ブドウの品種
デラウェア
小粒のブドウ。市販のものはジベレリン処理によって種なしにしてある。処理をしない場合は種が入る。他のブドウより早く、6〜7月から出回る。粒が小さく皮ごと押し出して食べる。アメリカ原産で、日本には明治期に入ってきた。
ほかの品種と何が違うのか
種なしなのは処理の結果。デラウェアがジベレリン処理を広めた品種にあたる。
この品種が生まれた理由
ブドウのジベレリン処理は、1950年代に日本でデラウェアを対象に実用化された。開花前と満開後の2回、房を溶液に浸すことで種ができず粒も大きくなる。いま市販されている種なしブドウの多くはこの技術によるもので、デラウェアはその出発点にあたる。
味と食感
小粒で甘みが強く、酸味もある。皮ごと口に入れて果肉を押し出して食べる。房が小さいので一度に食べ切りやすい。
デラウェアを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどブドウに共通する基本はブドウのページを参照してください。
- 落葉後の冬に剪定する。春に切ると切り口から樹液があふれて止まらなくなる。
- 種なしにするには開花前と満開後の2回、房をジベレリン溶液に浸す。時期を外すと効かない。
- 雨に当たると病気が出やすい。棚の上に屋根をかけるか、房に袋をかける。
プランター・家庭菜園で育てる
- 小粒種なので、ブドウの中では鉢栽培に向く。容量15L以上を使う。
- 種なしはジベレリン処理の結果にあたる。処理をしなければ種が入る。
- 落葉後の冬に剪定する。春に切ると切り口から樹液が出続けて止まらない。
収穫適期の見分け方
- 小粒なので房全体が一斉に色づく。赤紫が濃くなったら穫る。
- 他のブドウより早く、7月から8月に穫れる。
- 袋をかけている場合は、外して1粒食べて確かめる。ブドウは穫ってから甘くならない。
保存と食べ方
小粒なので房のまま食べやすい。袋に入れて冷蔵する。皮をつまむと実が押し出せるので、子どもでも食べやすい。
よくある失敗
- ジベレリン処理をしないと種が入る。市販品と同じにはならない。
- 処理の時期は開花の進み具合で決まる。日付ではなく花の状態で判断する。
栽培カレンダー
この品種の時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期です | 12月は植え付けの時期です |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期です | 8月は収穫の時期です | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
ブドウのほかの品種
8品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめシャインマスカット農研機構が「安芸津21号」に「白南」を交配して育成し、2006年に品種登録した黄緑色の大粒ブドウ。皮ごと食べられて種がなく、マスカットの香りと糖度18〜19%の甘さを併せ持つ。1粒13g程度になる。日持ちがよく、房のまま長く保つ。
- 巨峰きょほう大粒で濃い紫黒色のブドウ。日本のブドウを代表する品種で、甘みが強く香りも豊か。皮は口に残るのでむいて食べる。1房400〜500gになり、粒は12〜15g前後。種なしにするにはジベレリン処理が要る。
- ピオーネ巨峰に「カノンホール・マスカット」を交配して育成された大粒種。巨峰より粒が大きく、酸味が穏やかでマスカットの香りがある。種なしにしたものは「ニューピオーネ」として流通することがある。皮は口に残るのでむいて食べる。
- ナイアガラ緑白色の小粒のブドウ。アメリカ原産で、独特の強い香り(フォクシー・フレーバー)を持つ。生食のほかジュースやワインにも使われる。寒さに強く、北海道や長野の寒冷地でも育つ。皮ごと口に入れて果肉を押し出して食べる。
- マスカット・ベーリーA新潟の岩の原葡萄園で川上善兵衛が育成した黒ブドウ。ベーリーにマスカット・ハンブルグを交配し、1927年に交配、1940年に推奨品種として公表された。生食もワインも両方に使える。日本のワイン用黒ブドウでいちばん多く使われている品種にあたる。
- 藤稔ふじみのり神奈川県神奈川県藤沢市の青木一直が育成した黒ブドウ。井川682にピオーネを交配し、1985年に品種登録された。1粒20g前後と大きく、30gを超えることもある。果汁が多く、甘みと酸味のつり合いがよい。
- ナガノパープル長野県長野県果樹試験場が巨峰にリザマートを交配して育成し、2004年に品種登録した黒ブドウ。皮が薄く、皮ごと食べられて種もない。粒は12g前後で、糖度が高く酸味は穏やか。9月から10月にかけて穫れる。
- 甲州こうしゅう山梨県在来種山梨県で古くから作られてきた在来のブドウ。果皮は紫がかった薄いピンク色で、果汁は白い。生食もワインも両方に使う。酸味が穏やかで、皮の近くにわずかな渋みがある。日本のワイン用白ブドウを代表する品種にあたる。