中晩柑の品種
はるみ
農研機構の興津拠点で清見にポンカンを交配して育成し、1999年に品種登録した柑橘。果重180〜200gの扁球形で、果皮は橙色でなめらか。皮がむきやすく、じょうのう(薄皮)も薄いのでそのまま食べられる。種が少ない。
1本で実がなります。受粉樹は要りません。
1本で実がなる果樹の一覧 もあります。
ほかの品種と何が違うのか
不知火と同じ親どうしの組み合わせ。皮がむきやすく薄皮ごと食べられる。
この品種の要点
- 果重
- 180〜200g
- 育成元
- 農研機構(1999年〜)
この品種が生まれた理由
清見とポンカンという組み合わせは不知火と同じにあたる。同じ親から別の品種が生まれている。清見は果肉がやわらかく果汁が多いがむきにくく、ポンカンは甘くてむきやすいが種が多い。この2つの長所を取ったのがはるみになる。1996年に命名され、1999年に品種登録された。名前は、冬の終わりに春を感じるころ食べごろになることから付いている。
味と食感
糖度が高く、酸味は穏やか。果肉の粒がしっかりしていて、口の中ではじけるような食感がある。じょうのうが薄いので袋ごと食べられる。種はほとんど入らない。
はるみを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなど中晩柑に共通する基本は中晩柑のページを参照してください。
- 不知火と同じく寒さに弱い。収穫が2〜3月なので、その間の寒さ対策が要る。
- 1本で実がつく。受粉樹は要らない。
- 隔年結果しやすい。7〜8月に摘果して数を減らす。
- 実が木についたまま冬を越す。寒風が当たる場所は避ける。
プランター・家庭菜園で育てる
- 10号以上の鉢を使う。冬に移動できるので寒冷地でも作りやすくなる。
- 実が重いので、鉢では枝を支える。
- 収穫が2〜3月と遅い。鉢を移動できることの利点が大きい。
収穫適期の見分け方
- 果皮が橙色になり、なめらかな艶が出たら穫る。収穫は2〜3月にあたる。
- 果重180〜200gの扁球形になるのが品種の姿になる。
- 不知火と違って上部の瘤は出ない。形で見分けられる。
保存と食べ方
果皮がむきやすいぶん乾きやすい。袋に入れて冷暗所に置く。2月から3月が食べごろにあたる。
よくある失敗
- 不知火と親が同じなので混同されやすい。瘤の有無で見分ける。
- 寒さに弱い。露地で作れる地域が限られる。
- 皮が薄くむきやすいぶん、輸送や保存で乾きやすい。
栽培カレンダー
この品種の時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期です | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期です | 3月は収穫の時期です | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
中晩柑のほかの品種
5品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- 不知火しらぬひ農林水産省の果樹試験場口之津支場(長崎県)で清見にポンカンを交配して育成された柑橘。果実の上部が瘤のように盛り上がるのが見た目の特徴にあたる。皮がむきやすく種がほとんど入らない。糖度が高く、酸が抜けてから食べる。
- せとか農研機構が長崎県口之津で育成し、2001年に品種登録した柑橘。清見とアンコールを掛けたものに、さらにマーコットを交配している。果皮が薄く、じょうのう(薄皮)も薄いのでそのまま食べられる。香りが強く糖度が高い。2月ごろに穫れる。
- 清見きよみ静岡県の果樹試験場興津支場で、温州みかんの宮川早生にトロビタオレンジを交配して育成され、1979年に品種登録された。日本で最初に育成されたタンゴール(ミカンとオレンジの雑種)にあたる。オレンジの香りと、みかんの食べやすさを併せ持つ。3月から4月に穫れる。
- 八朔はっさく広島県発祥地広島県因島で1860年ごろに偶然生えた木から見つかった柑橘。果肉は粒がしっかりしていて、口の中でほぐれる食感がある。ほろ苦さと酸味があり、甘さは控えめ。じょうのうが厚いのでむいて食べる。2月から3月に穫れる。
- 甘夏あまなつ大分県1935年に大分県津久見市で、川野豊が夏みかんの枝変わりとして見つけた柑橘。1950年に品種登録された。正式な品種名は川野夏橙にあたる。夏みかんより酸味が少なく糖度が高い。果皮が厚く、むいてから薄皮も外して食べる。