イネの品種
ヒノヒカリ
- 宮崎県
宮崎県総合農業試験場が「コシヒカリ」に「黄金晴」を交配して育成した西日本の主力品種。1989年に水稲農林299号として命名登録され、翌1990年に品種登録された。作付割合は令和5年産で7.4%と全国3位。主産地は熊本・大分・鹿児島。
ほかの品種と何が違うのか
西日本の主力。作付割合7.4%で全国3位にあたる。
この品種の要点
- 熟期
- 中生
- 育成元
- 宮崎県総合農業試験場(1989年〜)
- 産地
- 宮崎県
この品種が生まれた理由
西日本ではコシヒカリが夏の高温で品質を落としやすく、代わりになる品種が求められていた。ヒノヒカリはコシヒカリと同等の食味を目標に育成され、九州から中国・四国・近畿まで広がった。名前は西日本を表す「日」と、飯米が光り輝くさまに由来する。
味と食感
コシヒカリよりやや小粒で、食味は極良と評価される。粘りと甘みのバランスがよく、和食に合わせやすい。熊本県城北産が2001年にヒノヒカリとして初めて特Aになった。
ヒノヒカリを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどイネに共通する基本はイネのページを参照してください。
- 収穫適期は出穂後45日が標準にあたる。籾の約90%が黄変したころを目安にする。
- いもち病と白葉枯病にやや弱い。風通しと水管理に気を配る。
- 耐倒伏性がやや弱い。肥料を効かせすぎない。
プランター・家庭菜園で育てる
- バケツ稲なら容量15L以上の容器に水を張って作れる。
- 西日本向けの品種にあたる。寒い地域では登熟が間に合わないことがある。
- 倒れやすいので、支柱を立てるか肥料を控える。
収穫適期の見分け方
- 出穂後45日が標準の目安にあたる。出穂日を書いておく。
- 籾の約90%が黄変したころ。
- 穂発芽しにくい品種だが、刈り遅れると品質が落ちる。
保存と食べ方
西日本では新米が早く出回る。玄米なら冷暗所で保つが、精米後は2週間から1か月で食べきる。コシヒカリよりやや小粒なので、研ぐときに流しやすい。
よくある失敗
- いもち病と白葉枯病にやや弱い。密植を避ける。
- 耐倒伏性がやや弱い。肥料のやりすぎで倒れる。
栽培カレンダー
イネの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期ではありません | 4月はタネまきの時期です | 5月はタネまきの時期です | 6月はタネまきの時期ではありません | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期ではありません | 10月はタネまきの時期ではありません | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期ではありません | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期です | 6月は植え付けの時期です | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期です | 10月は収穫の時期です | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- ヒノヒカリウィキペディア日本語版
- 令和5年産 水稲の品種別作付動向について米穀安定供給確保支援機構
イネのほかの品種
9品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめコシヒカリ作付面積が国内でもっとも多いうるち米。粘りと甘みが強く、日本の米の味の基準になっている。ただし背が高く倒れやすいので、肥料を控えめにする必要がある。いもち病にも弱い。味のよさと作りにくさが同居している品種にあたる。
- ななつぼし北海道北海道立中央農業試験場が育成し、2001年に北海道の優良品種になった。作付割合は令和5年産で3.3%と全国5位で、北海道内では作付面積の約半分を占める。ほどよい甘みで味のつり合いがよく、冷めてもおいしい。
- はえぬき山形県山形県立農業試験場庄内支場が「あきたこまち」に「庄内29号」を掛けて育成し、1993年に品種登録された(登録番号第3346号)。ササニシキの後継を目指した品種で、冷害と倒伏に強い。作付割合は令和5年産で2.8%と全国6位。
- まっしぐら青森県青森県農林総合研究センターが「奥羽341号」に「山形40号」を交配して育成し、2005年3月に青森県の奨励品種になった。倒伏抵抗性が強く、いもち病抵抗性も強い。作付割合は令和5年産で2.5%と全国7位で、青森県のうるち米の77.9%を占める。
- ゆめぴりか北海道北海道立上川農業試験場が「札系96118」に「上育427号」を交配して育成した低アミロース米。2008年に北海道の優良品種になり、2009年産から市販された。炊いた米につやがあり、粘りが大変強い。作付割合は令和5年産で1.9%と全国8位。
- つや姫つやひめ山形県山形県立農業試験場庄内支場が1998年に「東北164号」を父、「山形70号」を母として交配し、2008年に山形県の奨励品種になった。熟期はコシヒカリと同程度の中生の中で、稈長が短く耐倒伏性にすぐれる。白色度が高く、炊いた米が白く輝く。
- きぬむすめ農研機構が育成し、2006年に品種登録された。コシヒカリ並みの良食味に、作りやすい栽培適性を持つ。コシヒカリより1週間ほど晩生で、早生品種と作期を分けられる。耐暑性は「強」。作付割合は令和5年産で1.8%と全国9位。
- ひとめぼれコシヒカリに「初星」を交配して育成された品種。コシヒカリの食味を受け継ぎつつ、寒さに強くなっている。1993年の大冷害でコシヒカリが大きな被害を受けるなか、ひとめぼれは比較的耐えたことで一気に広まった。東北から九州まで広く作られている。
- あきたこまちコシヒカリに「奥羽292号」を交配して育成された品種。秋田県が中心に作る。粒がそろい、冷めても硬くなりにくいので、弁当やおにぎりに向く。コシヒカリより早く穫れるので、収穫期を分散できる。