ほかの品種と何が違うのか
根も葉もやわらかい小型の白首。葉ごと浅漬けにできる。
この品種の要点
- 産地
- 東京都 / 江戸東京野菜
この品種が生まれた理由
江戸の亀戸周辺で作られていた小型の大根にあたる。根が30cmほどと短いので、耕土が浅い土地でも作れた。根だけでなく葉もやわらかいので、葉を落とさず丸ごと漬けられる。捨てる部分が少ないことが、都市近郊の野菜として使われてきた理由になる。
味と食感
根長30cmほどと小型で、根も葉もやわらかい。葉を落とさず丸ごと浅漬けにできるのが持ち味。
亀戸大根を育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどダイコンに共通する基本はダイコンのページを参照してください。
- 小型なので耕土が浅くても作れる。
- 在来種のため市販の種が出回りにくい。産地の直売所や地域の種苗店、保存会が主な入手先になる。
収穫適期の見分け方
- 長さ20〜25cmの小型のうちに穫る。葉ごと使うので、葉がやわらかいうちに穫る。
- 根も葉もやわらかいのが持ち味。大きくすると硬くなる。
- 穫り遅れると内部にすが入る。地上に出た肩の部分の太さで判断し、太りが止まったら穫る。
保存と食べ方
葉ごと浅漬けにするのが定番。葉がやわらかいので捨てずに使える。
よくある失敗
- 穫り遅れるとスが入る。太さが目安に達したら待たずに抜く。
- 葉ごと使う品種なので、葉が虫に食われると価値が半減する。防虫ネットをかける。
地域別の作型
ダイコンの一般的な作型を表示しています。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。 品種によってさらに前後するので、正確な時期は種袋の作型図を確かめてください。
寒冷地東北・北海道・高冷地
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| 春まき | ||||||||||||
| 夏まき |
一般地関東〜近畿の平野部。種袋では中間地と書かれる
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| 春まき | ||||||||||||
| 秋まき | ||||||||||||
| 冬どり |
暖地九州・四国・南関東の平野部
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| 春まき | ||||||||||||
| 秋まき | ||||||||||||
| 冬どり |
タネまき植え付け収穫
品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: ダイコンの育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
栽培カレンダー
ダイコンの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期です | 4月はタネまきの時期です | 5月はタネまきの時期ではありません | 6月はタネまきの時期ではありません | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期です | 9月はタネまきの時期です | 10月はタネまきの時期です | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期です | 2月は収穫の時期です | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期です | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期です | 12月は収穫の時期です |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
ダイコンのほかの品種
20品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- 伝統大蔵ダイコンでんとうおおくらだいこん東京都白首のダイコンで、青首大根が広まる前の東京の大根にあたる。世田谷区大蔵で作られてきた。一度は途絶えたが、地元の農家が1997年に作り直しを始め、2002年に本格的に復活した。
- 田辺大根たなべだいこん大阪府白首の大根で、長さ20cm、太さ9cmほど。根は白色の円筒形で、末端が少しふくらんで丸みを帯びる。肉質は緻密でやわらかく、甘みに富む。収穫は11月から1月にあたる。
- 源助だいこんげんすけだいこん石川県加賀野菜根径8cm、根長22〜25cmの短円筒形で、尻のつまりがよい。早生で生育が旺盛、ウイルス病や萎黄病にかかりにくい。肉質がやわらかく、だいこんらしい歯ざわりを残したまま煮くずれしない。煮物用だいこんの代表品種にあたる。
- 耐病総太りたいびょうそうぶとりタキイ種苗の青首大根で、長年にわたって使われてきた定番品種。秋どりで根長35〜38cm、根径8cmほどになる。尻づまりがよく、白い肌に艶があって青首との対比が美しい。肉質にすぐれ、すが入るのが非常に遅いため収穫の幅が広い。萎黄病、べと病、ウイルス病に強く、名前のとおり耐病性が持ち味。揃いがよく、家庭菜園でも産地でも扱いやすい。
- 三太郎さんたろうタキイ種苗の短形大根で、三季どりできる作りやすさが持ち味。根長18〜22cm、根径7〜9cmとほぼ円筒形で、どこを切っても太さが変わらないため調理しやすい。収穫のタイミングで500gから3kgまで大きさを選べるのが最大の特徴で、秋まきなら約60日で1kg、90日以上置けば2kg以上になる。肉質は緻密で白く、辛みが少ない。煮くずれしにくく味がよく染みる。とう立ちが非常に遅く、耐寒性と耐病性にすぐれる。
- 青首宮重総太りあおくびみやしげそうぶとり愛知県愛知県の宮重大根をもとにした青首系の総太り大根。いま日本で流通しているダイコンの大半は青首で、その源流にあたるのが宮重系にあたる。根の上部が地上に出て緑色になるのが青首の由来で、地上に出た部分は甘く、地中の白い部分は辛みが強いという味の差が生まれる。総太りは根の上から下まで太さが揃うことを指す。
- 聖護院大根しょうごいんだいこん京都府京の伝統野菜丸く肥大する京都の伝統野菜。煮崩れしにくく、長く煮ても形が残るため千枚漬けや炊き合わせに使われる。
- 桜島大根さくらじまだいこん鹿児島県世界最大級のダイコンで、大きいものは20kgを超える。桜島の火山灰土壌で育つ。肉質は緻密でやわらかく、煮物にすると崩れにくい。
- 守口大根もりぐちだいこん愛知県直径2〜3cm、長さ1m以上にもなる極細のダイコン。守口漬という奈良漬に加工される。
- 辛味大根からみだいこん小ぶりで水分が少なく、強い辛味を持つ。すりおろして蕎麦の薬味にする。ねずみ大根や親田辛味大根などの在来系統がある。
- 紅芯大根こうしんだいこん外は淡い緑色、中は鮮やかな紅色になる中国原産のダイコン。生食で色を活かし、サラダや甘酢漬けにする。
- 練馬大根ねりまだいこん東京都江戸東京野菜中央がふくらみ両端が細くなる長形のダイコン。たくあん漬け用として江戸期から作られた。引き抜くのに力が要るほど深く入る。
- 三浦大根みうらだいこん神奈川県先が太くなる白首の大型種。煮物にすると甘みが出る。青首種の普及で作付けは減ったが、冬の贈答用に残る。
- 松館しぼり大根まつだてしぼりだいこん秋田県鹿角市松館地区でのみ作られてきた辛味大根。しぼり汁を蕎麦のつゆに使う。水分が少なく、鋭い辛味がある。
- 安家地大根あっかじだいこん岩手県岩泉町安家地区の在来大根。地上に出た部分が赤紫になる。辛味が強く、水分が少ないため薬味や漬物に向く。
- ねずみ大根ねずみだいこん長野県先がねずみの尾のように細くなる形からこの名がある。強い辛味の中に甘みがあり、おしぼり蕎麦に使われる。
- 伊吹大根いぶきだいこん滋賀県伊吹山麓の在来大根。根は短く先が丸い。辛味が強く、すりおろして薬味に使う。
- 庄内おろししょうないおろし山形県辛味が強い在来の辛味大根。そばの薬味に使われる。
- 青長大根あおながだいこん外も中も緑色になる中国系の大根。甘みがあり、生食や漬物に使う。
- ミニ大根みにだいこん根長20cm前後の小型種。プランターや浅い畑でも作れる。