ウメの品種
鶯宿
- 奈良県
奈良県を代表するウメの品種。自家不和合なので受粉樹が要る。実つきがよく多く穫れるが、果実に樹脂がにじむヤニ果が出やすい。梅酒に向き、実が締まっているのでカリカリ梅にもよい。開花が遅い品種の受粉樹としても使われる。
おうしゅく
ほかの品種と何が違うのか
実つきがよく多く穫れる。ただしヤニ果が出やすい。
この品種の要点
- 産地
- 奈良県
この品種が生まれた理由
ウメの品種は、実の大きさや加工先だけでなく「1本で実がなるか」で選び方が変わる。鶯宿は自家不和合で受粉樹が要る一方、実つきがよく量が穫れる。露茜のように開花の遅い品種の受粉樹としても使われる。穫るための木と、受粉させるための木の両方を務められる位置にあたる。
味と食感
梅酒にすると香りがよく出る。実が締まっているのでカリカリ梅にも向く。
鶯宿を育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどウメに共通する基本はウメのページを参照してください。
- 自家不和合にあたる。1本では実がならないので受粉樹が要る。
- 実つきがよく多く穫れる。摘果しないと1個が小さくなる。
- ヤニ果が出やすい。果実に樹脂がにじむもので、加工に回すと目立ちにくい。
プランター・家庭菜園で育てる
- 鉢で作るなら10号以上。受粉樹をもう1鉢そろえる。
- 実つきがよいので、鉢でもある程度の量が穫れる。
- 開花期が遅めにあたる。同じころ咲く品種と組み合わせる。
収穫適期の見分け方
- 梅酒にするなら青いうちに穫る。実が締まっているうちが向く。
- カリカリ梅にするなら、さらに早く硬い段階で穫る。
- 用途で穫る時期を変える。同じ木から使い分けられる。
保存と食べ方
穫ったらすぐ漬ける。梅酒、カリカリ梅、梅干しと加工先が広い。
よくある失敗
- 1本では実がならない。受粉樹が要る。
- ヤニ果が出やすい。見た目を求める用途には向かない。
栽培カレンダー
ウメの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期です | 2月は植え付けの時期です | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期です | 12月は植え付けの時期です |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期です | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
ウメのほかの品種
5品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめ南高なんこう和歌山県梅干し用の最高級品種。果肉が厚く種が小さい。皮がやわらかく、漬けると口当たりがよい。明治期に高田貞楠氏が見つけた大果の梅が元で、昭和25年に和歌山県立南部高校の生徒と教師が調査してこの系統を優良と判定した。南部高校の「南」と高田の「高」から「南高」と名付けられ、昭和40年に登録された。
- 白加賀しろかが関東で広く作られる大果種のウメ。果肉が締まっていて、梅酒や梅シロップに向く。花粉が少ないため1品種だけでは実がつかず、受粉樹が必ず要る。梅干しにもできるが、南高より皮が厚めになる。
- 豊後ぶんごアンズとの雑種とされる大果種のウメ。寒さに強く、東北などの寒冷地でも育つ。果実は40g前後と大きく、アンズに近い風味がある。花が大きく美しいので、花を観る目的でも植えられる。
- 小梅こうめ果実が5〜10gと小さいウメの系統。カリカリ梅にすると食感が残る。種が小さく果肉の割合が高いので、小さくても食べられる部分は少なくない。他のウメより早く、5月ごろに穫れる。
- 露茜つゆあかね果皮がほぼ全面に赤く染まり、果肉も熟すにつれて赤くなるウメ。赤肉のニホンスモモとウメを掛け合わせた種間雑種で、農研機構が育成した。梅酒や梅ジュース、梅ジャムにするときれいな赤色になる。自家不結実で開花が遅いため、受粉樹の選び方に注意が要る。