コマツナの品種
城南小松菜
- 東京都
世田谷区・目黒区・大田区といった城南地域向けの固定種で、暖かい土地に向く。明治の中ごろから作られてきた。固定種なので、種を採って翌年もまける。
じょうなんこまつな
ほかの品種と何が違うのか
城南の暖かい土地に向けて選ばれた固定種。明治中期から作られている。
この品種の要点
- 産地
- 東京都
この品種が生まれた理由
世田谷区、目黒区、大田区などの城南地域で、明治の中ごろから作られてきた固定種にあたる。いま売られている小松菜のほとんどはF1(一代交配種)なので、固定種であることをはっきり示すために「伝統小松菜」という呼び方を付けている。同じ「伝統小松菜」には、江戸川区で選ばれたごせき晩生小松菜もある。
味と食感
小松菜らしい歯ざわりと、やわらかい葉。おひたし、煮浸し、炒めものに向く。
城南小松菜を育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどコマツナに共通する基本はコマツナのページを参照してください。
- 暖かい土地向きの固定種にあたる。寒い地域ではそろいが落ちる。
- 固定種なので、花を咲かせて種を採れば翌年もまける。
- F1品種ほど大きさはそろわない。固定種の性質にあたる。
プランター・家庭菜園で育てる
- 根が浅いので、標準的な深さのプランターで作れる。
- 間引き菜もそのまま食べられる。
収穫適期の見分け方
- 草丈20〜25cmになったら株元から切って穫る。
- とう立ちする前に穫りきる。
保存と食べ方
濡れた新聞紙に包んで立てて冷蔵する。固定種なので花を咲かせれば種が採れる。
よくある失敗
- F1品種と同じそろいを期待すると合わない。固定種にあたる。
- 暖地向きなので、寒い地域ではこの品種の持ち味が出にくい。
地域別の作型
コマツナの一般的な作型を表示しています。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。 品種によってさらに前後するので、正確な時期は種袋の作型図を確かめてください。
寒冷地東北・北海道・高冷地
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|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 露地栽培 |
一般地関東〜近畿の平野部。種袋では中間地と書かれる
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|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 露地栽培 |
暖地九州・四国・南関東の平野部
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|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 露地栽培 |
品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: コマツナの育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
栽培カレンダー
コマツナの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | なし | あり | あり | あり | あり | なし | なし | なし | あり | あり | あり | なし |
| 収穫 | あり | あり | あり | あり | あり | あり | なし | なし | なし | あり | あり | あり |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- 城南小松菜(伝統小松菜) 江戸東京野菜についてJA東京中央会
コマツナのほかの品種
7品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- 大和まなやまとまな奈良県大和野菜奈良県で古くから作られてきたツケナ。大和野菜に認定されている。葉に切れ込みが入り、株元がふくらむのが特徴。やわらかく甘みがあり、油との相性がよい。『古事記』に登場する菜の子孫とも言われる。寒さに当たると甘みが増す。
- 後関晩生小松菜ごせきばんせいこまつな東京都在来系の小松菜で、東京の後関種苗が育成した固定種。葉が濃緑で厚く、寒さに当たると甘みが増す。晩生種なので生育はゆっくりだが、そのぶん葉が締まって味が濃くなる。F1品種のようにそろいはよくないが、自分で種を採って翌年もまける。
- 夏楽天なつらくてん高温期でも作りやすい夏まき向きの小松菜。小松菜は本来、寒さに当たると甘くなる冬の野菜だが、夏楽天のような耐暑性のある系統を使えば夏でも作れる。生育が早く、種まきから30日ほどで穫れる。暑い時期は病害虫が出やすいので、防虫ネットが要る。
- 女池菜めいけな新潟県新潟市の女池地区で作られてきたとう菜。雪の下で冬を越し、春先にとう立ちしたところを穫る。寒さに耐えるために糖を蓄えるので、独特の甘みとぬめりが出る。穫れるのは春先の短い期間だけになる。
- 潮江菜うしおえな高知県高知市の潮江地区に伝わる在来のツケナ。土寄せして光を遮り、軟白させた茎を食べる。一度は栽培が途絶えかけたが、保存されていた種から復活した。軟白させるための土寄せに手間がかかるため、作る人は多くない。
- しろ菜しろな大阪府なにわの伝統野菜白い葉柄が特徴のツケナで、なにわの伝統野菜に認定されている。軟白栽培で白くしたものではなく、もともと葉柄が白い品種になる。葉も葉柄もやわらかく、あくが少ない。関西では煮浸しやおひたしの定番として使われてきた。生育が早く、種まきから30〜40日ほどで穫れる。
- かき菜かきな栃木県北関東で作られてきたとう菜。秋にまいて冬を越させ、春先にとう立ちした若い茎葉を手で掻き取って収穫する。「かき菜」という名は、この掻き取る作業そのものからきている。掻き取ると次のわき芽が伸びるので、春のあいだ何度も穫れる。寒さに当たって甘みが出る。