オクラの品種
ヘルシエ
粘りが特に強い丸莢のオクラ。水溶性の食物繊維であるペクチンの量がアーリーファイブの2倍あり、粘りは従来の品種の3倍にあたる。果実はパステルグリーンで肉厚、肉質はやわらかい。粘りそのものを目的に選ぶ品種になる。
ほかの品種と何が違うのか
粘りが従来品種の3倍。ペクチンの量で選ぶオクラにあたる。
この品種の要点
- 育成元
- タキイ種苗
この品種が生まれた理由
オクラの粘りは水溶性のペクチンによるもので、品種によって量が違う。ヘルシエはその量を増やす方向で育成されていて、アーリーファイブの2倍のペクチンを含み、粘りは従来品種の3倍になる。オクラを刻んで粘りを立てて食べる使い方が前提なら、形や色より、この一点で選ぶことになる。
味と食感
刻むと強い粘りが出る。肉厚でやわらかく、丸莢なので角が口に当たらない。生でも食べられるやわらかさがある。
ヘルシエを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどオクラに共通する基本はオクラのページを参照してください。
- 丸莢にあたる。五角種より大きくしても硬くなりにくい。
- 肉厚なので実に力が要る。追肥を切らすと莢が細くなる。
- パステルグリーンで色が淡い。濃緑にならないのが本来の姿になる。
プランター・家庭菜園で育てる
- 深さ30cm以上のプランターで作れる。直根が伸びるので浅い容器は避ける。
- 粘りが持ち味なので、穫ってすぐ刻めるベランダ栽培と相性がよい。
- 幅60cmの容器に2株まで。肥料切れを起こしやすいので追肥を続ける。
収穫適期の見分け方
- 丸莢なので、五角種より大きくなってからでも穫れる。長さ8〜10cmが目安にあたる。
- 色が淡いパステルグリーンのままでよい。濃くなるのを待たない。
- 触って弾力があるうちに穫る。硬くなったら遅い。
保存と食べ方
冷蔵で2〜3日。刻んでから冷凍すると、解凍したときも粘りが残る。
よくある失敗
- 色が淡いので、未熟だと思って待つと穫り遅れる。濃緑にはならない品種にあたる。
- 粘りが持ち味なので、長く置くと持ち味が落ちる。穫ったら早く使う。
地域別の作型
オクラの一般的な作型を表示しています。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。 品種によってさらに前後するので、正確な時期は種袋の作型図を確かめてください。
寒冷地東北・北海道・高冷地
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
一般地関東〜近畿の平野部。種袋では中間地と書かれる
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
暖地九州・四国・南関東の平野部
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: オクラの育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
栽培カレンダー
オクラの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期ではありません | 4月はタネまきの時期です | 5月はタネまきの時期です | 6月はタネまきの時期です | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期ではありません | 10月はタネまきの時期ではありません | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期ではありません | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期です | 6月は植え付けの時期です | 7月は植え付けの時期です | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期です | 8月は収穫の時期です | 9月は収穫の時期です | 10月は収穫の時期です | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
オクラのほかの品種
7品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめ五角オクラごかくおくら断面が五角形になるもっとも一般的なオクラ。スーパーに並ぶオクラのほとんどがこのタイプにあたる。莢長7〜8cmの若いうちに穫る。大きくすると繊維が硬くなって食べられなくなるので、穫り遅れに弱い。
- ベニータキイ種苗の赤オクラ。莢が紫紅色になる角形のオクラで、生のまま使うと彩りがよい。熱を加えると緑色に変わる。草勢が旺盛で作りやすく、家庭菜園にも向く。
- 丸オクラまるおくら沖縄県断面が丸く角がないオクラ。島オクラとも呼ばれ、沖縄で広く作られる。大きくなっても繊維が硬くなりにくいため、穫り遅れに強い。15cm程度まで大きくしても食べられる。五角オクラのように毎日見て穫る必要が薄い。
- 赤オクラあかおくら莢が赤紫色になるオクラ。アントシアニンによる色で、加熱すると緑に戻ってしまう。色を活かしたいなら、生のまま薄切りにしてサラダに使う。味と食感は普通のオクラと大きく変わらない。
- ダビデの星だびでのほしイスラエル由来とされる大型のオクラ。莢が太く、輪切りにすると角のはっきりした星形になる。名前はその断面の形からきている。太くなってもやわらかく、穫り遅れに強い。1本が大きいので食べごたえがある。
- 八角オクラはっかくおくら断面が八角形になる大型のオクラ。五角オクラより角が多いぶん、輪切りにしたときの見た目が華やかになる。大型種で1本が大きく、太くなってもやわらかい系統が多い。角が多いと見た目は映えるが、角の部分は繊維が集まるので、大きくしすぎると硬さを感じやすい。
- アーリーファイブ断面が五角形になる極早生のオクラ。莢はつやのある濃緑で稜角がはっきり出る。莢の曲がりやイボ果が少なく、形のそろったものが穫れる。極早生なので早くから穫り始められる。売り場でよく見る五角オクラの、実際の品種名のひとつにあたる。