カキの品種
西条
- 広島県
広島県の西条が発祥とされる渋柿。発祥は約800年前にさかのぼる。ずんぐりした縦長の形で、表面に4本の溝が入るのが目印にあたる。100〜150gとやや小さい。渋を抜くと甘みが強く、果肉は緻密でやわらかい。古くから干し柿に使われてきた。
さいじょう
ほかの品種と何が違うのか
表面に4本の溝が入る渋柿。渋を抜くと果肉が緻密でやわらかい。
この品種の要点
- 産地
- 広島県
この品種が生まれた理由
渋柿は干し柿にするか、渋を抜いて食べる。西条は約800年前から広島県の西条で作られてきた品種で、長く干し柿として使われてきた。渋を抜いた実は糖度が高く果汁も多い。渋があるから甘くないのではなく、渋が抜けたときに残る糖が多いという関係がここに出ている。
味と食感
渋を抜くと甘みが強く果汁も多い。果肉は緻密でやわらかい。干し柿にすると濃い甘みが出る。
西条を育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどカキに共通する基本はカキのページを参照してください。
- 渋柿にあたる。樹の上では渋が抜けないので、穫ってから渋抜きするか干す。
- 100〜150gとやや小ぶり。数が穫れるので干し柿に向く。
- 表面に4本の溝が入る。形で品種を見分けられる。
プランター・家庭菜園で育てる
- 100〜150gと小ぶりなので、鉢でも実を成らせやすい。
- 渋柿なので渋抜きか干し柿にする。干す場所を先に決めておく。
- 排水がよく少し粘質の土を好む。盛夏は水を切らさない。
収穫適期の見分け方
- 果皮が薄い橙黄色になったら穫る。渋柿なので色づきだけが目安になる。
- 4本の溝がはっきり出る。形で品種を確かめられる。
- 干し柿にするなら、やわらかくなる前の硬いうちに穫る。
保存と食べ方
渋を抜いてから食べる。干し柿にすれば長くもつ。渋いまま置いても抜けない。
よくある失敗
- 渋柿なので、そのままでは食べられない。渋抜きか干し柿が前提になる。
- 樹の上で完熟させても渋は抜けない。待っても甘くならない。
栽培カレンダー
カキの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期です | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期です | 12月は植え付けの時期です |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期です | 11月は収穫の時期です | 12月は収穫の時期です |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
カキのほかの品種
7品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめ富有ふゆう岐阜県甘柿の代表品種。果肉がやわらかく、とろけるような食感になる。岐阜県瑞穂市が発祥とされる。完全甘柿にあたり、種の有無にかかわらず渋が抜けるので、木で熟せばそのまま食べられる。11月ごろが穫りどきになる。
- 次郎じろう静岡県四角ばった形の甘柿。静岡県が発祥とされる。富有より果肉が硬く、歯ごたえがある。完全甘柿にあたり、渋抜きが要らない。やわらかい柿が苦手な人に選ばれる。硬めのうちに穫って食べるのが持ち味になる。
- 平核無ひらたねなし種がない渋柿。渋抜きしてから出荷される。同じ品種でも産地によって呼び名が変わり、山形の庄内地方では「庄内柿」、新潟では「おけさ柿」として流通する。種がないので食べやすく、渋を抜くと強い甘みが出る。
- 刀根早生とねわせ奈良県平核無の枝変わりから生まれた早生の渋柿。奈良県天理市で刀根淑民氏が発見したことが名の由来にあたる。平核無より2週間ほど早く穫れる。種がなく、渋抜きしてから出荷される点は平核無と同じになる。
- 甲州百目こうしゅうひゃくめ1個300g前後になる大型の渋柿。あんぽ柿や枯露柿など、干し柿の原料として使われる。「百目」は重さが百匁(約375g)あることに由来するとされる。大きいので干し柿にしたときの食べごたえがあり、干す過程で渋が抜けて強い甘みが出る。
- 太秋たいしゅう1995年に品種登録された完全甘柿。350〜400gと大きく、サクサクした歯ごたえと多い果汁が持ち味にあたる。果肉は緻密でやわらかく、甘みが強い。10月下旬から11月上旬に穫れ、富有より早い。皮に条紋と呼ばれる黒い線が出やすいが、これは糖度が上がったしるしになる。
- 禅寺丸ぜんじまる種が入ると甘くなる不完全甘柿。種のまわりに茶色いゴマが入った実は甘く、種が入らなかった実は渋いまま残る。同じ木から甘い実と渋い実が穫れることになる。日本の甘柿のなかでも古い品種にあたり、花粉が多いので他の柿の受粉樹としても使われる。