ネギの品種
赤ねぎ
葉鞘部(白い部分にあたるところ)が赤紫色になるネギの総称で、特定の品種名ではない。茨城県の「レッドポアロー」、山形県の「平田赤ねぎ」など、各地に在来種がある。アントシアニンによる色で、加熱すると色が抜ける。生では辛味があるが、加熱すると甘みが強く出る。
あかねぎ
ほかの品種と何が違うのか
葉鞘部が赤紫色になるネギの総称。加熱すると色が抜けて甘みが出る。
この品種の要点
この品種が生まれた理由
赤ねぎの色はアントシアニンによるもので、加熱すると失われる。色を活かしたいなら生のまま薄切りにして使うことになるが、生では辛味が立つ。色と甘さのどちらを取るかで使い方が決まる野菜にあたる。
味と食感
生では辛味があり、赤紫の色が残る。加熱すると色は抜けるが甘みが強く出る。生で色を使うか、加熱して甘さを取るかを選ぶ。
赤ねぎを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどネギに共通する基本はネギのページを参照してください。
- 根深ネギとして育てる系統が多く、白い(赤い)部分は土に埋めた分だけ伸びる。土寄せする。
- 在来種や伝統野菜のため、市販の種が出回りにくい。産地の直売所や地域の種苗店が主な入手先になる。
保存と食べ方
生のまま薄切りにすると色が活きる。加熱すると色は抜けるが甘くなる。
よくある失敗
- 加熱すると赤紫色が抜ける。色を活かすなら生で使う。
- 品種名ではないので、種を探すときは各地の在来種名や品種名で探す。
栽培カレンダー
ネギの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期です | 4月はタネまきの時期です | 5月はタネまきの時期ではありません | 6月はタネまきの時期ではありません | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期です | 10月はタネまきの時期ではありません | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期ではありません | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期です | 7月は植え付けの時期です | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期です | 2月は収穫の時期です | 3月は収穫の時期です | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期です | 12月は収穫の時期です |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
ネギのほかの品種
9品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめ九条ねぎくじょうねぎ京都府京の伝統野菜京都を代表する葉ネギ。白い部分より緑の葉を食べる。葉の内側にぬめりがあり、これが甘みと香りの元になる。刈り取っても株が残って再生するため、一度植えれば何度も穫れる。「万能ねぎ」として売られている細いネギは、この九条系を若採りしたものにあたる。
- 下仁田ネギしもにたねぎ群馬県白い部分が太く短い根深ネギ。直径5cmほどにもなる。生では強い辛味があるが、加熱するととろけるような甘さに変わる。江戸期に大名へ献上されたことから「殿様ネギ」とも呼ばれる。下仁田町周辺の限られた土地でしか本来の品質が出ないとされる。
- 深谷ねぎふかやねぎ埼玉県埼玉県深谷市周辺で作られる根深ネギの総称で、特定の品種名ではない。利根川流域の深い沖積土で育ち、白い部分がやわらかく甘みが強い。年間を通じて出荷されており、季節ごとに違う品種が使われている。
- 岩津ねぎいわつねぎ兵庫県白い部分も緑の葉も両方食べられる兵庫県朝来市の在来ネギ。根深ネギと葉ネギの中間にあたる。冬の寒さに当たると甘みが乗る。11月下旬から3月ごろまでの冬季限定で出回る。
- 松本一本ねぎまつもといっぽんねぎ長野県長野県松本市の在来ネギ。生育途中で一度掘り上げ、斜めに植え直す「曲がりねぎ」の作り方をする。この植え直しで芋が起き上がろうとする力が加わり、やわらかく甘くなるとされる。曲がった姿はその作業の跡にあたる。
- 万能ねぎばんのうねぎ九条系の葉ネギを細いうちに若採りしたもの。品種名ではなく、収穫の仕方による呼び名にあたる。福岡県のJAが商標として使い始めた名前で、産地によって「小ねぎ」「万能ねぎ」「博多万能ねぎ」など呼び方が変わる。細くやわらかく、生のまま刻んで薬味に使う。
- 曲がりねぎまがりねぎ宮城県宮城県で作られる根深ネギ。生育途中で一度掘り上げ、寝かせて植え直す「やとい」という手法で作る。ネギが起き上がろうとする力が加わることで、やわらかく甘みが増すとされる。曲がった姿はその作業の跡にあたる。
- 観音ねぎかんのんねぎ広島県広島市の観音地区で作られてきた葉ねぎ。葉がやわらかく、香りが穏やか。広島のお好み焼きに欠かせない薬味として使われてきた。市街地の中の限られた土地で作られており、生産量は多くない。
- やぐらねぎネギ坊主(花)の代わりに、その位置に小さな子株を付けるネギ。子株がさらに上へ子株を作って段になることがあり、その姿がやぐらに見えることからこの名がある。子株の重みで茎が倒れ、地面に触れたところから根付いて殖える。種をまかずに増やせるため、一度植えれば絶えにくい。