ナシの品種
幸水
「菊水」と「早生幸蔵」を交配して育成され、1959年に命名・登録された赤梨。名は両親の「幸蔵」の幸と「菊水」の水からきている。当時は品種登録制度が整っておらず、農林認定品種として「なし農林3号」に登録された。8月に穫れ、酸味が少なく果汁が多い。日本のナシの主力品種にあたる。
こうすい
おすすめ
日本のナシの主力で、酸味が少なく果汁が多い。ナシの味と穫りどきの基準になるので、ここから入ると他の品種との違いが分かる。
ほかの品種と何が違うのか
名は両親から。「幸蔵」の幸と「菊水」の水で幸水にあたる。
この品種の要点
- 熟期
- 早生
この品種が生まれた理由
日本のナシは赤梨(果皮が褐色)と青梨(果皮が黄緑)に分かれる。幸水は赤梨の主力で、日本のナシ生産のもっとも大きな部分を占める。8月に穫れる早生種なので、ナシのシーズンの始まりを告げる品種にあたる。
味と食感
酸味が少なく果汁が非常に多い。シャリシャリした独特の食感がある。甘みがはっきりしていて、冷やして食べるとよい。
幸水を育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどナシに共通する基本はナシのページを参照してください。
- ナシは自家不和合性で、1品種だけでは実がつかない。別品種を近くに植えるか人工授粉する。
- 枝を横に広げる棚仕立てにする。放っておくと上に伸びて手が届かなくなる。
- 袋をかけると害虫と病気を防げる。かけない場合は薬剤散布が必要になる。
- 和ナシの早生種にあたる。8月から穫れるので、他の品種より作業が早く来る。
収穫適期の見分け方
- 8月に穫る早生種にあたる。果皮の緑が抜けて黄褐色になったら穫る。
- 1個試し穫りして食べる。ナシは穫ってから甘くならない。
- 軸の周りにしわが出はじめたら過熟にあたる。
保存と食べ方
和ナシは追熟しない。穫ったときの味がそのまま最終的な味にあたる。新聞紙に包んで冷蔵の野菜室へ。8月に穫るので日持ちは短い。
よくある失敗
- 1品種だけでは実がつかない。受粉樹か人工授粉が要る。
- 追熟しない。穫ったときの味がそのまま最終的な味にあたる。
- 8月の暑い時期に穫るので、日持ちが短い。穫ったら早めに食べる。
栽培カレンダー
この品種の時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期です | 2月は植え付けの時期です | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期です | 12月は植え付けの時期です |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期です | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- 育成品種紹介 幸水農研機構
ナシのほかの品種
5品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- 豊水ほうすい幸水に続いて9月に穫れる赤梨。幸水より酸味があり、甘みと酸味が合わさった濃厚な味になる。果実は幸水より大きく、350〜400g程度。幸水と組み合わせて植えると、8月から9月まで穫り続けられる。
- 二十世紀にじっせいき鳥取県青梨の代表品種。1888年に千葉県松戸市のゴミ捨て場で偶然発見された実生が元で、のちに鳥取県で広く作られるようになった。果皮は黄緑色で、みずみずしくさわやかな酸味がある。赤梨の幸水・豊水とは味の方向が違う。黒斑病に弱いので袋かけが要る。
- あきづき「新高」と「豊水」を交配した系統に「幸水」を交配して育成された赤梨。9月下旬に穫れ、幸水・豊水に次ぐ時期になる。500g前後の大玉で、甘みが強く酸味が穏やか。幸水と豊水の両方を親に持つ品種にあたる。
- 新高にいたか神奈川県立農事試験場で菊池秋雄が育成し、1927年に命名された大玉の赤ナシ。1個500g前後になり、幸水の1.5〜2倍の大きさにあたる。香りがよく、甘みは上品で酸味が少ない。10月に穫れる晩生種。
- 南水なんすい長野県長野県南信農業試験場が1973年に越後へ新水を交配して育成し、1990年に品種登録した赤ナシ。果重360gほどの扁円形で、糖度14〜15度と高いのに酸味が少ない。貯蔵性が高く、翌年3月ごろまで店に並ぶこともある。9月中旬から穫れる。