セリの品種
Re14-4
- 宮城県
宮城県農業・園芸総合研究所が「島根みどり」由来の培養変異個体およそ400個体から選抜したセリ。令和2年に品種登録を出願し、令和6年11月8日に登録された(登録番号30502)。島根みどりやみやぎVWD1号に比べて1株が太くて重く、歩留まりがよい。
あーるいーじゅうよんのよん
ほかの品種と何が違うのか
1株が太くて重く歩留まりがよい。茎が太いのに食感はやわらかい。
この品種の要点
- 熟期
- 晩生
- 育成元
- 宮城県農業・園芸総合研究所(2024年〜)
- 産地
- 宮城県
この品種が生まれた理由
セリは株で殖やすため交配が難しく、宮城県は培養変異から品種を選抜してきた。みやぎVWD1号も島根みどりの細胞から生まれている。Re14-4はその流れの4代目にあたり、およそ400個体の培養変異から選ばれた。分げつやランナーの発生が少なく、調製作業が楽になる。
味と食感
茎が太くなりやすいが、食感はやわらかく苦みは少なめ。定番のせり鍋のほか、おひたしにも向く。株元まで濃緑色になる。
Re14-4を育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどセリに共通する基本はセリのページを参照してください。
- 晩生で、慣行品種より約1週間遅く穫る。
- 草丈は慣行品種よりやや短いが、適期に植えれば出荷規格の25〜30cm以上になる。
- 分げつやランナーの発生が少ない。株が広がりにくいぶん調製が楽にあたる。
プランター・家庭菜園で育てる
- 水を張った容器で作る。腰水にして常に湿らせる。
- 分げつが少ないので、容器の中で込み合いにくい。
- 晩生なので、収穫は他の品種より1週間ほど後になる。
収穫適期の見分け方
- 草丈25〜30cm以上が出荷規格にあたる。
- 慣行品種より約1週間遅い。あわてて穫らない。
- 株元まで濃緑色になっているのがこの品種の姿になる。
保存と食べ方
根つきなら湿らせた紙に包んで冷蔵で2〜3日。太いので、根も茎も食べごたえがある。
よくある失敗
- 晩生なので、他の品種と同じ日に穫ろうとすると細いまま採ることになる。
- 草丈はやや短い。長さで判断せず、太さと重さで見る。
栽培カレンダー
セリの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期です | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期です | 10月は植え付けの時期です | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期です | 2月は収穫の時期です | 3月は収穫の時期です | 4月は収穫の時期です | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期です |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
セリのほかの品種
5品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- 島根みどりしまねみどり各地のセリ産地で使われてきた栽培品種。宮城県が育成した「みやぎVWD1号」の元になった品種でもある。宮城県石巻市の河北地区では、在来種の飯野川在来やみやぎVWD1号とともに作付けされている。
- みやぎVWD1号みやぎぶいだぶりゅーでぃーいちごう宮城県宮城県農業センターが「島根みどり」の細胞から作った不定胚を経て育成したセリ。平成6年に育成され、平成9年に特性が安定していることを確認して育成を完了した。草姿は立性、葉は淡緑色で、葉枯病抵抗性を持つ。
- 飯野川在来いいのがわざいらい宮城県宮城県石巻市河北地区の在来種。香りがよく、春に芽吹いた新芽を刈って穫る葉セリに使われる。石巻ではこのほか「みやぎVWD1号」「島根みどり」も作られていて、根ごと出荷する根セリと使い分けられている。
- 葉セリはせり春に芽吹いた新芽を刈り取って出荷するセリ。品種名ではなく、穫り方による呼び分けにあたる。4〜5月に出回り、春セリとも呼ばれる。根ごと出荷する根セリに比べて、やわらかくクセが少ない。
- 根セリねぜり宮城県根まで食べるために育てた系統のセリ。宮城県のせり鍋では、白い根がごちそうとして扱われる。普通は根を落として葉と茎だけを使うが、この系統は根が太く白く育つよう作られている。根を洗うのに手間がかかるぶん、独特の香りと歯ざわりが得られる。