中晩柑の品種
せとか
農研機構が長崎県口之津で育成し、2001年に品種登録した柑橘。清見とアンコールを掛けたものに、さらにマーコットを交配している。果皮が薄く、じょうのう(薄皮)も薄いのでそのまま食べられる。香りが強く糖度が高い。2月ごろに穫れる。
1本で実がなります。受粉樹は要りません。
1本で実がなる果樹の一覧 もあります。
ほかの品種と何が違うのか
果皮もじょうのうも薄い。柑橘の中でもとくに香りが強い。
この品種の要点
- 育成元
- 農研機構(2001年〜)
この品種が生まれた理由
1984年に交配が始まり、品種登録は2001年にあたる。親をたどると清見・アンコール・マーコットと3つの品種が関わっていて、日本のタンゴール育種の積み重ねの上にできた品種になる。果皮が薄いぶん傷がつきやすく、栽培にも輸送にも手間がかかる。
味と食感
糖度が高く、香りが強い。果肉はやわらかく果汁が多い。じょうのうが薄いので、袋ごと口に入れても気にならない。種はほとんど入らない。
せとかを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなど中晩柑に共通する基本は中晩柑のページを参照してください。
- 果皮が薄いので、枝や葉と擦れると傷がつく。実に袋をかけると傷を防げる。
- 不知火と同じく寒さに弱い。収穫が2月になるため、温暖地かハウス、鉢植えでの管理が向く。
- 1本で実がつく。受粉樹は要らない。
- 実が多いと味が乗らない。摘果して数を減らす。
プランター・家庭菜園で育てる
- 10号以上の鉢を使う。冬に軒下や室内へ移せるようにしておく。
- 果皮が薄く傷つきやすい。鉢では枝や支柱と擦れないよう実の位置を調整する。
- 寒さに弱い。冬は必ず移動する。
収穫適期の見分け方
- 果皮が濃い橙色になったら穫る。収穫は2月ごろにあたる。
- 果皮が薄いので、穫るときに枝で傷つけない。ハサミで軸を短く切る。
- 香りが強くなってくるのも目安になる。
保存と食べ方
果皮が薄く傷みやすい。冷暗所に置き、早めに食べる。重ねて置かない。
よくある失敗
- 果皮が薄く、少し当たっただけで傷になる。家庭で作ると見た目は揃いにくい。
- 寒さに弱い。露地で作れる地域が限られる。
栽培カレンダー
この品種の時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期です | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期です | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
中晩柑のほかの品種
5品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- 不知火しらぬひ農林水産省の果樹試験場口之津支場(長崎県)で清見にポンカンを交配して育成された柑橘。果実の上部が瘤のように盛り上がるのが見た目の特徴にあたる。皮がむきやすく種がほとんど入らない。糖度が高く、酸が抜けてから食べる。
- 清見きよみ静岡県の果樹試験場興津支場で、温州みかんの宮川早生にトロビタオレンジを交配して育成され、1979年に品種登録された。日本で最初に育成されたタンゴール(ミカンとオレンジの雑種)にあたる。オレンジの香りと、みかんの食べやすさを併せ持つ。3月から4月に穫れる。
- 八朔はっさく広島県発祥地広島県因島で1860年ごろに偶然生えた木から見つかった柑橘。果肉は粒がしっかりしていて、口の中でほぐれる食感がある。ほろ苦さと酸味があり、甘さは控えめ。じょうのうが厚いのでむいて食べる。2月から3月に穫れる。
- 甘夏あまなつ大分県1935年に大分県津久見市で、川野豊が夏みかんの枝変わりとして見つけた柑橘。1950年に品種登録された。正式な品種名は川野夏橙にあたる。夏みかんより酸味が少なく糖度が高い。果皮が厚く、むいてから薄皮も外して食べる。
- はるみ農研機構の興津拠点で清見にポンカンを交配して育成し、1999年に品種登録した柑橘。果重180〜200gの扁球形で、果皮は橙色でなめらか。皮がむきやすく、じょうのう(薄皮)も薄いのでそのまま食べられる。種が少ない。