セリの品種
みやぎVWD1号
- 宮城県
宮城県農業センターが「島根みどり」の細胞から作った不定胚を経て育成したセリ。平成6年に育成され、平成9年に特性が安定していることを確認して育成を完了した。草姿は立性、葉は淡緑色で、葉枯病抵抗性を持つ。
みやぎぶいだぶりゅーでぃーいちごう
ほかの品種と何が違うのか
葉枯病抵抗性を持つ。培養から生まれた品種にあたる。
この品種の要点
- 抵抗性
- 葉枯病
- 育成元
- 宮城県農業センター(1994年〜)
- 産地
- 宮城県
この品種が生まれた理由
セリは種ではなく株で殖やすため、交配による品種改良が難しい。みやぎVWD1号は「島根みどり」の細胞(プロトプラスト)から作った不定胚を経て育成された。名前のVWDは葉枯病を指す。宮城県は全国一のセリ産地で、品種改良もこの県が中心になってきた。
味と食感
葉は淡緑色で、立性のため株がそろう。香りはセリらしく、鍋物に向く。
みやぎVWD1号を育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどセリに共通する基本はセリのページを参照してください。
- 葉枯病抵抗性を持つ。多湿で葉が傷みやすい環境で効いてくる。
- 草姿が立性なので、株がそろって調製しやすい。
- 水を切らさない。セリはここが最も効く。
プランター・家庭菜園で育てる
- 水を張った容器で作る。腰水にして常に湿らせる。
- 立性なので、容器の中でも姿がまとまる。
- 半日陰に置く。夏の直射日光で葉が傷む。
収穫適期の見分け方
- 草丈が25〜30cmになったころが出荷規格にあたる。
- 根セリなら根ごと、葉セリなら新芽を刈る。
- 葉が淡緑色でそろっているのがこの品種の姿になる。
保存と食べ方
根つきなら湿らせた紙に包んで冷蔵で2〜3日。根も食べられる。
よくある失敗
- 葉枯病に強いだけで、他の病気には普通にかかる。
- 水を切らすと枯れる。抵抗性とは関係のない話にあたる。
栽培カレンダー
セリの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期です | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期です | 10月は植え付けの時期です | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期です | 2月は収穫の時期です | 3月は収穫の時期です | 4月は収穫の時期です | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期です |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
セリのほかの品種
5品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- Re14-4あーるいーじゅうよんのよん宮城県宮城県農業・園芸総合研究所が「島根みどり」由来の培養変異個体およそ400個体から選抜したセリ。令和2年に品種登録を出願し、令和6年11月8日に登録された(登録番号30502)。島根みどりやみやぎVWD1号に比べて1株が太くて重く、歩留まりがよい。
- 島根みどりしまねみどり各地のセリ産地で使われてきた栽培品種。宮城県が育成した「みやぎVWD1号」の元になった品種でもある。宮城県石巻市の河北地区では、在来種の飯野川在来やみやぎVWD1号とともに作付けされている。
- 飯野川在来いいのがわざいらい宮城県宮城県石巻市河北地区の在来種。香りがよく、春に芽吹いた新芽を刈って穫る葉セリに使われる。石巻ではこのほか「みやぎVWD1号」「島根みどり」も作られていて、根ごと出荷する根セリと使い分けられている。
- 葉セリはせり春に芽吹いた新芽を刈り取って出荷するセリ。品種名ではなく、穫り方による呼び分けにあたる。4〜5月に出回り、春セリとも呼ばれる。根ごと出荷する根セリに比べて、やわらかくクセが少ない。
- 根セリねぜり宮城県根まで食べるために育てた系統のセリ。宮城県のせり鍋では、白い根がごちそうとして扱われる。普通は根を落として葉と茎だけを使うが、この系統は根が太く白く育つよう作られている。根を洗うのに手間がかかるぶん、独特の香りと歯ざわりが得られる。