サクランボの品種
佐藤錦
- 山形県
山形県東根市の佐藤栄助氏が「黄玉」と「ナポレオン」を交配して育成した品種。国内のサクランボの代表にあたる。糖度が高く酸味とのつり合いがよい。日持ちせず、穫って数日で味が落ちる。自家不和合性なので、受粉樹が別に要る。
さとうにしき
おすすめ
国内のサクランボの代表で、糖度と酸味のつり合いがよい。日持ちしないぶん、穫ってすぐ食べられる家庭で作る意味がはっきりしている。
ほかの品種と何が違うのか
国内のサクランボの代表。日持ちせず、穫って数日で味が落ちる。
この品種の要点
- 産地
- 山形県
どれだけ作られているか
全国の栽培面積 2,289.3ha2023年産
上位4都道府県まで。統計での品種名は「佐藤錦」です。
出典: 特産果樹生産動態等調査 果樹品種別生産動向調査(農林水産省)
この品種が生まれた理由
サクランボは自家不和合性で、1品種だけでは実がならない。しかも品種の組み合わせによっては受粉しないので、開花期が合いかつ相性のよい品種を選ぶことになる。ナポレオンが受粉樹として使われるのはこのためにあたる。加えて収穫期の雨で実が割れるため、産地では雨よけの屋根をかける。
味と食感
糖度が高く、酸味とのつり合いがよい。果肉がやわらかく果汁が多い。日持ちしないので、穫ってすぐが最もおいしい。
佐藤錦を育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどサクランボに共通する基本はサクランボのページを参照してください。
- サクランボは自家不和合性で、1品種だけでは実がならない。開花期の合う受粉樹が要る。
- 収穫期の雨で実が割れる(裂果)。産地では雨よけの屋根をかける。
- 熟すと鳥に食べられる。ネットをかけないと収穫前になくなることがある。
- 受粉樹が要る。ナポレオンなど開花期の合う品種を近くに植える。
プランター・家庭菜園で育てる
- 容量20L以上の鉢を使う。矮性台木の苗を選ぶ。
- 受粉樹が要る。ナポレオンなど開花期の合う品種を並べて置く。
- 雨に当たると実が割れる。収穫期は鉢を軒下へ移す。
収穫適期の見分け方
- 全体が赤く色づき、軸の近くまで色が回ったら穫る。
- 日持ちしないので、穫って数日で食べる。
- 雨に当たると割れる。色づいたら早めに穫る。
保存と食べ方
日持ちしない。穫ったその日か翌日に食べる。冷やしすぎると味がぼやける。
よくある失敗
- 1品種だけでは実がならない。受粉樹が要る。
- 収穫期に雨が当たると実が割れる。雨よけが要る。
- 鳥に食べられる。ネットをかける。
栽培カレンダー
サクランボの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期です | 2月は植え付けの時期です | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期です | 12月は植え付けの時期です |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期です | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期です | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
サクランボのほかの品種
5品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- 紅きらりべにきらり山形県山形県農業総合研究センターが「レーニア」に「コンパクトステラ」を交配して育成し、2008年に品種登録した。自家和合性なので、自分の花粉で実がなる。1本で穫れる数少ないサクランボにあたる。果重約9g、糖度は約19%と高い。収穫は6月中〜下旬。
- 暖地桜桃だんちおうとう西日本でよく売られるサクランボで、正しくはシナミザクラという別種にあたる。1本でたくさん穫れる代わりに、食味は佐藤錦などのセイヨウミザクラに劣る。暖かい地域でも育ち、結実しやすい。
- 紅秀峰べにしゅうほう山形県山形県が「佐藤錦」に「天香錦」を交配して育成した品種。佐藤錦より1週間ほど遅く穫れる。実が大きく果肉が締まっていて、佐藤錦より日持ちする。甘みが強く酸味は控えめ。佐藤錦と組み合わせると収穫期を伸ばせる。
- ナポレオンヨーロッパ原産の古い品種。日本には明治期に入った。酸味が強く、そのまま食べるより缶詰などの加工に向く。佐藤錦の父親にあたり、いまも受粉樹として植えられることが多い。実は大きく、日持ちは佐藤錦よりよい。
- 高砂たかさご6月上旬に穫れる早生種で、佐藤錦の受粉樹としても使われる。ヨーロッパで古くから作られ、明治初期にアメリカから日本へ入った。長心臓形で大きく、黄色地に紅色が斑に入る。果肉は厚く硬めで果汁が多い。