ラズベリーの品種
チルコチン
夏果用として選抜された品種。平均果重2.5g前後とやや小さいが、結果母枝あたりの収量が300g以上と多い。収穫盛期は7月20日頃で、同じ夏果用のヒンボートップやスキーナトップより10日ほど遅い。
ほかの品種と何が違うのか
夏果の収量が多い。盛期が7月20日頃で、ほかの夏果用より遅い。
この品種の要点
- 果重
- 2〜3g
この品種が生まれた理由
夏果のラズベリーは7月初旬から8月初旬までの約1か月に収穫が集中する。その1か月のなかでも盛期がずれる品種があり、7月10日前後に盛期が来るものと、7月20日頃に来るものを並べて植えれば、ピークを分散させられる。この品種は後者にあたり、果実は少し小さいかわりに収量で稼ぐ。果重で選ぶか収量で選ぶかという、産地と家庭で判断が分かれる点がはっきり出ている品種になる。
味と食感
糖度は夏果で11.3パーセントと、同時に選抜された3品種のなかで最も高い。甘酸のバランスは中くらいで、果汁も香気も中程度。
チルコチンを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどラズベリーに共通する基本はラズベリーのページを参照してください。
- 収穫盛期は7月20日頃。ほかの夏果用品種より10日ほど遅い。
- 結果母枝あたり300g以上と収量が多い。
- 灰色かび病を防ぐため、雨除け栽培が望ましい。
- 苗木は市販されていない。秋田県の試験では研究会に加入して購入する方法が示されている。
プランター・家庭菜園で育てる
- 鉢で作れば地下茎の広がりを抑えられる。
- 収量が多いので、鉢でもまとまった量が穫れる。
- 夏果専用なので、収穫が終わった枝は根元から切る。
収穫適期の見分け方
- 7月20日頃が盛期。平均果重2.5g前後。
- 収穫期間は7月初旬から8月初旬の約1か月。
- 糖度が高いので、完熟まで待って穫ると差が出る。
保存と食べ方
やや小粒なので傷みやすい。穫ったその日に食べるか、洗わずに凍らせる。糖度が高いのでそのまま食べるのに向く。
よくある失敗
- 苗木が市販されていない。入手の経路から調べることになる。
- 果重はヒンボートップに及ばない。粒の大きさでは選ばれない。
栽培カレンダー
ラズベリーの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | なし | なし | あり | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | あり | あり |
| 収穫 | なし | なし | なし | なし | なし | あり | あり | なし | あり | あり | あり | なし |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- 秋田県に適したラズベリー4品種(参考事項)秋田県果樹試験場
ラズベリーのほかの品種
4品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめインディアンサマー二季なり性のラズベリー。夏と秋の2回穫れる。実が大きく風味が濃い。ラズベリーは地下茎で広がって株を増やすので、放っておくと範囲が増える。収穫が終わった枝は根元から切る。トゲがあるので作業には手袋が要る。
- ヒンボートップ秋田県果樹試験場が夏果用と秋果用の両方で選抜した唯一の品種。夏果は平均果重3g以上の大果で、結果母枝あたり400g程度が期待でき、収穫盛期は7月10日前後。秋果も平均2〜3gと大果で、ほかの二季なり品種より早い8月下旬が盛期になる。
- ヘリテージ秋果用として選抜された二季なり品種。平均果重1.5g前後と小さいが、安定して結実する。収穫盛期は9月中〜下旬で、同じく秋果用のヒンボートップより3週間ほど遅い。果肉の硬さは中程度で軟化しにくい。
- ファールゴールド橙黄色の実がなるラズベリー。赤い品種より酸味が穏やかで甘みが強い。二季なり性で夏と秋の2回穫れる。色が目立たないので鳥に狙われにくいという利点もある。地下茎で広がる点、実った枝を根元から切る点は赤い品種と同じにあたる。