中晩柑の品種
八朔
- 広島県
- 尾道市因島
- 発祥地
広島県因島で1860年ごろに偶然生えた木から見つかった柑橘。果肉は粒がしっかりしていて、口の中でほぐれる食感がある。ほろ苦さと酸味があり、甘さは控えめ。じょうのうが厚いのでむいて食べる。2月から3月に穫れる。
はっさく
1本で実がなります。受粉樹は要りません。
1本で実がなる果樹の一覧 もあります。
ほかの品種と何が違うのか
粒がしっかりほぐれる食感と、ほろ苦さ。甘いだけの柑橘とは違う。
この品種の要点
- 産地
- 広島県 / 尾道市因島 / 発祥地
この品種が生まれた理由
因島田熊町の浄土寺の境内近くで、捨てられた柑橘の種から生えた木が始まりにあたる。狙って交配したものではない。八朔という名前は明治19年ごろに付いたもので、旧暦8月1日(八朔)のころから食べられるという意味だった。ただし実際にはもっと遅く、2月から3月に穫るのが普通にあたる。名前と実際の収穫期がずれている例になる。
味と食感
果肉の粒がしっかりしていて、口の中でほぐれる。ほろ苦さと酸味があり、甘さは控えめ。この苦みは柑橘に含まれる成分によるもので、傷んでいるわけではない。
八朔を育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなど中晩柑に共通する基本は中晩柑のページを参照してください。
- 他の中晩柑より寒さに強い部類にあたる。中晩柑の入門として作りやすい。
- 1本で実がつく。受粉樹は要らない。
- 実が大きく重いので、枝が折れないよう摘果する。
- 皮が厚いので、鳥の食害は比較的少ない。
プランター・家庭菜園で育てる
- 10号以上の鉢を使う。中晩柑の中では寒さに強いので、鉢栽培の入門に向く。
- 実が大きく重い。枝が折れないよう摘果する。
- 皮が厚いので鳥の食害は少ない。
収穫適期の見分け方
- 果皮が黄色くなったら穫る。収穫は2〜3月にあたる。
- 穫ってすぐは酸が強い。1か月ほど置いて酸を抜いてから食べる。
- 名前は「八朔のころ」だが、実際に食べるのは春先になる。
保存と食べ方
穫ってすぐは酸が強い。1か月ほど涼しい場所に置いて酸を抜いてから食べる。皮が厚いので比較的日持ちする。
よくある失敗
- ほろ苦さがあるので、甘い柑橘を期待すると違って感じられる。これが本来の味にあたる。
- じょうのうが厚く、薄皮をむかないと食べにくい。手間がかかる。
- 名前は「八朔のころ」だが、実際に食べるのは2月から3月にあたる。
栽培カレンダー
この品種の時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期です | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期です | 3月は収穫の時期です | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
中晩柑のほかの品種
5品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- 不知火しらぬひ農林水産省の果樹試験場口之津支場(長崎県)で清見にポンカンを交配して育成された柑橘。果実の上部が瘤のように盛り上がるのが見た目の特徴にあたる。皮がむきやすく種がほとんど入らない。糖度が高く、酸が抜けてから食べる。
- せとか農研機構が長崎県口之津で育成し、2001年に品種登録した柑橘。清見とアンコールを掛けたものに、さらにマーコットを交配している。果皮が薄く、じょうのう(薄皮)も薄いのでそのまま食べられる。香りが強く糖度が高い。2月ごろに穫れる。
- 清見きよみ静岡県の果樹試験場興津支場で、温州みかんの宮川早生にトロビタオレンジを交配して育成され、1979年に品種登録された。日本で最初に育成されたタンゴール(ミカンとオレンジの雑種)にあたる。オレンジの香りと、みかんの食べやすさを併せ持つ。3月から4月に穫れる。
- 甘夏あまなつ大分県1935年に大分県津久見市で、川野豊が夏みかんの枝変わりとして見つけた柑橘。1950年に品種登録された。正式な品種名は川野夏橙にあたる。夏みかんより酸味が少なく糖度が高い。果皮が厚く、むいてから薄皮も外して食べる。
- はるみ農研機構の興津拠点で清見にポンカンを交配して育成し、1999年に品種登録した柑橘。果重180〜200gの扁球形で、果皮は橙色でなめらか。皮がむきやすく、じょうのう(薄皮)も薄いのでそのまま食べられる。種が少ない。