ジャガイモの品種
治助イモ
- 東京都
- 奥多摩町
奥多摩町の峰谷地域で代々受け継がれてきた、原種に近い古いジャガイモ。ふつうのジャガイモよりねっとりして粘りが強く、煮崩れしにくい。味が濃いといわれる。
じすけいも
ほかの品種と何が違うのか
男爵イモに押されて消えたはずのものが、峰谷の集落で作られ続けていた。
この品種の要点
- 産地
- 東京都 / 奥多摩町
この品種が生まれた理由
江戸時代に日本へ伝わった原種に近いジャガイモで、明治になって治助さんが隣の檜原村から種芋を持ち帰り、峰谷地域で代々受け継いできたもの。男爵イモなどが作られるようになって各地から姿を消していったが、峰谷の集落では作り続けられており、のちに見つかった。
味と食感
ねっとりして粘りが強く、煮崩れしにくい。味が濃いといわれる。
治助イモを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどジャガイモに共通する基本はジャガイモのページを参照してください。
- 原種に近い古いタイプにあたる。現代の品種ほど病気に強くない。
- 煮崩れしにくいので、煮ものに向く作り方を考えておく。
プランター・家庭菜園で育てる
- 深さ30cm以上の容器を使う。土寄せの分の余裕を残す。
- 芋が土から出ると緑化する。こまめに土を寄せる。
収穫適期の見分け方
- 茎葉が黄色くなって倒れたら掘りどき。
- 粘りが強い品種なので、掘ったあと少し乾かしてから保存する。
保存と食べ方
粘りが強いので、掘ったあと風に当てて表面を乾かしてからしまう。光に当てない。
よくある失敗
- 受け継がれてきた集落が限られる。種芋の入手先が限られる。
- 粉質のジャガイモを期待すると合わない。ねっとり系にあたる。
栽培カレンダー
ジャガイモの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | なし | あり | あり | なし | なし | なし | なし | あり | あり | なし | なし | なし |
| 収穫 | なし | なし | なし | なし | なし | あり | あり | なし | なし | なし | あり | あり |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- 治助イモ 江戸東京野菜についてJA東京中央会
ジャガイモのほかの品種
12品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめ男爵薯だんしゃくいも1908年、川田龍吉男爵が欧米から「アイリッシュコブラー」という品種を取り寄せ、北海道の当時の上磯町(現・北斗市)で試作したのが始まり。男爵という呼び名は、導入した川田の爵位からきている。1928年にメークインとともに北海道の優良品種に認定され、全国へ広がった。芋は中くらいの大きさで目が深く、でこぼこした球形。果肉は白く粉質で、加熱するとホクホクになる。早生種で環境への適応性が高く多収、貯蔵性にもすぐれる。
- おいねのつる芋おいねのつるいも東京都檜原村の数馬地区に伝わる古いジャガイモ。江戸時代に日本へ伝わったとされる古いタイプで、小ぶりだが味が濃い。
- メークイン細長い俵形で芽が浅く、皮がむきやすい。果肉は粘質で煮崩れしにくいため、カレーやシチュー、肉じゃがなど煮込む料理に向く。1928年に男爵薯とともに北海道の優良品種に認定され、以来この2品種が日本のジャガイモの基本になっている。
- キタアカリ果肉が黄色く、男爵薯よりさらに粉質。加熱するとホクホクと崩れるため、粉ふきいもやポテトサラダに向く。ジャガイモシストセンチュウに抵抗性があり、味がよいことから「黄金男爵」と呼ばれることもある。
- とうや北海道で育成された中生種。煮崩れしにくく、なめらかな舌ざわりでえぐみが少ない。粉質と粘質の中間にあたり、煮物にも炒めものにも使える。目が浅く皮がむきやすい。
- インカのめざめ南米原産の系統から育成された小ぶりのジャガイモ。果肉は濃い黄色で、栗やナッツに例えられる濃厚な風味を持つ。貯蔵すると糖分が増して甘みがさらに強くなる。1個が小さいため収量は取りにくく、家庭菜園では数より味を目的に作る品種にあたる。
- アンデスレッド皮が赤く果肉が黄色いジャガイモ。粉質で、蒸すとホクホクになる。皮の赤色は加熱すると薄くなるので、色を活かすなら皮ごと蒸すか、生のまま薄切りにして使う。休眠期間が短く、暖地では二期作にも使われる。
- シャドークイーン果肉まで濃い紫色になるジャガイモ。北海道で育成された。アントシアニンによる色で、加熱しても色が残るのが特徴にあたる。ポテトサラダやチップスにすると紫色がそのまま料理の見た目になる。粉質でホクホクする。
- ノーザンルビー皮も果肉もピンク色になるジャガイモ。北海道で育成された。アントシアニンによる色で、加熱しても色が残る。粘質でなめらかな舌ざわりになるので、煮込んでも形が残る。同じく色の残る紫のシャドークイーンと合わせると、料理の彩りに使える。
- さやか北海道北海道で育成されたジャガイモ。目が極めて浅く、皮も果肉も白い。むいたときの歩留まりがよく、変色しにくい。煮崩れしにくく味は穏やかで、業務用の加工にも使われる。家庭では皮むきの手間が少ないことが実際の利点になる。
- きたひめでん粉価が高く、ポテトチップスなどの加工用に使われるジャガイモ。北海道で育成された。加工適性を目的に育成された品種なので、家庭の煮物や炒めもの向けというより、揚げたときの仕上がりで評価される。貯蔵中に糖分が増えにくく、揚げても色が黒くなりにくいのが加工向けとされる理由にあたる。
- デジマ長崎県長崎県で育成された暖地向けのジャガイモ。休眠期間が短く、春に穫ったいもをそのまま秋作の種いもに使えるため、二期作ができる。粘質でなめらかな舌ざわりになり、煮崩れしにくい。九州の主力品種にあたる。