スモモの品種
サンタローザ
ニホンスモモのなかで自家和合性があると確かめられている品種。1本でも実がなる。ただし山梨県果樹試験場の交配試験では自家受粉の結実率は7.9パーセントで、ほかの品種と組み合わせたときほど高くはない。
ほかの品種と何が違うのか
1本でも実がなる。ニホンスモモでは数少ない自家和合性の品種にあたる。
この品種が生まれた理由
ニホンスモモは配偶体型の自家不和合性で、花粉と雌しべのS遺伝子型が一致すると花粉管が伸びるのを止められる。だから同じ品種の花粉では実らず、受粉樹か人工受粉が要る。山梨県果樹試験場が34品種のS遺伝子型を調べて交配試験をしたところ、S遺伝子型が同じ組み合わせではほとんどが結実率0パーセントだったのに対し、この品種とメスレー、ハニーローザだけは自家受粉でも実った。1本しか植えられない場所で選ぶ意味があるのはここになる。
味と食感
果皮は赤く、酸味と甘みのバランスで食べられてきた品種にあたる。
サンタローザを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどスモモに共通する基本はスモモのページを参照してください。
- 1本でも実るが、自家受粉の結実率は7.9パーセントにとどまる。確実に穫りたいなら受粉樹を混ぜる。
- 受粉樹には、山梨県で広く使われているハリウッドなどを使う。
- 自家和合性のある品種でも、天候で結実が振れる。和合性のある品種を混植すると安定する。
プランター・家庭菜園で育てる
- 1本で実るので、鉢で1株だけ置きたい場合に向く。
- 鉢だと受粉樹を並べにくい。そのぶん結実率の低さを見込む。
- 開花期に雨や低温が続くと虫が動かない。軒下に移せると結実が上がる。
収穫適期の見分け方
- 果皮が全体に色づき、押すと少し弾むようになったら穫る。
- 固いうちに穫って追熟させる手もある。
- 1本植えの年は結実数が少ないので、摘果は控えめにする。
保存と食べ方
穫ってからの日持ちは短い。固いうちに穫って室温で追熟させ、やわらかくなったら冷蔵する。
よくある失敗
- 自家和合性があっても結実率は低い。1本植えで豊作を当てにしない。
- 開花期の天候で結実が振れる。年ごとの差が大きい。
栽培カレンダー
スモモの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | あり | あり | あり | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | あり | あり |
| 収穫 | なし | なし | なし | なし | なし | あり | あり | あり | なし | なし | なし | なし |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
スモモのほかの品種
4品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- メスレー自家和合性があるニホンスモモ。山梨県果樹試験場の交配試験では、自家受粉の結実率が13.3パーセントで、同じく自家和合性のサンタローザ(7.9パーセント)より高かった。1本でも実がなる。
- ハリウッド山梨県内で受粉樹として広く使われているニホンスモモ。葉が赤いのが見分けの印になる。葉が緑色の八代系ハリウッドという系統もあり、こちらは3倍体の貴陽の結実確保に使われる。前年に採った花粉を貯蔵して人工受粉に使うこともできる。
- 大石早生おおいしわせ国内でもっとも多く作られているスモモ。果皮が鮮やかな紅色になる。1本では実がならないので、開花期の合う別品種が要る。ソルダムと組み合わせるのが定番にあたる。6月下旬から7月に穫れる早生種。
- ソルダム外は緑がかっているのに、中が濃い紅色になるスモモ。見た目で熟しているか分かりにくい。大石早生の受粉樹として広く植えられている。7月から8月に穫れ、大石早生より遅い。