ニラの品種
タフボーイ
スーパーグリーンベルトに比べて収穫間隔が短く、多収。大分県の3年平均で収量は103パーセントほどになった。葉鞘が長く、1回目の収穫では10cmほどになるため倒伏させない管理が要る。葉色は同程度かやや濃い。
ほかの品種と何が違うのか
収穫間隔が短い。低温期でも伸びるので、単価の高い冬の出荷に向く。
この品種の要点
- 育成元
- 八江園芸
この品種が生まれた理由
大分県のニラは、無加温のビニルハウスで11月から翌年7月まで穫る促成栽培と、7月から11月まで穫る普通栽培を組み合わせて周年出荷している。主力のスーパーグリーンベルトは低温期に伸びが鈍り、単価の高い1〜2月の出荷が落ちることが課題だった。そこで省力化の試験のなかで収穫間隔の短さと多収性が認められ、県内の産地へ導入が進んだのがこの品種にあたる。
味と食感
葉色が濃いめで、葉鞘の白い部分が長く取れる。葉鞘が長いぶん収穫と調製の作業がしやすい。
タフボーイを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどニラに共通する基本はニラのページを参照してください。
- 葉鞘が長く、1回目の収穫では10cmほどになる。倒伏させない管理が要る。
- 茎数はスーパーグリーンベルトより少ない。1回目で79パーセント、4回目で83パーセントほど。本数ではなく1本の充実で穫る品種にあたる。
- セル成型苗を使った夏ニラにも向く。
プランター・家庭菜園で育てる
- 葉鞘が長いので倒れやすい。容器の縁より深い位置に植え、土を寄せる。
- 1株の本数を増やさず、少ない株数で充実させる。
- 収穫間隔が短いので、刈ったあとの追肥を切らさない。
収穫適期の見分け方
- 1回目の収穫から20日後の草丈は、スーパーグリーンベルトより大きくなる。
- 低温に100〜200時間当てた区では、1回目の収穫で葉が黄化・枯れて出荷規格に届かなかった。1回目は捨て刈りとして扱う。
- 2回目以降が本番になる。収穫間隔が短いので回数で稼ぐ。
保存と食べ方
葉鞘が長いので、束ねたときに根元がそろいやすい。刈ったあとは立てて冷蔵すると葉先が折れにくい。
よくある失敗
- 葉鞘が長いので倒れやすい。土寄せと刈り込みで倒伏を防ぐ。
- 茎数が少ないので、株を充実させる期間を削ると収量が出ない。
地域別の作型
ニラの一般的な作型を表示しています。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。 品種によってさらに前後するので、正確な時期は種袋の作型図を確かめてください。
寒冷地東北・北海道・高冷地
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| 春まき(2年目から収穫) |
一般地関東〜近畿の平野部。種袋では中間地と書かれる
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| 春まき(2年目から収穫) |
暖地九州・四国・南関東の平野部
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|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 秋まき(2年目から収穫) |
品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: ニラの育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
栽培カレンダー
ニラの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | なし | なし | あり | あり | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし |
| 植え付け | なし | なし | なし | なし | なし | あり | あり | なし | なし | なし | なし | なし |
| 収穫 | なし | なし | なし | あり | あり | あり | あり | あり | あり | なし | なし | なし |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- 大分県内で栽培が広がるニラ品種「タフボーイ」の生育特性と休眠性に関する研究大分県農林水産研究指導センター
ニラのほかの品種
5品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめ広巾ニラひろはばにら葉幅が広くやわらかいニラの系統。刻んだときのかさが出るので、餃子の具やレバニラなど加熱料理に向く。ニラは一度植えれば数年穫り続けられるので、家庭菜園では株を残しておくと毎年使える。
- スーパーグリーンベルト大葉系の主力として長く作られてきた品種。各県の試験で比べるときの対照品種に使われ、黄ニラの軟化栽培でも基準にされる。促成栽培では低温期に葉の伸長が鈍り、収穫間隔が長くなる。
- ミラクルグリーンベルト休眠の影響がほかの品種より強く出る品種。福島県の試験では、1年生株を5℃以下に200時間当てた区の収穫までの日数が41日となり、前後の100時間区・500時間区や対照品種より大きく遅れた。
- 黄ニラきにら岡山県日光を遮って軟白栽培したニラ。品種ではなく、光を当てずに育てる栽培方法によってこの姿になる。葉緑素ができないので黄白色になり、緑のニラより香りがやわらかい。シャキッとした食感と甘みがある。岡山県が全国生産の大半を占める。
- 花ニラはなにらつぼみの付いた花茎を食べるニラ。葉を食べる普通のニラとは品種が異なり、花茎が伸びやすいよう育成されている。甘みがあって歯ごたえが残り、香りは葉ニラより穏やか。炒めものにすると持ち味が出る。