カキの品種
刀根早生
- 奈良県
平核無の枝変わりから生まれた早生の渋柿。奈良県天理市で刀根淑民氏が発見したことが名の由来にあたる。平核無より2週間ほど早く穫れる。種がなく、渋抜きしてから出荷される点は平核無と同じになる。
とねわせ
ほかの品種と何が違うのか
平核無の枝変わり。同じ性質のまま2週間早く穫れる。
この品種の要点
- 熟期
- 早生
- 産地
- 奈良県
この品種が生まれた理由
枝変わりとは、木の一部の枝だけに突然変異が起きて性質が変わることをいう。その枝を接ぎ木で 増やせば、新しい品種になる。刀根早生は平核無の枝変わりで、収穫時期だけが早まったものにあたる。果樹では、こうした枝変わりから生まれた品種が少なくない。
味と食感
渋を抜くと甘みが出る。種がなく果肉はなめらか。平核無とほぼ同じ味で、穫れる時期が早い。
刀根早生を育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどカキに共通する基本はカキのページを参照してください。
- 落葉後の冬に剪定する。前年に伸びた枝の先に花芽が付くので、切りすぎると実がならない。
- 実をならせすぎると翌年の花芽が減り、隔年結果になる。夏に摘果して数を絞る。
- 渋柿は渋抜きが要る。焼酎やドライアイスで処理するか、干し柿にする。
- 平核無の枝変わりで2週間早く穫れる。同じ渋柿なので渋抜きは必要にあたる。
プランター・家庭菜園で育てる
- 鉢植えでも作れる。排水のよい少し粘質の土を使う。
- 平核無より2週間ほど早い。鉢でも早採りの分だけ管理の期間が短い。
- 渋抜きが要る。穫ってから抜くまでの段取りを先に決めておく。
収穫適期の見分け方
- 平核無より2週間早く穫れる。果皮が濃い橙色になったら穫る。
- 渋柿なので、穫ってから渋抜きする前提にあたる。
- やわらかくなる前に穫る。
保存と食べ方
渋抜きしてから食べる。焼酎、ドライアイス、または干し柿にする。平核無より2週間早く穫れるので、渋抜きの作業も早い時期に来る。
よくある失敗
- 渋抜きせずに食べると強い渋みがある。処理が前提の品種にあたる。
栽培カレンダー
カキの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期です | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期です | 12月は植え付けの時期です |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期です | 11月は収穫の時期です | 12月は収穫の時期です |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
カキのほかの品種
7品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめ富有ふゆう岐阜県甘柿の代表品種。果肉がやわらかく、とろけるような食感になる。岐阜県瑞穂市が発祥とされる。完全甘柿にあたり、種の有無にかかわらず渋が抜けるので、木で熟せばそのまま食べられる。11月ごろが穫りどきになる。
- 次郎じろう静岡県四角ばった形の甘柿。静岡県が発祥とされる。富有より果肉が硬く、歯ごたえがある。完全甘柿にあたり、渋抜きが要らない。やわらかい柿が苦手な人に選ばれる。硬めのうちに穫って食べるのが持ち味になる。
- 平核無ひらたねなし種がない渋柿。渋抜きしてから出荷される。同じ品種でも産地によって呼び名が変わり、山形の庄内地方では「庄内柿」、新潟では「おけさ柿」として流通する。種がないので食べやすく、渋を抜くと強い甘みが出る。
- 甲州百目こうしゅうひゃくめ1個300g前後になる大型の渋柿。あんぽ柿や枯露柿など、干し柿の原料として使われる。「百目」は重さが百匁(約375g)あることに由来するとされる。大きいので干し柿にしたときの食べごたえがあり、干す過程で渋が抜けて強い甘みが出る。
- 太秋たいしゅう1995年に品種登録された完全甘柿。350〜400gと大きく、サクサクした歯ごたえと多い果汁が持ち味にあたる。果肉は緻密でやわらかく、甘みが強い。10月下旬から11月上旬に穫れ、富有より早い。皮に条紋と呼ばれる黒い線が出やすいが、これは糖度が上がったしるしになる。
- 禅寺丸ぜんじまる種が入ると甘くなる不完全甘柿。種のまわりに茶色いゴマが入った実は甘く、種が入らなかった実は渋いまま残る。同じ木から甘い実と渋い実が穫れることになる。日本の甘柿のなかでも古い品種にあたり、花粉が多いので他の柿の受粉樹としても使われる。
- 西条さいじょう広島県広島県の西条が発祥とされる渋柿。発祥は約800年前にさかのぼる。ずんぐりした縦長の形で、表面に4本の溝が入るのが目印にあたる。100〜150gとやや小さい。渋を抜くと甘みが強く、果肉は緻密でやわらかい。古くから干し柿に使われてきた。