ニンジンの品種
パープルターゲット
- 根長20〜23cm
丸種が育成した紫ニンジン。皮だけでなく中まで紫色に着色する。草勢は中程度で作りやすく、暑さにも寒さにも強い。裂皮と裂根が遅く、畑に置ける期間が長い。根長は20〜23cm。
ほかの品種と何が違うのか
「黒ニンジン」「紫にんじん」で探しても見つからない。中まで紫に染まる品種。
この品種の要点
- 大きさ
- 根長20〜23cm
この品種が生まれた理由
売り場の「黒ニンジン」は、アントシアニンで皮も果肉も黒紫になるニンジンをまとめた呼び名にあたる。複数の種苗会社がそれぞれの品種名で出しており、表皮だけ色づくものと、中まで染まるものがある。パープルターゲットは中まで染まるほうにあたる。
味と食感
生のままサラダにするか、ジュースにするのが向く。加熱すると色が煮汁に溶け出す。
パープルターゲットを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどニンジンに共通する基本はニンジンのページを参照してください。
- 暑さにも寒さにも強く、作りやすい。
- 裂皮と裂根が遅いので、収穫を少し待てる。
- ニンジンは発芽がそろいにくい。覆土は薄くし、乾かさない。
プランター・家庭菜園で育てる
- 根長20〜23cmなので、深さ30cm以上の容器が要る。
- 間引きながら株間8〜10cmにする。
- 発芽まで土の表面を乾かさない。
収穫適期の見分け方
- 根長20〜23cmが目安。
- 肩が土から出て太さが見えたら確かめる。
- 畑に置ける期間が長いので、慌てて穫らなくてよい。
保存と食べ方
葉を落として袋に入れ、冷蔵する。切り口から色が出るので、切ったら早めに使う。
よくある失敗
- 「黒ニンジン」の名前で種を探しても見つからない。品種名で探す。
- 加熱すると色が煮汁に溶け出す。色を使うなら生かジュースに。
地域別の作型
ニンジンの一般的な作型を表示しています。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。 品種によってさらに前後するので、正確な時期は種袋の作型図を確かめてください。
寒冷地東北・北海道・高冷地
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 春まき | ||||||||||||
| 初夏まき | ||||||||||||
| 夏まき |
一般地関東〜近畿の平野部。種袋では中間地と書かれる
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 春まき | ||||||||||||
| 初夏まき | ||||||||||||
| 夏まき |
暖地九州・四国・南関東の平野部
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 春まき | ||||||||||||
| 夏まき | ||||||||||||
| 晩夏まき |
品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: ニンジンの育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
栽培カレンダー
ニンジンの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期です | 4月はタネまきの時期です | 5月はタネまきの時期ではありません | 6月はタネまきの時期ではありません | 7月はタネまきの時期です | 8月はタネまきの時期です | 9月はタネまきの時期です | 10月はタネまきの時期ではありません | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期です | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期です | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期です | 12月は収穫の時期です |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- ニンジン・パープルターゲットタキイ種苗 タキイネット通販
ニンジンのほかの品種
14品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめ向陽二号こうようにごうタキイ種苗の五寸ニンジン。晩抽性(とう立ちしにくい性質)と耐暑性にすぐれ、春作・夏作の兼用ができる。土質を選ばず幅広い作型に適し、たいへん作りやすい。根形はやや肩張りで尻部までよく太り、根色は美しい鮮紅色。肌はなめらかでツヤがある。適期栽培では根長18cm、根重200g程度になる。
- ピッコロ根長10〜12cmタキイ種苗のミニニンジン。ウインナーソーセージの形に似た小型の極早生種で、根長は10〜12cm。肉質は歯切れがよくやわらかで、水分と甘みに富む。
- 黒田五寸くろだごすん耐暑性・耐病性が強く、草勢旺盛で栽培しやすい夏まきの代表品種。根形は肩張りがよく、尻の肉付きのよい総太り型になる。根色は肌・芯ともに鮮紅色で着色が早い。甘みに富んだ歯切れのよい肉質で、カロテン含量が多い。7〜8月まきの適期栽培では、播種後110日前後で根長18〜22cm、根重200g前後になる。長崎県大村市が発祥の地とされ、「五寸ニンジン」という呼び名はこの系統から広まった。改良型の「新黒田五寸」もある。
- 黒ニンジンくろにんじんアントシアニンを多く含み、皮も果肉も黒紫色になるニンジンの総称。特定の品種名ではなく、複数の種苗会社がそれぞれの品種名で出している。加熱すると色が煮汁に溶け出すため、生食やスープの彩りに使われる。細長い形のものが多い。
- 金時にんじんきんときにんじん大阪府リコピンによる濃い紅色が特徴の東洋系ニンジン。長さ30cm前後になる。西洋種のようなにおいが少なく、肉質はやわらかい。関西では正月料理に欠かせない野菜として、年末に集中して出回る。京にんじんとも呼ばれる。
- 島にんじんしまにんじん沖縄県細長く黄色い沖縄の在来ニンジン。長さ30〜40cmになる。オレンジではなく黄色いのが特徴で、香りが強い。沖縄では「チデークニ」と呼ばれ、汁物や炒め物、豚肉と合わせた料理に使われる。冬が旬になる。
- ミニキャロット長さ10cm前後で収穫する小型のニンジンの総称で、特定の品種名ではない。複数の種苗会社がそれぞれの品種名で出している。土を深く耕さなくても形が整うため、プランター栽培に向く。皮が薄いので、洗ってそのまま食べられる。
- 時無五寸ときなしごすんとう立ちしにくく、作型の幅が広い五寸ニンジンの系統。「時無し」は、まく時期を選ばずに作れることを指す古い呼び方にあたる。春まきでとう立ちしにくい性質を持つため、家庭菜園で時期をずらしてまきたいときに使いやすい。複数の種苗会社がそれぞれの系統を出しているので、種を買うときは各社の品種名を見て選ぶ。
- 国分にんじんこくぶにんじん群馬県長さ60cm以上になる東洋系の長にんじん。群馬県で作られてきた在来種にあたる。香りが強く、正月料理に使われてきた。根が60cm以上伸びるため、それだけ深く耕せる土地でないと作れない。作る手間の大きさから栽培する人が減っている。
- 大塚にんじんおおつかにんじん山梨県長さ80cm以上になる山梨県市川三郷町の在来にんじん。「のっぷい」と呼ばれる深くやわらかい土壌でのみまっすぐ育つ。土がその条件を満たさないと曲がったり途中で止まったりするため、産地がそのまま限られている。
- パープルスティック外側が紫、中心がオレンジになる細長いニンジン。輪切りにすると紫の輪の中にオレンジの芯が出るので、生食で断面の対比が映える。紫はアントシアニンによる色で、加熱すると煮汁に溶け出す。生のまま薄切りにするか、スティックにして使う。
- 白ニンジンしろにんじんカロテンを含まないため果肉が白いニンジンの総称で、特定の品種名ではない。オレンジ色のニンジン特有のにおいが穏やかで、甘みが強い。ニンジンが苦手な人でも食べやすいとされる。ヨーロッパでは古くから作られてきた系統にあたる。
- イエローハーモニー果肉が黄色いニンジン。ルテインによる色で、アントシアニンの紫と違って加熱しても色が抜けない。甘みがあり、サラダの彩りに使われるほか、煮物やスープに入れても黄色が残る。オレンジ、紫、白と並べると、ニンジンに色の幅があることが分かる。
- ベーターリッチサカタのタネの中生ニンジン。晩抽性で、耐暑性・耐寒性・低温肥大性・低温着色性にすぐれ、周年栽培ができる。根形はなで肩の長めの円筒形で調理しやすい。肉質はかたく、根色・芯色ともに濃鮮紅色。カロテン含量が多く糖度が高くて甘みがあり、ニンジン臭が少ない。加熱調理のほか、ジュースや生食にも使える。