セリの品種
島根みどり
各地のセリ産地で使われてきた栽培品種。宮城県が育成した「みやぎVWD1号」の元になった品種でもある。宮城県石巻市の河北地区では、在来種の飯野川在来やみやぎVWD1号とともに作付けされている。
しまねみどり
ほかの品種と何が違うのか
各地で使われる栽培品種。みやぎVWD1号の元になった。
この品種が生まれた理由
セリの栽培品種は数が少なく、在来種と数種の育成品種で回している。島根みどりはその中心にあり、宮城県はこの品種の細胞から培養変異を起こして「みやぎVWD1号」を、さらに培養変異個体から「Re14-4」を選抜した。1つの品種が次の品種の母体になっている。
味と食感
セリらしい香りとシャキシャキした食感がある。根セリとして根ごと使えば、根のほうにより強い香りがある。
島根みどりを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどセリに共通する基本はセリのページを参照してください。
- 水を切らさないことが最も効く。家庭では水を張った容器で作る。
- 半日陰でも育つ。夏の直射日光は避ける。
- 株分けで増やせる。根つきのセリを水に挿すと根が伸びる。
プランター・家庭菜園で育てる
- 水を張った容器に植える。腰水にして常に湿らせる。
- 根セリとして穫るなら深めの容器を使う。
- 冬も水を切らさない。凍らない場所に置く。
収穫適期の見分け方
- 草丈が25〜30cmになったころ。出荷規格もこの範囲にあたる。
- 根セリとして穫るなら根ごと引き上げる。
- 花茎が立つと葉が硬くなる。立つ前に穫りきる。
保存と食べ方
根つきなら湿らせた紙に包んで冷蔵で2〜3日。根は泥を落として別に調理する。
よくある失敗
- 水を切らすと一気に枯れる。乾かさない。
- ドクゼリと見分けがつきにくい。野生のものを採らない。
栽培カレンダー
セリの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期です | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期です | 10月は植え付けの時期です | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期です | 2月は収穫の時期です | 3月は収穫の時期です | 4月は収穫の時期です | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期です |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- セリ(いしのまきの園芸)JAいしのまき
セリのほかの品種
5品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- Re14-4あーるいーじゅうよんのよん宮城県宮城県農業・園芸総合研究所が「島根みどり」由来の培養変異個体およそ400個体から選抜したセリ。令和2年に品種登録を出願し、令和6年11月8日に登録された(登録番号30502)。島根みどりやみやぎVWD1号に比べて1株が太くて重く、歩留まりがよい。
- みやぎVWD1号みやぎぶいだぶりゅーでぃーいちごう宮城県宮城県農業センターが「島根みどり」の細胞から作った不定胚を経て育成したセリ。平成6年に育成され、平成9年に特性が安定していることを確認して育成を完了した。草姿は立性、葉は淡緑色で、葉枯病抵抗性を持つ。
- 飯野川在来いいのがわざいらい宮城県宮城県石巻市河北地区の在来種。香りがよく、春に芽吹いた新芽を刈って穫る葉セリに使われる。石巻ではこのほか「みやぎVWD1号」「島根みどり」も作られていて、根ごと出荷する根セリと使い分けられている。
- 葉セリはせり春に芽吹いた新芽を刈り取って出荷するセリ。品種名ではなく、穫り方による呼び分けにあたる。4〜5月に出回り、春セリとも呼ばれる。根ごと出荷する根セリに比べて、やわらかくクセが少ない。
- 根セリねぜり宮城県根まで食べるために育てた系統のセリ。宮城県のせり鍋では、白い根がごちそうとして扱われる。普通は根を落として葉と茎だけを使うが、この系統は根が太く白く育つよう作られている。根を洗うのに手間がかかるぶん、独特の香りと歯ざわりが得られる。