イチジクの品種
桝井ドーフィン
国内でもっとも多く作られるイチジク。明治期に桝井光次郎氏がアメリカから持ち帰ったことが名の由来にあたる。夏果と秋果の両方が穫れ、果実が大きく日持ちする。イチジクは受粉なしで実がなるので、1本だけ植えても穫れる。
ますいどーふぃん
おすすめ
受粉樹が要らず1本で実がなり、植えて2〜3年で穫れる。果樹のなかでは待つ期間が短く、家庭で始めやすい部類にあたる。
ほかの品種と何が違うのか
受粉なしで実がなる。果樹には珍しく、1本だけ植えても穫れる。
この品種が生まれた理由
多くの果樹は受粉樹が要るが、イチジクは受粉しなくても実が育つ(単為結果)。「無花果」と書くのは、花が果実の内側に咲いて外から見えないことによる。食べているつぶつぶが花にあたる。1本で穫れて植えてから2〜3年と早いので、果樹のなかでは手を出しやすい。
味と食感
果実が大きく、上品な甘さがある。夏果と秋果で味が違い、秋果のほうが甘みが濃い。日持ちがよいほうだが、それでも数日で傷む。
桝井ドーフィンを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどイチジクに共通する基本はイチジクのページを参照してください。
- 受粉樹が要らない。1本だけ植えても実がなる。
- 夏果と秋果で花芽のつく枝が違う。秋果だけを狙うなら冬に強く切り戻せる。
- 枝や葉を切ると白い樹液が出る。肌に付くとかぶれることがあるので手袋を使う。
- 夏果と秋果の両方が穫れる品種にあたる。夏果は前年の枝に付くので、冬に切りすぎない。
プランター・家庭菜園で育てる
- 大きめの鉢で育てられる。根を切って植え替えれば長く鉢で保てる。
- 枝を切ると白い樹液が出る。手袋を使う。
- 植えて2〜3年で穫れる。果樹のなかでは待つ期間が短い。
収穫適期の見分け方
- 実の先が割れて色づいたら穫りどき。追熟しないので木で完熟させる。
保存と食べ方
生食のほか、ジャムやコンポートに。完熟すると傷みやすいので早めに食べる。
よくある失敗
- 追熟しない。青いうちに穫っても甘くならない。
- 白い樹液でかぶれることがある。手袋を使う。
栽培カレンダー
イチジクの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期です | 12月は植え付けの時期です |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期です | 8月は収穫の時期です | 9月は収穫の時期です | 10月は収穫の時期です | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
イチジクのほかの品種
4品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- 蓬莱柿ほうらいし江戸期に渡来したイチジクの在来種。「日本いちじく」とも呼ばれる。秋果専用で、桝井ドーフィンより小ぶりだが甘みが濃い。完熟すると実の先が大きく割れる。傷みやすく流通に向かないので、産地の外ではあまり見かけない。
- バナーネ細長い形のイチジク。「ロングドゥート」とも呼ばれる。糖度が非常に高く、完熟すると蜜のような甘さになる。皮が薄く、皮ごと食べられる。夏果と秋果の両方が穫れる。完熟すると実が裂けやすいので、木で完熟させて穫る家庭菜園向きにあたる。
- ホワイトゼノア熟しても色づかず、黄緑色のまま穫る夏秋兼用種。原産はアメリカ。耐寒性が強く、氷点下10℃ほどまで耐えるとされる。実つきがよく、植えて数年で穫れ始める。寒冷地でイチジクを作るときの定番にあたる。
- ビオレソリエス皮が濃い紫になる黒イチジク。糖度が高く18度を超えるものが多い。完熟すると糖度25度に達することもある。果重は50〜100gと小ぶりで、果肉はねっとりしている。日本では佐賀県や新潟県の佐渡で作られていて、市場では希少な部類にあたる。