キウイフルーツの品種
スパークラー
キウイの雄木の品種で、実はならない。二倍体なので、同じ二倍体の「レインボーレッド」と開花期が重なる。福岡県の調査では、発芽期が2月28日と18品種の中で最も早く、着花数8.1花・花粉発芽率90.2%と二倍体の中で最もすぐれていた。
ほかの品種と何が違うのか
二倍体。レインボーレッドの自然受粉にいちばん適する雄木にあたる。
この品種の要点
- 育成元
- 愛媛県農林水産研究所果樹研究センター
この品種が生まれた理由
レインボーレッドは二倍体で、開花が4月下旬と早い。六倍体のヘイワード用の雄木(マツアやトムリ)は5月中下旬に咲くため、花の時期が合わない。スパークラーは二倍体の雄品種の中で最も早く芽を出し、花粉発芽率も高い。倍数性を合わせるという考え方が、この組み合わせの前提にあたる。
味と食感
雄木なので実はならない。二倍体は花蕾が小さく、六倍体のマツアに比べて花粉の量そのものが少ない。
スパークラーを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどキウイフルーツに共通する基本はキウイフルーツのページを参照してください。
- 二倍体の雌木(レインボーレッド)と組み合わせる。六倍体のヘイワードとは合わない。
- 発芽期が2月28日と早い。遅霜に当たらないよう場所を選ぶ。
- 花粉発芽率90.2%と高いが、二倍体は花蕾が小さく花粉量そのものは少ない。
プランター・家庭菜園で育てる
- 雌木とは別の鉢に植える。棚か支柱が要る。
- 花粉量が少ないので、鉢では花粉を採って人工授粉に回すほうが確実にあたる。
- 芽出しが早いので、寒い地域では春先の霜よけが要る。
収穫適期の見分け方
- 実はならない。穫るのは花粉にあたる。
- 開花は4月24日〜5月4日ごろ。二倍体は他より2週間ほど早い。
- 花蕾が小さいので、まとめて集めないと量が足りない。
保存と食べ方
実がならないので保存の話はない。花粉は量が限られるので、採ったらすぐ冷凍して人工授粉に回す。
よくある失敗
- ヘイワードとは開花期が2週間以上ずれる。緑肉種の受粉樹にはならない。
- 二倍体は花粉量が少ない。人工授粉に使うなら早めに集める。
栽培カレンダー
キウイフルーツの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期です | 12月は植え付けの時期です |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期です | 11月は収穫の時期です | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- キウイフルーツの自然受粉に適する雄品種の選定福岡県農林業総合試験場
キウイフルーツのほかの品種
9品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめヘイワード緑肉キウイの代表品種で、店頭に並ぶキウイの多くがこれにあたる。雌木なので、実をならせるには雄木が別に要る。貯蔵性が高く、穫ってから数か月保つ。穫ったばかりは硬く酸っぱいので、追熟させてから食べる。
- 甘うぃあまうぃ福岡県福岡県農林業総合試験場が中国系キウイ「ゴールデンキング」の自然交雑実生から選抜して育成した。2013年に命名され、2016年に品種登録された。果肉は黄〜黄緑色で果重150g前後とヘイワードよりひと回り大きい。糖度は17度前後と高く、酸味は控えめ。
- メイリーキウイの雄木の品種で、実はならない。四倍体なので、同じ四倍体の「甘うぃ」と開花期が重なる。福岡県の調査では、着花数8.0花・側花数3.5花と四倍体の中で多く、新梢あたりの花粉量67.4mgは四倍体で最も多かった。
- ロッキーキウイの雄木の品種で、実はならない。福岡県の調査では四倍体と推定された。四倍体の開花期は5月2〜16日で、同じ四倍体の雌品種と合う。黄肉・赤肉の品種群の受粉樹として苗木店で扱われている。
- マツアキウイの雄木の品種で、実はならない。六倍体なので、同じ六倍体の「ヘイワード」と開花期が重なる。福岡県農林業総合試験場が18の雄品種を比べた調査では、六倍体の中で着花数も花粉量も最も多く、花粉発芽率も85.7%と高かった。
- 香緑こうりょく香川県香川県で育成された緑肉のキウイ。俵型で糖度が高く、ヘイワードより甘みが強い。果肉の緑色が濃く、種が細かく並ぶ断面が整っている。雌木なので雄木が別に要る点はヘイワードと同じにあたる。
- レインボーレッド果肉の中心が放射状に赤くなる早生のキウイ。甘みが非常に強く酸味が少ないので、追熟をあまり待たずに食べられる。ヘイワードより1か月ほど早く穫れる。雌木なので雄木が別に要るが、早生なので開花期の合う雄木を選ぶ必要がある。
- トムリキウイの雄木の品種で、実はならない。ヘイワードや香緑といった緑肉の雌木と開花期が合い、受粉樹として使われる。開花は5月から6月。キウイは雌雄異株なので、雌木だけを植えても実はならない。雄木を1本添えて初めて穫れることになる。
- にじ太郎にじたろうレインボーレッドの受粉樹として育成されたキウイの雄木で、実はならない。レインボーレッドは開花が早く、トムリやマツアといった一般の雄品種では開花期が合わないことがある。にじ太郎はレインボーレッドと開花期が重なるように育成されていて、自然受粉させられる。