ほかの品種と何が違うのか
滝野川ゴボウから選ばれた早生。1950年に種苗名称登録を受けている。
この品種の要点
- 熟期
- 早生
- 産地
- 東京都 / 練馬区
この品種が生まれた理由
ゴボウの在来種として広く作られてきた滝野川ゴボウから、早生の性質を選んで固めたもの。練馬区大泉の渡辺正好が1950年に育成した。江戸東京野菜のなかでは、育成者と育成年がはっきりしている数少ない品種にあたる。
味と食感
滝野川系らしい香りと歯ざわり。早生なので繊維がやわらかいうちに穫れる。
渡辺早生ゴボウを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどゴボウに共通する基本はゴボウのページを参照してください。
- 早生なので、滝野川ゴボウより短い期間で穫れる。
- ゴボウは深く耕す。途中に硬い層があると又根になる。
- 発芽に光が要る。覆土は薄くする。
プランター・家庭菜園で育てる
- 根が深く入るので、深さのある容器か袋栽培にする。
- 短く穫る前提なら、浅めの容器でも作れる。
収穫適期の見分け方
- 早生なので、滝野川ゴボウより早く穫りどきがくる。
- 太さを見て、やわらかいうちに掘る。
保存と食べ方
泥付きのまま新聞紙に包んで冷暗所に立てて置く。洗うと香りが落ちる。
よくある失敗
- 耕土が浅いと又根になる。深く耕しておく。
- 早生なので置きすぎると硬くなる。
地域別の作型
ゴボウの一般的な作型を表示しています。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。 品種によってさらに前後するので、正確な時期は種袋の作型図を確かめてください。
寒冷地東北・北海道・高冷地
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|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 長根種・春まき | ||||||||||||
| 短根種・春〜夏まき |
一般地関東〜近畿の平野部。種袋では中間地と書かれる
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|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 長根種・春まき | ||||||||||||
| 長根種・秋まき | ||||||||||||
| 短根種・春〜夏まき |
暖地九州・四国・南関東の平野部
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|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 長根種・春まき | ||||||||||||
| 長根種・秋まき | ||||||||||||
| 短根種・春〜夏まき |
タネまき植え付け収穫
品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: ゴボウの育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
栽培カレンダー
ゴボウの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | なし | なし | あり | あり | あり | なし | なし | なし | あり | なし | なし | なし |
| 収穫 | あり | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | あり | あり | あり |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- 渡辺早生ゴボウ 江戸東京野菜についてJA東京中央会
ゴボウのほかの品種
8品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめサラダごぼう根長30〜40cmの短根種の総称で、特定の品種名ではない。やわらかくアクが少ないため生でも食べられ、深く耕さずに済むので家庭菜園に向く。長根種のように1m掘り下げる必要がないので、プランターでも作れる。
- 高山牛蒡たかやまごぼう大阪府香りがよく、やわらかいごぼう。太いものは中が空洞になる。収穫は12月にあたる。
- サラダむすめ根長35〜45cmタキイ種苗の短根ゴボウ。登録上の品種名はてがる。根長35〜45cm程度の短根太ゴボウで、まいてから100日程度で穫れる。白肌で香りと食味にすぐれ、普通のゴボウ料理のほかサラダにも向く。作りやすく手軽に育てられる。
- 滝野川ごぼうたきのがわごぼう東京都江戸東京野菜現在流通している長根ゴボウの多くがこの系統にあたる。江戸期に滝野川村(現・東京都北区)で育成された。長さ1m近くまで伸び、香りが強く肉質が締まる。江戸東京野菜に認定されている。
- 大浦太ごぼうおおうらふとごぼう千葉県直径10cm近くになる千葉県の極太ゴボウ。太くなると中が空洞になり、そこに詰め物をして煮る料理がある。長さより太さで作る品種で、普通のゴボウとは調理法がまったく違う。栽培する農家が限られており、流通量は少ない。
- 堀川ごぼうほりかわごぼう京都府京の伝統野菜太いゴボウを一度掘り上げて横向きに植え直し、さらに半年ほどかけて肥大させたもの。品種というより、この作り方そのものが堀川ごぼうにあたる。中に大きな空洞ができ、そこに詰め物をして京料理に使われる。手間がかかるため、値段も高く流通量は少ない。
- うまいごぼう短根の作りやすい系統で、香りが強くやわらかい。短根のゴボウは香りが穏やかなものが多いが、この系統は香りを残している。深く耕さずに済むので家庭菜園に向く。育成元が公開している詳しい品種特性は確認できていないため、根長や収穫日数はここでは記載しない。
- 山ごぼう漬け用やまごぼうづけよう「山ごぼう漬け」として売られている漬物には、ゴボウの細い根を漬けたものと、キク科アザミ属のモリアザミの根を漬けたものがある。モリアザミはゴボウとは別の植物で、根の見た目が似ていることから山ごぼうと呼ばれてきた。ここではゴボウの細根を味噌漬けや醤油漬けにする用途の系統として扱う。歯ごたえが持ち味になる。