ミズナの品種
京かなで
株元のまとまりがよく、軸がしなやかで折れにくいので収穫と調製が楽な早生種。高温期に出やすい節間伸長が少なく、夏でも歩どまりが高い。晩抽性にすぐれ、春どりでもトウ立ちの危険が少ない。葉は鮮緑色の細葉で葉軸が細く、葉ぞろいがよい。
きょうかなで
ほかの品種と何が違うのか
軸が折れにくく調製が楽。夏でも節間が伸びず、晩抽性にすぐれる。
この品種の要点
- 熟期
- 早生
- 育成元
- タキイ種苗
この品種が生まれた理由
ミズナで作る人が困るのは、夏に軟弱に徒長することと、春にトウ立ちすることの2つになる。この品種はその両方に振ってあり、高温期の節間伸長が少なく、晩抽性も一般の早生ミズナより上。生育がじっくりで収穫適期の幅が広いので、穫る日をずらせるのも扱いやすさにつながる。軸が折れにくいという特長は、食味ではなく収穫作業そのものを楽にするための性質にあたる。
味と食感
葉軸が細く、葉は鮮緑色の細葉。葉ぞろいがよいので荷姿がきれいに仕上がる。
京かなでを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどミズナに共通する基本はミズナのページを参照してください。
- 直まきの小株どりは条間15〜20cm、株間5〜7cmほど。
- 夏は疎植にする。密植すると軟弱に徒長する。
- 晩抽性はすぐれるが、早春のハウス栽培ではトウ立ちの危険がある。地域ごとの播種期を守る。
- 厳寒期は生育が止まるので作付けに向かない。
プランター・家庭菜園で育てる
- 小株どりなら浅いプランターで足りる。株間5〜7cmで並べる。
- 夏は株数を詰めない。徒長して倒れる。
- 収穫適期の幅が広いので、使うぶんずつ抜いていける。
収穫適期の見分け方
- 小株どりなら草丈15cmほど。種まきから約1か月。
- 生育がじっくりなので、適期の幅が広い。数日ずれても穫れる。
- 軸が折れにくいので、株元から抜いても形が崩れにくい。
保存と食べ方
軸がしなやかで折れにくいので、束ねても袋に入れても傷みにくい。乾かさないよう包んで冷蔵する。
よくある失敗
- 萎黄病が出る畑では作らない。土壌病害の予防に土壌消毒をしておく。
- 厳寒期は伸びない。冬のど真ん中を当てにしない。
地域別の作型
ミズナの一般的な作型を表示しています。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。 品種によってさらに前後するので、正確な時期は種袋の作型図を確かめてください。
寒冷地東北・北海道・高冷地
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| 春まき | ||||||||||||
| 秋まき |
一般地関東〜近畿の平野部。種袋では中間地と書かれる
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| 春まき | ||||||||||||
| 秋まき |
暖地九州・四国・南関東の平野部
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| 春まき | ||||||||||||
| 秋まき |
品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: ミズナ、キョウナの育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
栽培カレンダー
ミズナの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | なし | なし | あり | あり | あり | なし | なし | なし | あり | あり | あり | なし |
| 植え付け | なし | なし | あり | あり | なし | なし | なし | なし | あり | あり | なし | なし |
| 収穫 | あり | あり | あり | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | あり | あり |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- 京かなで(品種カタログ)タキイ種苗 品種カタログ
ミズナのほかの品種
6品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめサラダ水菜さらだみずな小株どり向けのミズナ。やわらかく、生でサラダにできる。密にまいて若いうちに穫るので、種まきから30日ほどで収穫できる。外葉から掻き取れば株を残したまま繰り返し穫れる。結球しないので「巻かずに終わる」失敗が起きない。
- 京みぞれきょうみぞれ小株どりに向く早生種。生育が旺盛で株張りがよい。葉は鮮緑色の細葉で切れ込みが多く、葉軸は純白で細い。葉軸のシャキッとした食感が持ち味で、料理の幅が広い。
- 都むすめみやこむすめ生育旺盛で作りやすい早生種。株が広がりやすく、高温期でも栽培しやすい。萎黄病に抵抗性がある。葉は濃い緑色で色ツヤがよく、白い葉軸との対比が鮮やかで見映えがする。
- 壬生菜みぶな京都府京の伝統野菜ミズナの変種で、葉に切れ込みがなくへら状になる。京都の壬生地区が名の由来にあたる。ミズナのようなギザギザした葉ではないので、見た目で区別がつく。ぴりっとした辛味と香りがあり、ミズナより主張が強い。京の伝統野菜に数えられる。
- 紅法師べにほうし葉柄と葉脈が赤紫色になるミズナ。アントシアニンによる色で、サラダに入れると彩りになる。加熱すると色が抜けるので、生で使うのが前提にあたる。味と食感は普通のミズナに近く、淡白でシャキシャキしている。
- 京みずなきょうみずな京都府京の伝統野菜株が大きく育つ在来のミズナ。京の伝統野菜に数えられる。1株が数kgになるほど茎数が増え、株張りが大きい。鍋物や「はりはり漬け」に使われてきた。サラダ用に小株で穫るミズナとは、同じ名前でも姿がまったく違う。