カボチャの品種
内藤カボチャ
- 東京都
- 新宿区
早生で、皮は黒っぽい。若いうちは緑で、熟すと淡い赤黄色に変わる。遅くまで置くと表面に白い粉が出る。果肉は厚く、外皮は薄い。へたの断面が五角形で肩が盛り上がり、裏返して花落ちのところを見ると全体が菊の花のように見える。そこから「菊座」と呼ばれるようになった。
ないとうかぼちゃ
ほかの品種と何が違うのか
花落ちのところが菊の花に見える。「菊座」という呼び名の由来にあたる。
この品種の要点
- 熟期
- 早生
- 産地
- 東京都 / 新宿区
この品種が生まれた理由
内藤家の下屋敷(いまの新宿)で作られた内藤かぼちゃは宿場の名物になり、そこから周辺の農家へ広がって、角筈村や柏木村で地域の野菜として根づいた。角筈カボチャ、淀橋カボチャとも呼ばれる。
味と食感
日本カボチャらしく果肉が厚く、ねっとりしている。煮ものに向く。
内藤カボチャを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどカボチャに共通する基本はカボチャのページを参照してください。
- 早生種にあたる。熟すと色が淡い赤黄色に変わる。
- 遅くまで置くと表面に白い粉が出る。これは熟したしるし。
- 外皮が薄いので、扱うときに傷をつけない。
プランター・家庭菜園で育てる
- 日本カボチャはつるが長く伸びる。容器なら大型の鉢とネットが要る。
- 外皮が薄いので、吊るすときは幅のある布で受ける。ひもが食い込むと傷む。
収穫適期の見分け方
- 若いうちは緑、熟すと淡い赤黄色に変わる。
- 遅くまで置くと表面に白い粉が出る。
- へたの断面が五角形で肩が盛り上がるのが本来の形にあたる。
保存と食べ方
外皮が薄いので傷つけないようにする。風通しのよい冷暗所に置く。
よくある失敗
- 西洋カボチャのつもりで緑のまま穫ると、この品種の持ち味が出ない。
- 外皮が薄いので、ぶつけると傷む。
地域別の作型
カボチャの一般的な作型を表示しています。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。 品種によってさらに前後するので、正確な時期は種袋の作型図を確かめてください。
寒冷地東北・北海道・高冷地
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| 作型 |
一般地関東〜近畿の平野部。種袋では中間地と書かれる
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| 作型 |
暖地九州・四国・南関東の平野部
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|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 作型 |
品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: カボチャの育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
栽培カレンダー
カボチャの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | なし | なし | あり | あり | あり | あり | なし | なし | なし | なし | なし | なし |
| 植え付け | なし | なし | なし | あり | あり | あり | なし | なし | なし | なし | なし | なし |
| 収穫 | なし | なし | なし | なし | なし | なし | あり | あり | あり | なし | なし | なし |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
カボチャのほかの品種
19品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- 雑司ヶ谷かぼちゃぞうしがやかぼちゃ東京都東京黒皮南瓜のこととみられる黒皮のカボチャ。極早生で、富津南瓜より1週間ほど早く実が付く。その早さは富津南瓜でも及ばず、富津の産地でも原種として使われていたという記録がある。
- 勝間南瓜こつまなんきん大阪府1kgに満たない小型の日本かぼちゃ。表面に深い溝が入り、ごつごつした見た目になる。収穫は7月から8月にあたる。
- えびすタキイ種苗の西洋カボチャで、日本の家庭菜園と産地の両方で長く使われてきた代表品種。着果と肥大性にすぐれる多収種で、果重1.7〜1.9kgによくそろう。果形は扁円球、果皮は濃緑色にちらし斑が入る。果肉は濃黄色で厚く、肉質は粘質で食味がよい。交配後45〜50日で収穫期を迎える。収穫の判断はヘタ(果梗)のコルク化で行う。
- 栗えびすくりえびすタキイ種苗のえびす系カボチャ。甲高い果形で果ぞろいがよく、果皮は濃緑色に淡緑のちらし斑が入って外観が美しい。果重は1.3〜1.5kg程度。果肉は濃黄色で厚く、粉質でホクホクした食味。強勢で低温期のつる伸びがよい。交配後42〜47日で完熟期を迎える。受粉日を札に書いて残しておくと、穫りどきを外しにくい。
- 坊ちゃんぼっちゃん重さ500g前後の手のひらサイズのミニカボチャ。普通のカボチャを若採りしたものではなく、最初から小さく実るように育成された別の品種にあたる。縦に筋のようなくぼみが入る。強粉質と呼ばれるホクホクタイプで甘みが強く、カロテンが多い。開花後40〜45日で穫れる早生種。黒緑の「坊ちゃん」のほか、皮が赤い「赤い坊ちゃん」、白い「白い坊ちゃん」がある。
- 白雪しらゆき白皮の西洋カボチャ。皮が白いのが最大の特徴で、切ると中は普通のカボチャと同じ濃い黄色。貯蔵性が高い系統が多く、置くほどに甘みが増す。育成元が公開している詳しい品種特性は確認できていないため、果重や収穫日数はここでは記載しない。
- バターナッツひょうたん型をした西洋カボチャ。細くくびれた上部には種がなく果肉だけが詰まっているため、皮をむいて切るだけで使える。果肉はねっとりとして甘みが強く、繊維が少ないのでポタージュにすると特になめらかになる。日本の黒皮栗かぼちゃとは食感がまったく違う。
- 宿儺かぼちゃすくなかぼちゃ岐阜県岐阜県高山市の丹生川地区で作られてきた日本カボチャ。長さ50cm前後、重さ2〜3kgにもなる細長い形が特徴で、見た目からは想像しにくいが果肉はホクホクして甘みが強い。すじが少なく煮崩れしにくい。名は地域に伝わる伝説の人物「両面宿儺(りょうめんすくな)」に由来する。
- ロロンタキイ種苗の、果形と食味で差別化を狙った品種。ラグビーボール形の果実は1.8〜2kg程度の大玉になり、果皮は濃緑でちらし斑が入る。上品な甘さとなめらかな舌ざわりで食味が特にすぐれる。大葉で強勢だが、低い節位から雌花が着くので着果が安定する。
- 鹿ヶ谷かぼちゃししがたにかぼちゃ京都府京の伝統野菜ひょうたん型にくびれる日本カボチャ。江戸時代から京都で作られてきた京の伝統野菜で、粘質でねっとりとした食感になり煮崩れしにくい。西洋カボチャのようなホクホク感はなく、だしを含ませる炊き合わせに向く。
- 小菊かぼちゃこぎくかぼちゃ奈良県大和野菜菊の花のような深い溝が入る小型の日本カボチャ。大和の伝統野菜で、飾り切りにすると溝がそのまま形になるため料理店で好まれる。粘質でだしをよく含む。
- 打木赤皮甘栗うつぎあかがわあまぐり石川県加賀野菜鮮やかな朱色の皮を持つ加賀野菜。果肉は粘質でやわらかく、皮ごと調理して色を活かす。加熱しても朱色が残るので、煮物にすると彩りになる。
- 雪化粧ゆきげしょう白皮の西洋カボチャ。貯蔵性が非常に高く、冬を越えて食べられるほど日持ちする。置くほどにでんぷんが糖に変わって甘みが増すため、収穫してすぐより、しばらく置いてからのほうがおいしい。
- コリンキー未熟果を生で食べるために作られたカボチャ。皮ごと薄切りにでき、サラダや浅漬けにする。完熟させるカボチャとは収穫の考え方が正反対で、若いうちに穫るのが前提。果皮は鮮やかな黄色。
- そうめんかぼちゃ茹でると果肉が糸状にほぐれるペポカボチャ。麺のような見た目からこの名がある。金糸瓜(きんしうり)とも呼ばれる。三杯酢や和え物にして、独特の歯ざわりを楽しむ。
- 春日ぼうぶらかすがぼうぶら熊本県熊本の伝統野菜で、ひょうたん形の日本カボチャ。「ぼうぶら」はポルトガル語でカボチャを指す語に由来するとされる古い呼び名。粘質でだしをよく吸う。
- くり将軍くりしょうぐんトキタ種苗の西洋カボチャ。果重2kg前後の大果が、2番果・3番果でも着果後50〜55日で収穫できる早生・多収の品種。果面の条溝は目立たず艶がある。果肉は粉質で食味にすぐれ、肉厚が均等で切断面が褐変しにくいため加工にも向く。改良型の「くり将軍ネオ」もあり、こちらは果重2〜2.5kg中心にそろい、花痕部が小さく安定する。
- 黒皮栗かぼちゃくろかわくりかぼちゃ「黒皮栗かぼちゃ」は特定の品種の名前ではなく、濃い黒緑色の果皮に黄色くホクホクした果肉を持つ西洋カボチャのグループを指す呼び名。えびす、くり将軍、雪化粧(白皮)などはいずれもこのグループに属する。日本のカボチャ売り場で「かぼちゃ」として売られているものの多くがこれにあたる。粘質でだしを含ませる日本カボチャとは、味も使い方も異なる。
- 菊座かぼちゃきくざかぼちゃ果実に深い縦の溝が入り、上から見ると菊の花に見えることからこの名がある日本カボチャ。江戸時代から各地で作られてきた古いカボチャで、地域ごとに少しずつ違う系統が残っている。果肉は粘質でねっとりとし、西洋カボチャのようなホクホク感はない。だしをよく含むので、含め煮や炊き合わせに向く。
