ほかの品種と何が違うのか
奈良漬専用。穫るとすぐ加工業者へ渡していた。
この品種の要点
- 産地
- 東京都 / 練馬区
この品種が生まれた理由
江戸時代は北区田端のあたりで作られていた記録がある。しだいに西へ広がり、いまの豊島区・中野区・練馬へと移っていった。昭和に入って、練馬区大泉の渡辺正好が中生系の大越瓜を奈良漬の加工用に改良し、泉大越瓜として完成させた。奈良漬専用なので、練馬区内の農家は穫るとすぐ加工業者へ売り渡していた。渡辺正好は、渡辺早生ゴボウを育成した人でもある。
味と食感
生食用ではなく、奈良漬にして持ち味が出る。果肉が締まっていて漬かりがよい。
東京大越ウリを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどシロウリに共通する基本はシロウリのページを参照してください。
- 奈良漬用に改良された品種にあたる。生で食べる前提で作らない。
- つるを這わせる面積を確保する。
プランター・家庭菜園で育てる
- つるが伸びるので、容器では面積が足りない。畑向きにあたる。
- 容器で作るならネットで上に誘引する。
収穫適期の見分け方
- 奈良漬にする大きさで穫る。大きくしすぎない。
- 穫ったらすぐ加工に回す。置くと水が出る。
保存と食べ方
生のまま置くものではない。穫ったらすぐ漬けるか加工に回す。
よくある失敗
- 生食用と思って育てると使い道に困る。奈良漬専用にあたる。
- 加工先が決まっていないと、穫ってから困る品種になる。
栽培カレンダー
シロウリの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | なし | なし | なし | あり | あり | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし |
| 植え付け | なし | なし | なし | なし | あり | あり | なし | なし | なし | なし | なし | なし |
| 収穫 | なし | なし | なし | なし | なし | あり | あり | あり | なし | なし | なし | なし |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- 東京大越ウリ 江戸東京野菜についてJA東京中央会
シロウリのほかの品種
5品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- 玉造黒門越瓜たまつくりくろもんしろうり大阪府長さ約30cm、太さ約10cmの長円筒形。淡緑色の地に8〜9条の白い縦縞がくっきり入る。収穫は6月から8月にあたる。
- 服部越瓜はっとりしろうり大阪府淡緑白色の地に淡い白の縞が入るしろうり。長さは30cmほど。収穫は7月から8月にあたる。
- 沼目白瓜ぬまめしろうり長野県長野県須坂市沼目地区で作られてきたことが名前の由来。果長は30cm程度で、果皮は淡緑色でツヤがある。果梗部が細くならないので姿がそろう。果肉が厚くやわらかく、浅漬と奈良漬の兼用に使われる代表品種。
- 桂うりかつらうり京都府京の伝統野菜奈良漬に使われる京都の在来白うり。京の伝統野菜に数えられる。果肉が締まっていて、漬けたときに均一に漬かる。白うりは生でそのまま食べるものではなく、漬物にする前提の野菜にあたる。奈良漬は酒粕に繰り返し漬け替えて作る。
- 青大長うりあおだいちょううり細長い白うり。粕漬けや浅漬けに広く使われる。長さ30cm前後になり、縦半分に切って種をかき出してから漬ける。生では味がほとんどないので、漬物にする前提の野菜にあたる。