ブドウの品種
藤稔
- 神奈川県
- 藤沢市
神奈川県藤沢市の青木一直が育成した黒ブドウ。井川682にピオーネを交配し、1985年に品種登録された。1粒20g前後と大きく、30gを超えることもある。果汁が多く、甘みと酸味のつり合いがよい。
ふじみのり
ほかの品種と何が違うのか
1粒20g前後。ブドウの中でもとくに粒が大きい。
この品種の要点
- 育成元
- 青木一直(1985年〜)
- 産地
- 神奈川県 / 藤沢市
この品種が生まれた理由
掛け合わせた2つの品種は、それぞれ長所と短所がはっきりしていた。井川682は粒が大きく実つきもよいが、果肉の質と日持ちが悪い。ピオーネは味と日持ちがよいが、実がつきにくく育てるのが難しい。この2つを掛けて、粒の大きさと食味の両方を取ったのが藤稔にあたる。
味と食感
果汁が多く、甘みと酸味のつり合いがよい。果肉はやや柔らかいが締まりもある。粒が大きいので、1粒食べたときの満足感が大きい。
藤稔を育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどブドウに共通する基本はブドウのページを参照してください。
- 粒を大きくするには房を減らす。1本の新梢に1房を目安にする。
- 落葉後の冬に剪定する。春の剪定は樹液が止まらなくなるので避ける。
- 種なしにするならジベレリン処理が要る。処理をしなければ種が入る。
- 雨に当たると病気が出やすい。棚に屋根をかけるか、房に袋をかける。
プランター・家庭菜園で育てる
- 1粒20g前後と重いので、鉢では房の重みで枝が折れやすい。房ごと支える。
- 容量20L以上の鉢を使い、房数を絞って粒を太らせる。
- 落葉後の冬に剪定する。春に切ると切り口から樹液が出続けて止まらない。
収穫適期の見分け方
- 1粒20g前後まで太ったら穫る。粒の大きさがこの品種の目安にあたる。
- 濃い紫黒色になり果粉が乗る。
- 袋をかけている場合は、外して1粒食べて確かめる。ブドウは穫ってから甘くならない。
保存と食べ方
房のまま冷蔵する。粒が大きいぶん重みで落ちやすいので、袋に入れて立てて置く。
よくある失敗
- 粒が大きいぶん、房が重くなって枝が折れることがある。棚の強度を確かめておく。
- 日持ちは巨峰ほどよくない。穫ったら早めに食べる。
栽培カレンダー
ブドウの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期です | 12月は植え付けの時期です |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期です | 9月は収穫の時期です | 10月は収穫の時期です | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
ブドウのほかの品種
8品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめシャインマスカット農研機構が「安芸津21号」に「白南」を交配して育成し、2006年に品種登録した黄緑色の大粒ブドウ。皮ごと食べられて種がなく、マスカットの香りと糖度18〜19%の甘さを併せ持つ。1粒13g程度になる。日持ちがよく、房のまま長く保つ。
- 巨峰きょほう大粒で濃い紫黒色のブドウ。日本のブドウを代表する品種で、甘みが強く香りも豊か。皮は口に残るのでむいて食べる。1房400〜500gになり、粒は12〜15g前後。種なしにするにはジベレリン処理が要る。
- デラウェア小粒のブドウ。市販のものはジベレリン処理によって種なしにしてある。処理をしない場合は種が入る。他のブドウより早く、6〜7月から出回る。粒が小さく皮ごと押し出して食べる。アメリカ原産で、日本には明治期に入ってきた。
- ピオーネ巨峰に「カノンホール・マスカット」を交配して育成された大粒種。巨峰より粒が大きく、酸味が穏やかでマスカットの香りがある。種なしにしたものは「ニューピオーネ」として流通することがある。皮は口に残るのでむいて食べる。
- ナイアガラ緑白色の小粒のブドウ。アメリカ原産で、独特の強い香り(フォクシー・フレーバー)を持つ。生食のほかジュースやワインにも使われる。寒さに強く、北海道や長野の寒冷地でも育つ。皮ごと口に入れて果肉を押し出して食べる。
- マスカット・ベーリーA新潟の岩の原葡萄園で川上善兵衛が育成した黒ブドウ。ベーリーにマスカット・ハンブルグを交配し、1927年に交配、1940年に推奨品種として公表された。生食もワインも両方に使える。日本のワイン用黒ブドウでいちばん多く使われている品種にあたる。
- ナガノパープル長野県長野県果樹試験場が巨峰にリザマートを交配して育成し、2004年に品種登録した黒ブドウ。皮が薄く、皮ごと食べられて種もない。粒は12g前後で、糖度が高く酸味は穏やか。9月から10月にかけて穫れる。
- 甲州こうしゅう山梨県在来種山梨県で古くから作られてきた在来のブドウ。果皮は紫がかった薄いピンク色で、果汁は白い。生食もワインも両方に使う。酸味が穏やかで、皮の近くにわずかな渋みがある。日本のワイン用白ブドウを代表する品種にあたる。