セリの品種
根セリ
- 宮城県
根まで食べるために育てた系統のセリ。宮城県のせり鍋では、白い根がごちそうとして扱われる。普通は根を落として葉と茎だけを使うが、この系統は根が太く白く育つよう作られている。根を洗うのに手間がかかるぶん、独特の香りと歯ざわりが得られる。
ねぜり
ほかの品種と何が違うのか
普通は捨てる根を食べる。せり鍋では根がごちそうにあたる。
この品種の要点
- 産地
- 宮城県
この品種が生まれた理由
セリは葉と茎を食べるのが普通で、根は落として捨てる。宮城のせり鍋はその根を主役にした料理にあたる。根を食べるには、太く白く育てたうえで泥をていねいに洗い落とす手間が要る。捨てていた部分を食べるという発想が、そのまま産地の特色になっている。
味と食感
根はシャキシャキした歯ざわりで、セリ特有の香りが葉より濃く出る。鍋に入れると香りが立つ。葉と茎も一緒に使える。
根セリを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどセリに共通する基本はセリのページを参照してください。
- 水を張った場所か、常に湿った土で育てる。乾かすと育たない。
- 根を太く育てるので、株間を取る。
- 在来種や伝統野菜のため、市販の種が出回りにくい。産地の直売所や地域の種苗店が主な入手先になる。
プランター・家庭菜園で育てる
- 水を張れる容器で作る。セリは湿地の植物なので、乾かすと育たない。
- 根を食べる品種にあたる。抜くときに根を切らない。
- 野生のセリは有毒のドクゼリと似る。採らずに種苗を買って育てる。
収穫適期の見分け方
- 草丈20〜25cmになったら、根ごと抜いて穫る。根を食べる品種にあたる。
- 抜くときに根を切らない。せり鍋では根がごちそうになる。
- 野生のセリは有毒のドクゼリと似る。育てたものを使う。
保存と食べ方
せり鍋が定番。根を主役にするので、泥をていねいに洗う。
よくある失敗
- 根に泥が入り込む。洗うのに手間がかかる。
- 野生のセリは毒草のドクゼリと似ている。採って食べるのは避ける。
栽培カレンダー
セリの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期です | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期です | 10月は植え付けの時期です | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期です | 2月は収穫の時期です | 3月は収穫の時期です | 4月は収穫の時期です | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期です |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
セリのほかの品種
5品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- Re14-4あーるいーじゅうよんのよん宮城県宮城県農業・園芸総合研究所が「島根みどり」由来の培養変異個体およそ400個体から選抜したセリ。令和2年に品種登録を出願し、令和6年11月8日に登録された(登録番号30502)。島根みどりやみやぎVWD1号に比べて1株が太くて重く、歩留まりがよい。
- 島根みどりしまねみどり各地のセリ産地で使われてきた栽培品種。宮城県が育成した「みやぎVWD1号」の元になった品種でもある。宮城県石巻市の河北地区では、在来種の飯野川在来やみやぎVWD1号とともに作付けされている。
- みやぎVWD1号みやぎぶいだぶりゅーでぃーいちごう宮城県宮城県農業センターが「島根みどり」の細胞から作った不定胚を経て育成したセリ。平成6年に育成され、平成9年に特性が安定していることを確認して育成を完了した。草姿は立性、葉は淡緑色で、葉枯病抵抗性を持つ。
- 飯野川在来いいのがわざいらい宮城県宮城県石巻市河北地区の在来種。香りがよく、春に芽吹いた新芽を刈って穫る葉セリに使われる。石巻ではこのほか「みやぎVWD1号」「島根みどり」も作られていて、根ごと出荷する根セリと使い分けられている。
- 葉セリはせり春に芽吹いた新芽を刈り取って出荷するセリ。品種名ではなく、穫り方による呼び分けにあたる。4〜5月に出回り、春セリとも呼ばれる。根ごと出荷する根セリに比べて、やわらかくクセが少ない。