりすぎが枯らす原因になります。夏は2〜3日に1度から週1回、早朝か夕方にやります。炎天下に真上からかけるのは避けます。春と秋は3〜4日に1度、鉢底から抜ける程度で十分です。冬はほとんどやりません。肥料も、ひとふりか数粒で足ります。
- 夏の水やり
- 2〜3日に1度〜週1回
- 春秋の水やり
- 3〜4日に1度
- 冬の水やり
- ほとんどやらない
冬を越す気温が5℃を切るころ
5℃を下回ると葉が傷み、株そのものが弱ることがあります。霜や雪が降る場所では外に置けません。鉢を室内へ取り込みます。春に外へ出すのは10℃を超えてからで、心配なら15℃まで待ちます。
- 取り込む目安
- 5℃を切るころ
- 外へ出す目安
- 10℃超え(心配なら15℃)
ふやす成長期
株分けか挿し木でふやします。茎の付け根で切り、切り口は日陰で7〜10日ほど乾かしてから植えます。挿し木に使うのは、付け根から20cmほどの大きさのものが向きます。親株を大きくしたいときは、根元から出てくる子株を間引きます。
- 切り口を乾かす日数
- 7〜10日
- 挿し木に使う大きさ
- 付け根から20cm程度
穫って下ごしらえをする夏から秋
外側の厚い葉から切り取ります。食べるのは中の透明な葉肉なので、緑の表皮を取り除きます。皮のすぐ下には苦い黄色い汁があるので、よく洗い流してから使います。
よくある失敗と防ぎ方
| 起きること | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 株元から腐って倒れた | 水のやりすぎ。とくに冬の低温と過湿が重なると一気に傷む | 冬はほとんど水をやらない。水はけのよい土に植える |
| 冬のあいだに葉が傷んだ | 5℃を下回った。霜や雪に当たった | 5℃を切るころに室内へ取り込む。外へ戻すのは10℃を超えてから |
| 食べたら苦い | 皮のすぐ下にある黄色い汁が残っていた | 緑の表皮をしっかり取り除き、よく洗い流してから使う |
| 葉が細くて葉肉がほとんど取れない | 観賞用のキダチアロエを食用のつもりで育てた | 食べるために作るならアロエベラを選ぶ |
主な病気と害虫
- 害虫カイガラムシ風通しが悪いと葉の付け根に付く。白い綿のようなものが見えたら取り除く。
アロエの育て方の出典
ここに書いた数値と時期は、次の資料で確かめています。
栄養成分
可食部100gあたり / 野菜類/アロエ/葉/生
- エネルギー
- 3kcal
- たんぱく質
- -g
- 脂質
- -g
- 炭水化物
- -g
- 食物繊維総量
- 0.4g
- カリウム
- 43mg
- カルシウム
- 56mg
- 鉄
- 0mg
- ビタミンK
- 0µg
- 葉酸
- 4µg
- ビタミンC
- 1mg
- 食塩相当量
- 0g
「Tr」は微量、「(0)」は推定値としてのゼロ、「-」は未測定を表します。
出典: 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(文部科学省・食品番号 06328)