ラズベリーの品種
ヘリテージ
秋果用として選抜された二季なり品種。平均果重1.5g前後と小さいが、安定して結実する。収穫盛期は9月中〜下旬で、同じく秋果用のヒンボートップより3週間ほど遅い。果肉の硬さは中程度で軟化しにくい。
ほかの品種と何が違うのか
秋果の盛期が9月中〜下旬。ヒンボートップとずらして植えると秋が長くなる。
この品種の要点
- 果重
- 1〜2g
この品種が生まれた理由
二季なりのラズベリーを選ぶとき、果実の大きさだけで比べると小果のものは落ちる。この品種は平均1.5g前後と小さいかわりに、結実が安定し、盛期が9月中〜下旬と遅い。盛期が8月下旬のヒンボートップと並べて植えると、8月から10月まで切れずに穫れることになる。1品種で完結させるのではなく、組み合わせで収穫期間を伸ばす使い方にあたる。
味と食感
糖度は秋果で9.0パーセント。香気はやや少なめで、果肉の硬さは中程度。粒が小さいのでジャムや菓子に向く。
ヘリテージを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどラズベリーに共通する基本はラズベリーのページを参照してください。
- 収穫盛期は9月中〜下旬。秋田県の試験では11月初旬まで穫れた年がある。
- 結実が安定するので、収量の読みが立てやすい。
- 灰色かび病を防ぐため、雨除け栽培が望ましい。
- 苗木は市販されていない。秋田県の試験では研究会に加入して購入する方法が示されている。
プランター・家庭菜園で育てる
- 小粒なので、鉢1つでもジャム1瓶ぶんはためられる。
- 鉢だと地下茎の広がりを抑えられる。
- 秋に穫る品種なので、夏の乾燥で株を弱らせない。
収穫適期の見分け方
- 9月中〜下旬が盛期。平均果重1.5g前後。
- 粒が小さいので、色で判断して摘む。
- 盛期を過ぎても10月末から11月初旬まで穫れることがある。
保存と食べ方
小粒で傷みやすい。穫ったその日に使うか、洗わずに冷凍する。ジャムにするなら量をためてから煮る。
よくある失敗
- 苗木が市販されていない。入手の経路から調べることになる。
- 果実が小さい。粒の大きさを求める用途には向かない。
栽培カレンダー
ラズベリーの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | なし | なし | あり | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | あり | あり |
| 収穫 | なし | なし | なし | なし | なし | あり | あり | なし | あり | あり | あり | なし |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- 秋田県に適したラズベリー4品種(参考事項)秋田県果樹試験場
ラズベリーのほかの品種
4品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめインディアンサマー二季なり性のラズベリー。夏と秋の2回穫れる。実が大きく風味が濃い。ラズベリーは地下茎で広がって株を増やすので、放っておくと範囲が増える。収穫が終わった枝は根元から切る。トゲがあるので作業には手袋が要る。
- ヒンボートップ秋田県果樹試験場が夏果用と秋果用の両方で選抜した唯一の品種。夏果は平均果重3g以上の大果で、結果母枝あたり400g程度が期待でき、収穫盛期は7月10日前後。秋果も平均2〜3gと大果で、ほかの二季なり品種より早い8月下旬が盛期になる。
- チルコチン夏果用として選抜された品種。平均果重2.5g前後とやや小さいが、結果母枝あたりの収量が300g以上と多い。収穫盛期は7月20日頃で、同じ夏果用のヒンボートップやスキーナトップより10日ほど遅い。
- ファールゴールド橙黄色の実がなるラズベリー。赤い品種より酸味が穏やかで甘みが強い。二季なり性で夏と秋の2回穫れる。色が目立たないので鳥に狙われにくいという利点もある。地下茎で広がる点、実った枝を根元から切る点は赤い品種と同じにあたる。