カキの品種
太秋
1995年に品種登録された完全甘柿。350〜400gと大きく、サクサクした歯ごたえと多い果汁が持ち味にあたる。果肉は緻密でやわらかく、甘みが強い。10月下旬から11月上旬に穫れ、富有より早い。皮に条紋と呼ばれる黒い線が出やすいが、これは糖度が上がったしるしになる。
たいしゅう
ほかの品種と何が違うのか
350〜400gの大果。柿としては珍しいサクサクした歯ごたえがある。
この品種の要点
- 育成元
- 農研機構(1995年〜)
この品種が生まれた理由
柿は熟すとやわらかくなるものが多く、シャキシャキした食感は早採りでしか得られなかった。太秋は完熟しても果肉が締まり、サクサクした歯ごたえが残る。農研機構が富有を親に交配して選抜し、1995年に品種登録された。やわらかい柿が苦手な人の受け皿を、早採りではなく品種で作ったことになる。
味と食感
サクサクした歯ごたえと多い果汁。果肉は緻密でやわらかく、甘みが強い。梨に近い食感と言われることがある。
太秋を育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどカキに共通する基本はカキのページを参照してください。
- 完全甘柿にあたる。渋抜きが要らず、樹の上で甘くなる。
- 350〜400gと大きくなるので、摘果して数を絞らないと1個が小さくなる。
- 富有より早く、10月下旬から11月上旬に穫れる。
プランター・家庭菜園で育てる
- 350〜400gと大きい。鉢では実を絞って肥大を優先する。
- 盛夏の水切れで果面にしわが寄る。7〜8月は1日3〜4回。
- 皮に出る黒い線は品種の特徴で、傷ではない。
収穫適期の見分け方
- 皮に条紋と呼ばれる黒い線が出たら、糖度が上がったしるしにあたる。傷ではない。
- 熟しても橙色が濃くならない。やや青みが残っていても穫りどきのことがある。
- 10月下旬から11月上旬が盛りになる。富有を待つ感覚だと遅れる。
保存と食べ方
果汁が多いぶん日持ちしない。冷蔵して早めに食べる。切ってから置くと水が出る。
よくある失敗
- 条紋を傷だと思って避けると、いちばん甘い実を外すことになる。
- 色づきで判断すると穫り遅れる。濃い橙色にはならない品種にあたる。
栽培カレンダー
この品種の時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期です | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期です | 12月は植え付けの時期です |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期です | 11月は収穫の時期です | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
カキのほかの品種
7品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめ富有ふゆう岐阜県甘柿の代表品種。果肉がやわらかく、とろけるような食感になる。岐阜県瑞穂市が発祥とされる。完全甘柿にあたり、種の有無にかかわらず渋が抜けるので、木で熟せばそのまま食べられる。11月ごろが穫りどきになる。
- 次郎じろう静岡県四角ばった形の甘柿。静岡県が発祥とされる。富有より果肉が硬く、歯ごたえがある。完全甘柿にあたり、渋抜きが要らない。やわらかい柿が苦手な人に選ばれる。硬めのうちに穫って食べるのが持ち味になる。
- 平核無ひらたねなし種がない渋柿。渋抜きしてから出荷される。同じ品種でも産地によって呼び名が変わり、山形の庄内地方では「庄内柿」、新潟では「おけさ柿」として流通する。種がないので食べやすく、渋を抜くと強い甘みが出る。
- 刀根早生とねわせ奈良県平核無の枝変わりから生まれた早生の渋柿。奈良県天理市で刀根淑民氏が発見したことが名の由来にあたる。平核無より2週間ほど早く穫れる。種がなく、渋抜きしてから出荷される点は平核無と同じになる。
- 甲州百目こうしゅうひゃくめ1個300g前後になる大型の渋柿。あんぽ柿や枯露柿など、干し柿の原料として使われる。「百目」は重さが百匁(約375g)あることに由来するとされる。大きいので干し柿にしたときの食べごたえがあり、干す過程で渋が抜けて強い甘みが出る。
- 禅寺丸ぜんじまる種が入ると甘くなる不完全甘柿。種のまわりに茶色いゴマが入った実は甘く、種が入らなかった実は渋いまま残る。同じ木から甘い実と渋い実が穫れることになる。日本の甘柿のなかでも古い品種にあたり、花粉が多いので他の柿の受粉樹としても使われる。
- 西条さいじょう広島県広島県の西条が発祥とされる渋柿。発祥は約800年前にさかのぼる。ずんぐりした縦長の形で、表面に4本の溝が入るのが目印にあたる。100〜150gとやや小さい。渋を抜くと甘みが強く、果肉は緻密でやわらかい。古くから干し柿に使われてきた。