リンゴの品種
ふじ
1939年に「国光」に「デリシャス」を交配して育成され、1962年に「りんご農林1号」として登録された品種。交配は青森県藤崎町にあった農林省園芸試験場東北支場で行われ、地名が名の由来のひとつとされる。1981年に日本一の生産量になり、いまも世界でもっとも多く作られているリンゴにあたる。果実は300〜400gで、甘みが強く蜜が入りやすい。貯蔵性が非常に高い。
1本では実がつきません。開花期の合う別の品種を近くに植えてください。
1本で実がなる果樹の一覧 もあります。
甘みが強く貯蔵性が非常に高い。リンゴは一度に穫れて長く使う果物なので、置ける期間の長さがそのまま使い勝手になる。
ほかの品種と何が違うのか
世界でもっとも多く作られているリンゴ。1962年に農林1号として登録。
この品種の要点
- 熟期
- 晩生
- 果重
- 300〜400g
この品種が生まれた理由
「蜜」はリンゴの糖ではなく、ソルビトールという成分が細胞のすきまにたまったものにあたる。蜜そのものが特別に甘いわけではないが、蜜が入るのは十分に熟した証になる。ふじは蜜が入りやすい品種として知られ、それが人気の理由のひとつになっている。
味と食感
甘みが強く酸味は控えめ。果肉はやや硬く、噛んだときの歯ごたえがある。300〜400gと大きめで、蜜が入りやすい。貯蔵性が高く、置いても味が落ちにくい。
ふじを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどリンゴに共通する基本はリンゴのページを参照してください。
- リンゴは1品種だけでは実がつきにくい。開花期の合う別品種を近くに植えるか、受粉樹の枝を確保する。
- 1つの花芽から5つほど実がつく。中心の1つを残して摘果すると大きく育つ。
- 袋をかけると害虫と病気を防げる。かけずに育てたものは「サンふじ」のように呼ばれ、糖度が上がりやすい。
- 落葉後の冬に剪定する。枝が混むと日が当たらず色づきが悪くなる。
プランター・家庭菜園で育てる
- 容量20L以上の鉢を使い、矮性台木の苗を選ぶ。普通台木では鉢では収まらない。
- 1本では実がつきにくい。開花期の近い別品種を鉢で2本並べるか、人工授粉する。
- 晩生種なので収穫が11月になる。鉢でもそれまで実を保たせる必要がある。
収穫適期の見分け方
- 11月に穫る晩生種にあたる。地色(下地の色)が緑から黄色に変わったら適期。
- 蜜が入る品種なので、切って確かめると分かりやすい。
- 1個試し穫りして切ってみる。種が黒く熟していれば適期にあたる。
保存と食べ方
貯蔵性が非常に高い。冷暗所で長く保つ。他の果物と一緒に置くと熟成を早めるので離す。
よくある失敗
- 1品種だけでは実がつきにくい。受粉樹が要る。
- 苗木を植えてから実がなるまで数年かかる。長い目で待つ。
栽培カレンダー
この品種の時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期です | 2月は植え付けの時期です | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期です | 12月は植え付けの時期です |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期です | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- ふじ・サンふじ果物ナビ
リンゴのほかの品種
7品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- つがる青森県9月に穫れる早生種のリンゴ。青森県で育成された。酸味が少なくさっぱりとした甘さで、果汁が多い。ふじより1〜2か月早く出回るので、リンゴのシーズンの始まりを告げる品種にあたる。貯蔵性はふじほど高くないので、早めに食べる。
- 王林おうりん黄緑色の果皮を持つリンゴ。独特の強い芳香があり、甘みが強く酸味が少ない。赤くならないので熟しても見た目が変わりにくく、色では穫りどきが判断できない。果皮に小さな斑点(果点)が目立つが、これは品種の性質で傷ではない。
- ジョナゴールド「ゴールデンデリシャス」に「紅玉」を交配して育成されたリンゴ。アメリカ生まれで、名は両親からきている。甘みと酸味のバランスがよく果汁が多い。生食にも加工にも使える。果肉が変色しやすいので、切ったら塩水にさらす。
- 紅玉こうぎょく酸味が強く香りが高い古い品種。アメリカ原産で、日本には明治期に入った。英語では「ジョナサン」と呼ばれる。加熱しても風味と形が残るため、アップルパイやジャム、焼きリンゴに使われる。生食用の甘い品種に押されて生産量は減ったが、加工用として作られ続けている。
- シナノゴールド長野県長野県果樹試験場が1983年にゴールデンデリシャスへ千秋の花粉を交配して育成し、1999年に品種登録した黄色いリンゴ。果肉が硬く締まり、甘みと酸味の両方がはっきりしている。貯蔵性が高く、蜜は入らない。10月下旬から11月に穫れる。
- シナノスイート長野県長野県果樹試験場がふじにつがるを交配して育成し、1996年に品種登録した赤いリンゴ。1個300〜400gと大きい。甘みが強く酸味は穏やかで、果汁が多い。果肉はやや柔らかめ。10月中旬に穫れる。
- 秋映あきばえ長野県長野県で千秋につがるを交配して育成され、1993年に品種登録された赤いリンゴ。熟すと果皮が暗い赤色になり、品種によっては黒っぽく見えるほど濃く色づく。甘みと酸味の両方が強く、味が濃い。9月下旬から10月上旬に穫れる。