タマネギの品種
貝塚早生
- 大阪府
大阪で作られてきた固定種の極早生タマネギ。形はやや扁平で、とう立ちが少なく肥大がよい。極早生としては貯蔵もきく。早生以降の品種はほとんどが一代交配種になっているなかで、固定種のまま残っている数少ない早生タマネギにあたる。
かいづかわせ
ほかの品種と何が違うのか
固定種のまま残る極早生。早生タマネギがほぼ一代交配種のなかで珍しい。
この品種の要点
- 熟期
- 極早生
- 産地
- 大阪府
この品種が生まれた理由
タマネギの早生種はほとんどが一代交配種で、種を採っても同じものにならない。貝塚早生は大阪の貝塚周辺で作られてきた固定種にあたり、自分で種を採って翌年に播ける。早く穫れることと、種を継げること。この2つが同時に成り立つ早生タマネギは少ない。
味と食感
極早生としては辛みがやや残る。生でも食べられるが、水にさらすか加熱すると甘みが立つ。新タマネギとして早い時期に食べられるのが持ち味にあたる。
貝塚早生を育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどタマネギに共通する基本はタマネギのページを参照してください。
- 極早生にあたる。植えつけが遅れると太る前に春が来るので、時期を守る。
- とう立ちが少ない性質だが、大苗で越冬させれば起きる。苗は小さめで植える。
- 固定種なので種が採れる。形のよい球を残して翌年に播ける。
収穫適期の見分け方
- 3〜4月に葉が倒れたら穫る。極早生なので他の品種よりかなり早い。
- 扁平な形に太る。丸くならないのが本来の姿にあたる。
- 新タマネギとして早い時期から使える。
保存と食べ方
極早生としては貯蔵がきくが、晩生種ほどではない。風通しのよい場所に吊るす。
よくある失敗
- 極早生なので、他の品種と同じ感覚で待つと穫り遅れる。
- 早く穫れるぶん収穫期が短い。まとめて穫れるので使い道を先に決めておく。
地域別の作型
タマネギの一般的な作型を表示しています。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。 品種によってさらに前後するので、正確な時期は種袋の作型図を確かめてください。
寒冷地東北・北海道・高冷地
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| 春まき用品種 | ||||||||||||
| 秋まき・中晩生種 |
一般地関東〜近畿の平野部。種袋では中間地と書かれる
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| 秋まき・早生種 | ||||||||||||
| 秋まき・中生〜中晩生種 |
暖地九州・四国・南関東の平野部
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| 秋まき・極早生種 |
品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: タマネギの育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
栽培カレンダー
タマネギの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期ではありません | 4月はタネまきの時期ではありません | 5月はタネまきの時期ではありません | 6月はタネまきの時期ではありません | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期です | 10月はタネまきの時期です | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期ではありません | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期です | 12月は植え付けの時期です |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期です | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
タマネギのほかの品種
9品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめもみじ3号もみじさんごう七宝の晩生タマネギ。長期の吊り貯蔵および冷蔵貯蔵に適する。草姿は立性で葉色が濃く、軟腐病、根腐れ、葉枯れ症に強い耐病性を持つ。球は甲高く均一にそろい、首が締まる。貯蔵性にすぐれ、自宅での管理でもおよそ10か月貯蔵できる。
- 猩々赤しょうじょうあか赤タマネギの代表品種。辛味が穏やかで、水にさらさずそのままサラダに使える。切り口に赤紫の輪が出るのが特徴。アントシアニンによる色で、加熱すると色が抜けるため、生で使うのが前提にあたる。
- 泉州黄せんしゅうき大阪府大阪府泉州地方で育てられてきた中生の黄タマネギ。日本のタマネギ栽培の源流のひとつにあたる。明治期に泉州でタマネギ栽培が始まり、そこから全国へ広がった。肉質はやわらかく甘みがある。固定種なので自分で種を採れる。
- ソニックタキイ種苗の早生タマネギ。玉締まりが良好で、甲高の大玉によくそろい早どりができる。玉の色つやがよく、首部も細くてよく締まる。1球平均320g。耐寒性が高く生育旺盛で作りやすい。切り玉出荷に適し、吊り玉にした場合は8月末まで貯蔵できる。
- ネオアースタキイ種苗の中晩生タマネギ。色つやと貯蔵性にすぐれる。玉は豊円球で、そろい・締まりとも良好。特に皮色が濃くつやがあって美しい。貯蔵中の萌芽(芽の出はじめ)や尻部の動きが遅いので長期貯蔵に適する。皮の密着にすぐれ、長期貯蔵でも玉締まりがよく、貯蔵病害にも強い。
- 札幌黄さっぽろき北海道明治期から札幌で作られてきた在来種で、日本のタマネギ栽培のもうひとつの源流にあたる。加熱すると強い甘みととろみが出る。ただし病気に弱く、大きさや形がそろわないため収量が安定しない。F1品種に置き換わり、いまは生産量がごくわずかになっている。
- アトン大玉になる中生種。大玉栽培をすれば600gまで太る。辛みが少なく水分が多いので、生でも食べやすい。肉質は歯切れがよく、厚く輪切りにして焼く料理で持ち味が出る。病気に強く、家庭菜園でも扱いやすい。
- ターボ肥大が早い中生種。病気に強く、とう立ちも少ないので作りやすい。4月中旬から5月にかけて穫れる。大きくなるのが早いぶん、収穫の判断を遅らせると球が割れやすい。育てやすさで選ばれる品種にあたる。
- 湘南レッドしょうなんれっど神奈川県神奈川県が育成した赤タマネギ。1961年に発表され、生食用タマネギの先駆けにあたる。1球220〜320gで、輪切りにすると赤紫が年輪状に入る。辛みと刺激臭が少なく、水にさらさずそのままサラダに使える。小田原市や大磯町などで作られている。