キウイフルーツの品種
マツア
キウイの雄木の品種で、実はならない。六倍体なので、同じ六倍体の「ヘイワード」と開花期が重なる。福岡県農林業総合試験場が18の雄品種を比べた調査では、六倍体の中で着花数も花粉量も最も多く、花粉発芽率も85.7%と高かった。
ほかの品種と何が違うのか
六倍体。ヘイワードの自然受粉にいちばん適する雄木にあたる。
どれだけ作られているか
この品種が生まれた理由
キウイの雄木と雌木の相性は、果肉の色ではなく倍数性で決まる。福岡県の調査では、開花期は二倍体で4月24日〜5月4日、四倍体で5月2〜16日、六倍体で5月12〜20日と分かれた。ヘイワードは六倍体なので、同じ六倍体の雄木でないと花が咲く時期がずれる。マツアはその六倍体の中で花粉量が最も多い。
味と食感
雄木なので実はならない。食べるものではなく、雌木に実をつけさせるために植える。
マツアを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどキウイフルーツに共通する基本はキウイフルーツのページを参照してください。
- 六倍体の雌木(ヘイワード・香緑)と組み合わせる。二倍体や四倍体とは開花期がずれる。
- 新梢あたりの花粉量が108.8mgと六倍体の中で最も多い。雄木1本で雌木6本ほどをまかなえる。
- 発芽期は3月10〜12日と、二倍体・四倍体より1週間ほど遅い。
プランター・家庭菜園で育てる
- 雌木とは別の鉢に植える。つるが伸びるので棚か支柱が要る。
- 実がならないので場所を取るのが難点にあたる。1本の雌木に接ぎ木した苗もある。
- 花が咲いたら花粉を採って冷凍しておくと、翌年の保険になる。
収穫適期の見分け方
- 実はならない。穫るのは花粉にあたる。
- 開花は5月12〜20日ごろ。花が開いた日の午前中に葯を集める。
- 花粉発芽率85.7%と高い。採った花粉はそのまま使える。
保存と食べ方
実がならないので保存の話はない。花粉を採って冷凍保存すれば、翌年の人工授粉に使える。
よくある失敗
- レインボーレッドなど二倍体の雌木とは開花期が合わない。にじ太郎などを選ぶ。
- 実はならない。植える場所と棚のぶんだけ余裕が要る。
栽培カレンダー
キウイフルーツの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期です | 12月は植え付けの時期です |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期です | 11月は収穫の時期です | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- キウイフルーツの自然受粉に適する雄品種の選定福岡県農林業総合試験場
キウイフルーツのほかの品種
9品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめヘイワード緑肉キウイの代表品種で、店頭に並ぶキウイの多くがこれにあたる。雌木なので、実をならせるには雄木が別に要る。貯蔵性が高く、穫ってから数か月保つ。穫ったばかりは硬く酸っぱいので、追熟させてから食べる。
- 甘うぃあまうぃ福岡県福岡県農林業総合試験場が中国系キウイ「ゴールデンキング」の自然交雑実生から選抜して育成した。2013年に命名され、2016年に品種登録された。果肉は黄〜黄緑色で果重150g前後とヘイワードよりひと回り大きい。糖度は17度前後と高く、酸味は控えめ。
- メイリーキウイの雄木の品種で、実はならない。四倍体なので、同じ四倍体の「甘うぃ」と開花期が重なる。福岡県の調査では、着花数8.0花・側花数3.5花と四倍体の中で多く、新梢あたりの花粉量67.4mgは四倍体で最も多かった。
- ロッキーキウイの雄木の品種で、実はならない。福岡県の調査では四倍体と推定された。四倍体の開花期は5月2〜16日で、同じ四倍体の雌品種と合う。黄肉・赤肉の品種群の受粉樹として苗木店で扱われている。
- スパークラーキウイの雄木の品種で、実はならない。二倍体なので、同じ二倍体の「レインボーレッド」と開花期が重なる。福岡県の調査では、発芽期が2月28日と18品種の中で最も早く、着花数8.1花・花粉発芽率90.2%と二倍体の中で最もすぐれていた。
- 香緑こうりょく香川県香川県で育成された緑肉のキウイ。俵型で糖度が高く、ヘイワードより甘みが強い。果肉の緑色が濃く、種が細かく並ぶ断面が整っている。雌木なので雄木が別に要る点はヘイワードと同じにあたる。
- レインボーレッド果肉の中心が放射状に赤くなる早生のキウイ。甘みが非常に強く酸味が少ないので、追熟をあまり待たずに食べられる。ヘイワードより1か月ほど早く穫れる。雌木なので雄木が別に要るが、早生なので開花期の合う雄木を選ぶ必要がある。
- トムリキウイの雄木の品種で、実はならない。ヘイワードや香緑といった緑肉の雌木と開花期が合い、受粉樹として使われる。開花は5月から6月。キウイは雌雄異株なので、雌木だけを植えても実はならない。雄木を1本添えて初めて穫れることになる。
- にじ太郎にじたろうレインボーレッドの受粉樹として育成されたキウイの雄木で、実はならない。レインボーレッドは開花が早く、トムリやマツアといった一般の雄品種では開花期が合わないことがある。にじ太郎はレインボーレッドと開花期が重なるように育成されていて、自然受粉させられる。