ショウガの品種
土佐一
農林水産省がショウガの主要品種に挙げる大ショウガ。和歌山県の新ショウガ産地でも種ショウガに使われている。植え付けから収穫まで約6か月かかり、その間に使える除草剤が無いので、雑草をどう抑えるかが出来を左右する。
とさいち
ほかの品種と何が違うのか
ショウガの主要品種。栽培途中に使える除草剤が無く、抑草が勝負になる。
この品種が生まれた理由
和歌山県のショウガは栽培面積41ヘクタール(全国11位)、出荷量2,750t(全国3位)で、そのほとんどが和歌山市の砂地で作る新ショウガにあたる。新ショウガに限れば全国2位の産地だが、種ショウガは高知県・熊本県・長崎県から買っていた。その産地で根茎腐敗病などが出て確保が難しくなり、種ショウガの値段は2012年産の410円/kgから2015年産の700円/kgへ上がった。そこで県内で種ショウガを作る取り組みが始まり、その試験で使われているのがこの品種になる。
味と食感
大ショウガなので辛味は穏やか。新ショウガは収穫から約2か月以内に出荷するもので、水分が多く繊維がやわらかい。
土佐一を育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどショウガに共通する基本はショウガのページを参照してください。
- 種ショウガは200〜250gほどに割る。家庭菜園で割る大きさよりかなり大きい。
- 畝幅1.2mへ株間50cm・条間50cmの2条千鳥で植えると、10アールあたり3,333株になる。
- 初期の地上部の生育が、そのあとに分げつする塊茎の太りを決める。1〜2次茎の時期に雑草と養分を取り合わせない。
- 栽培途中に使える除草剤が無い。黒マルチ、生分解性マルチ、稲わらなどで抑える。
プランター・家庭菜園で育てる
- 容器では200〜250gの種は大きすぎる。家庭では小さく割って植える。
- 雑草が出ないぶん、容器のほうが抑草の手間は要らない。
- 乾きやすいので、土の上に敷きわらを置く。
収穫適期の見分け方
- 新ショウガとして穫るなら、出荷まで約2か月で使い切る前提で掘る。
- 種にするなら、植え付けから約6か月を見込む。
- 掘ったら無病で生育のよいものを選び分ける。
保存と食べ方
種にするものは、収穫後に暗いところで囲って貯蔵する。これを囲いショウガと呼び、そのうち無病で生育のよい塊茎を選んで翌年の種にする。
よくある失敗
- 根茎腐敗病が出ると種ショウガが確保できなくなる。健全な種を使い、連作しない。
- 植え付け直後に有機物を厚く被覆すると地温が上がらず、出芽と初期生育が遅れて塊茎が小さくなる。被覆は出芽してからにする。
栽培カレンダー
ショウガの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | なし | なし | なし | あり | あり | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし |
| 収穫 | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | あり | あり | あり | なし |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
ショウガのほかの品種
6品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- 八王子ショウガはちおうじしょうが東京都鮮やかな黄色味を帯びていて、辛味が少ない。筋っぽさが無く、みずみずしい。八王子市の加住町・小比企町・中野町・川口町・石川町などで作られている。
- 土佐大ショウガとさおおしょうが大ショウガにあたる品種。耐乾性があり、かん水設備のない畑でも収量が確保できる。埼玉県農業技術研究センターは、灌漑設備がない畑で作るなら種を買ってでも利益を得やすい品種としてこれを推している。
- 房州中太ぼうしゅうちゅうぶと千葉県千葉県安房地域で長く作られてきた中ショウガ。中太、らくだとも呼ばれる。安房の総称である房州が名に付いている。塊の大きさが中くらいで、大ショウガが主力になるにつれて作付けが減り、消えかけていた。
- 大生姜おおしょうが1株1kg以上になる大型のショウガの総称で、特定の品種名ではない。繊維がやわらかく辛味が穏やかなので、薬味だけでなく甘酢漬けや佃煮といった加工にも向く。スーパーで「しょうが」として売られている根しょうがの多くがこの系統にあたる。
- 金時生姜きんときしょうが小ぶりで赤みを帯びる在来系の小生姜。辛味と香りが非常に強く、少量で効く。薬味や生姜湯、ジンジャーシロップに使われる。大生姜に比べて収量は少ないが、香りの濃さで選ばれる。
- 谷中生姜やなかしょうが東京都江戸東京野菜若い根茎を茎ごと穫る葉生姜。東京・谷中が産地だったことが名の由来にあたる。江戸東京野菜に数えられる。根茎がふくらみ始めた早い時期に穫るので、繊維がやわらかく辛味も穏やか。味噌を付けて生でかじるのが定番の食べ方になる。