ブドウの品種
シャインマスカット
農研機構が「安芸津21号」に「白南」を交配して育成し、2006年に品種登録した黄緑色の大粒ブドウ。皮ごと食べられて種がなく、マスカットの香りと糖度18〜19%の甘さを併せ持つ。1粒13g程度になる。日持ちがよく、房のまま長く保つ。
おすすめ
皮ごと食べられて種もなく、糖度18〜19%と甘い。ブドウで手間になる「皮をむく」「種を出す」の両方が要らないので、食べやすさが際立つ。
ほかの品種と何が違うのか
皮ごと食べられて種もない。1988年の交配から品種登録まで18年かかった。
この品種の要点
- 糖度
- 18〜19度
- 育成元
- 農研機構(2006年〜)
この品種が生まれた理由
「安芸津21号」(スチューベン×マスカット・オブ・アレキサンドリア)に「白南」を交配して育成された。1988年の交配から2006年の品種登録まで18年かかっている。皮ごと食べられて種がなく、マスカットの香りを持つという条件を同時に満たした点が、それまでのブドウとの違いにあたる。
味と食感
マスカットの香りと、糖度18〜19%の強い甘さがある。酸味は控えめ。皮が薄く口に残らないので、そのまま食べられる。1粒13g程度で果肉が締まっている。
シャインマスカットを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどブドウに共通する基本はブドウのページを参照してください。
- 落葉後の冬に剪定する。春に切ると切り口から樹液があふれて止まらなくなる。
- 種なしにはジベレリン処理が要る。皮ごと食べられるのは品種の性質だが、種なしは処理による。
- 房が多すぎると粒が太らず糖度も乗らない。1本の新梢に1房を目安に落とす。
- 雨に当たると病気が出やすい。棚の上に屋根をかけるか、房に袋をかける。
プランター・家庭菜園で育てる
- 容量20L以上の深い鉢を使い、行灯仕立てか小さな棚に誘引する。ブドウは根を張るので、鉢が小さいと実が太らない。
- 皮ごと食べられるので、鉢でも袋かけをすれば見た目よく仕上がる。
- 落葉後の冬に剪定する。春に切ると切り口から樹液が出続けて止まらない。
収穫適期の見分け方
- 黄緑色が濃くなり、透明感が出てきたら穫る。緑が濃いうちは早い。
- 房の先端まで色が回ってから穫る。
- 袋をかけている場合は、外して1粒食べて確かめる。ブドウは穫ってから甘くならない。
保存と食べ方
房のまま冷蔵する。日持ちがよく、他のブドウより長く保つ。
よくある失敗
- 皮ごと食べられるのは品種の性質だが、種なしはジベレリン処理の結果にあたる。処理をしないと種が入る。
- 苗木を植えてから収穫まで3年ほどかかる。棚の設置も要る。
栽培カレンダー
ブドウの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期です | 12月は植え付けの時期です |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期です | 9月は収穫の時期です | 10月は収穫の時期です | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
ブドウのほかの品種
8品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- 巨峰きょほう大粒で濃い紫黒色のブドウ。日本のブドウを代表する品種で、甘みが強く香りも豊か。皮は口に残るのでむいて食べる。1房400〜500gになり、粒は12〜15g前後。種なしにするにはジベレリン処理が要る。
- デラウェア小粒のブドウ。市販のものはジベレリン処理によって種なしにしてある。処理をしない場合は種が入る。他のブドウより早く、6〜7月から出回る。粒が小さく皮ごと押し出して食べる。アメリカ原産で、日本には明治期に入ってきた。
- ピオーネ巨峰に「カノンホール・マスカット」を交配して育成された大粒種。巨峰より粒が大きく、酸味が穏やかでマスカットの香りがある。種なしにしたものは「ニューピオーネ」として流通することがある。皮は口に残るのでむいて食べる。
- ナイアガラ緑白色の小粒のブドウ。アメリカ原産で、独特の強い香り(フォクシー・フレーバー)を持つ。生食のほかジュースやワインにも使われる。寒さに強く、北海道や長野の寒冷地でも育つ。皮ごと口に入れて果肉を押し出して食べる。
- マスカット・ベーリーA新潟の岩の原葡萄園で川上善兵衛が育成した黒ブドウ。ベーリーにマスカット・ハンブルグを交配し、1927年に交配、1940年に推奨品種として公表された。生食もワインも両方に使える。日本のワイン用黒ブドウでいちばん多く使われている品種にあたる。
- 藤稔ふじみのり神奈川県神奈川県藤沢市の青木一直が育成した黒ブドウ。井川682にピオーネを交配し、1985年に品種登録された。1粒20g前後と大きく、30gを超えることもある。果汁が多く、甘みと酸味のつり合いがよい。
- ナガノパープル長野県長野県果樹試験場が巨峰にリザマートを交配して育成し、2004年に品種登録した黒ブドウ。皮が薄く、皮ごと食べられて種もない。粒は12g前後で、糖度が高く酸味は穏やか。9月から10月にかけて穫れる。
- 甲州こうしゅう山梨県在来種山梨県で古くから作られてきた在来のブドウ。果皮は紫がかった薄いピンク色で、果汁は白い。生食もワインも両方に使う。酸味が穏やかで、皮の近くにわずかな渋みがある。日本のワイン用白ブドウを代表する品種にあたる。