サクランボの品種
ナポレオン
ヨーロッパ原産の古い品種。日本には明治期に入った。酸味が強く、そのまま食べるより缶詰などの加工に向く。佐藤錦の父親にあたり、いまも受粉樹として植えられることが多い。実は大きく、日持ちは佐藤錦よりよい。
ほかの品種と何が違うのか
佐藤錦の親であり、受粉樹としても使われる古い品種にあたる。
どれだけ作られているか
全国の栽培面積 83.3ha2023年産
上位4都道府県まで。統計での品種名は「ナポレオン」です。
出典: 特産果樹生産動態等調査 果樹品種別生産動向調査(農林水産省)
この品種が生まれた理由
サクランボは自家不和合性なので、産地では主力品種のそばに受粉樹を植える。ナポレオンは開花期が合い相性もよいので、その役割で使われてきた。同時に佐藤錦の親でもあり、日本のサクランボの系譜の中心にいる品種にあたる。
味と食感
酸味が強く、そのまま食べると佐藤錦ほど甘くない。缶詰やジャムなどの加工に向く。実は大きく日持ちがよい。
ナポレオンを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどサクランボに共通する基本はサクランボのページを参照してください。
- 受粉樹として植えられることが多い。佐藤錦と開花期が合う。
- 収穫期の雨で実が割れる(裂果)。産地では雨よけの屋根をかける。
- 熟すと鳥に食べられる。ネットをかけないと収穫前になくなることがある。
プランター・家庭菜園で育てる
- 容量20L以上の鉢を使う。矮性台木の苗を選ぶ。
- 佐藤錦の親であり受粉樹としても使える。1本目に選ぶ意味がある品種にあたる。
- 雨に当たると実が割れる。収穫期は鉢を軒下へ移す。
収穫適期の見分け方
- 黄色地に赤みが差す品種にあたる。真っ赤にはならない。
- 酸味が残るのが本来の味になる。加工にも向く。
- 雨に当たると割れる。
保存と食べ方
缶詰、ジャム、シロップ漬けに。加工すると持ち味が出る。
よくある失敗
- 生食では佐藤錦ほど甘くない。加工向きにあたる。
- 収穫期に雨が当たると実が割れる。雨よけが要る。
栽培カレンダー
サクランボの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期です | 2月は植え付けの時期です | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期です | 12月は植え付けの時期です |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期です | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期です | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
サクランボのほかの品種
5品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめ佐藤錦さとうにしき山形県山形県東根市の佐藤栄助氏が「黄玉」と「ナポレオン」を交配して育成した品種。国内のサクランボの代表にあたる。糖度が高く酸味とのつり合いがよい。日持ちせず、穫って数日で味が落ちる。自家不和合性なので、受粉樹が別に要る。
- 紅きらりべにきらり山形県山形県農業総合研究センターが「レーニア」に「コンパクトステラ」を交配して育成し、2008年に品種登録した。自家和合性なので、自分の花粉で実がなる。1本で穫れる数少ないサクランボにあたる。果重約9g、糖度は約19%と高い。収穫は6月中〜下旬。
- 暖地桜桃だんちおうとう西日本でよく売られるサクランボで、正しくはシナミザクラという別種にあたる。1本でたくさん穫れる代わりに、食味は佐藤錦などのセイヨウミザクラに劣る。暖かい地域でも育ち、結実しやすい。
- 紅秀峰べにしゅうほう山形県山形県が「佐藤錦」に「天香錦」を交配して育成した品種。佐藤錦より1週間ほど遅く穫れる。実が大きく果肉が締まっていて、佐藤錦より日持ちする。甘みが強く酸味は控えめ。佐藤錦と組み合わせると収穫期を伸ばせる。
- 高砂たかさご6月上旬に穫れる早生種で、佐藤錦の受粉樹としても使われる。ヨーロッパで古くから作られ、明治初期にアメリカから日本へ入った。長心臓形で大きく、黄色地に紅色が斑に入る。果肉は厚く硬めで果汁が多い。