ホウレンソウの品種
西洋種ほうれん草
葉が丸く切れ込みが浅いホウレンソウの系統。特定の品種名ではなく、東洋種に対する呼び方にあたる。とう立ちしにくいので春まきに向く。アクは東洋種より強く、根際の赤みも薄い。
せいようしゅほうれんそう
「西洋種ほうれん草」は特定の品種名ではありません
ホウレンソウのうち、見た目や性質が近いものをまとめて呼ぶ名前にあたります。 この名前の種や苗は売っていないので、育てるときは具体的な品種名で探してください。
品種名ではない名前の一覧 もあります。
この呼び名にあたる品種:アトラスほうれん草
ほかの品種と何が違うのか
丸葉でとう立ちしにくい。春まきに向く系統にあたる。
この品種が生まれた理由
ホウレンソウは中央アジアから西へ伝わったものが西洋種、東へ伝わったものが東洋種になった。日本には東洋種が先に入り、明治以降に西洋種が入っている。東洋種は食味がよいがとう立ちしやすく、西洋種はその逆にあたる。いま売られている多くは両者を掛け合わせた交雑種で、季節に応じてどちらの性質を強めるかが選ばれている。
味と食感
アクが東洋種より強い。ゆでてから水にさらして使う。葉が厚く、火を通しても形が残る。根際の赤みは薄い。
西洋種ほうれん草を育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどホウレンソウに共通する基本はホウレンソウのページを参照してください。
- とう立ちしにくいので春まきに向く。東洋種が作りにくい時期を埋められる。
- 酸性土に弱い。植え付け2週間前に苦土石灰をまいて中和する。
- 混みすぎたら間引く。
- 特定の品種名ではないので、種袋では系統の記載を確かめる。
プランター・家庭菜園で育てる
- 深さ15cm程度のプランターで作れる。
- 春まきできるので、東洋種と時期をずらして2回作れる。
- 酸性土に弱い。市販の培養土でも石灰を足しておく。
収穫適期の見分け方
- 草丈20〜25cmで穫る。葉が丸く切れ込みが浅いのが系統の姿にあたる。
- とう立ちしにくいので、東洋種より穫りどきの幅が広い。
- 大きくしすぎるとアクが強くなる。
保存と食べ方
濡れた新聞紙に包んで立てて冷蔵する。アクがあるので、ゆでてから水にさらして保存すると使いやすい。
よくある失敗
- アクが東洋種より強い。ゆでてから水にさらす手間が要る。
- 根際の赤みが薄い。東洋種のような甘さは出にくい。
地域別の作型
ホウレンソウの一般的な作型を表示しています。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。 品種によってさらに前後するので、正確な時期は種袋の作型図を確かめてください。
寒冷地東北・北海道・高冷地
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| 春まき | ||||||||||||
| 夏まき | ||||||||||||
| 秋まき |
一般地関東〜近畿の平野部。種袋では中間地と書かれる
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| 春まき | ||||||||||||
| 夏まき | ||||||||||||
| 秋まき |
暖地九州・四国・南関東の平野部
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| 春まき | ||||||||||||
| 夏まき | ||||||||||||
| 秋まき |
品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: ホウレンソウの育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
栽培カレンダー
ホウレンソウの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期です | 3月はタネまきの時期です | 4月はタネまきの時期です | 5月はタネまきの時期ではありません | 6月はタネまきの時期ではありません | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期です | 10月はタネまきの時期です | 11月はタネまきの時期です | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期です | 2月は収穫の時期です | 3月は収穫の時期です | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期です | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期です | 12月は収穫の時期です |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
ホウレンソウのほかの品種
5品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- アトラスほうれん草あとらすほうれんそう秋冬どり向けのホウレンソウ。葉に丸みがあり、株がまとまって育つ西洋種系にあたる。東洋種のような深い切れ込みはない。ホウレンソウは寒さに当たると糖を蓄えて甘くなるので、冬に穫るのがもっともおいしい。
- 次郎丸ほうれん草じろうまるほうれんそう愛知県愛知県で作られてきた東洋種のホウレンソウ。葉に深い切れ込みが入り、根元が赤い。アクが少なく甘みが強い。とう立ちが早いため秋まき向きになる。西洋種に比べて作型が限られるが、味の評価は高い。
- ちぢみほうれん草ちぢみほうれんそう寒さに当てて葉を縮ませたホウレンソウ。品種というより、露地で寒さにさらす栽培方法によってこの姿になる。葉が地面に張り付くように広がり、肉厚で濃緑になる。糖度が上がって非常に甘くなる。ハウスでは同じものにならない。
- サラダあかりアクが少なく生で食べられるホウレンソウ。葉が丸みを帯び、やわらかい。普通のホウレンソウはシュウ酸が多くえぐみが出るため下ゆでするが、この系統はシュウ酸が少ないので生のままサラダにできる。
- オーライタキイ種苗のホウレンソウ。秋冬どりの品種で、生育が旺盛で収量が多い。葉が肉厚で食味がよく、根際が赤く色づく。広い作型に適応し、栽培が容易な部類にあたる。