イチジクの品種
蓬莱柿
江戸期に渡来したイチジクの在来種。「日本いちじく」とも呼ばれる。秋果専用で、桝井ドーフィンより小ぶりだが甘みが濃い。完熟すると実の先が大きく割れる。傷みやすく流通に向かないので、産地の外ではあまり見かけない。
ほうらいし
1本で実がなります。受粉樹は要りません。
1本で実がなる果樹の一覧 もあります。
ほかの品種と何が違うのか
江戸期からの在来種。傷みやすく流通に向かないので、作らないと味わえない。
この品種が生まれた理由
蓬莱柿は日本に古くからあるイチジクで、桝井ドーフィンが入る前はこれが主流だった。甘みが濃いが傷みやすく、完熟すると実が大きく割れるため、店頭に並べにくい。市場から外れたが、家庭菜園なら穫ってすぐ食べられるので不利にならない。
味と食感
小ぶりだが甘みが濃い。完熟すると実の先が大きく割れ、そこがいちばん甘くなる。秋果専用なので、穫れるのは秋だけになる。
蓬莱柿を育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどイチジクに共通する基本はイチジクのページを参照してください。
- 受粉樹が要らない。1本だけ植えても実がなる。
- 秋果専用にあたる。冬に強く切り戻しても秋には穫れる。
- 枝や葉を切ると白い樹液が出る。肌に付くとかぶれることがあるので手袋を使う。
プランター・家庭菜園で育てる
- 容量20L以上の鉢を使う。イチジクは根を張るので浅い容器では育たない。
- 傷みやすく流通に向かない品種にあたる。穫ってすぐ食べられるのが家庭で作る利点になる。
- 落葉後の冬に剪定する。実は前年の枝にも付くので切りすぎない。
収穫適期の見分け方
- 果実の下が割れて赤い果肉が見えたら穫る。イチジクは木の上で完熟させる。
- 傷みやすい品種にあたる。穫ったその日に食べる。
- 手で持ってやわらかくなったら適期になる。
保存と食べ方
傷みやすい在来種にあたる。穫ったその日に食べる。作らないと味わえない品種なので、穫りたてを食べられるのが家庭で作る利点になる。
よくある失敗
- 傷みやすい。穫ったその日か翌日には食べる。
- 夏果は穫れない。収穫は秋だけにあたる。
栽培カレンダー
イチジクの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期です | 12月は植え付けの時期です |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期ではありません | 7月は収穫の時期です | 8月は収穫の時期です | 9月は収穫の時期です | 10月は収穫の時期です | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
イチジクのほかの品種
4品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめ桝井ドーフィンますいどーふぃん国内でもっとも多く作られるイチジク。明治期に桝井光次郎氏がアメリカから持ち帰ったことが名の由来にあたる。夏果と秋果の両方が穫れ、果実が大きく日持ちする。イチジクは受粉なしで実がなるので、1本だけ植えても穫れる。
- バナーネ細長い形のイチジク。「ロングドゥート」とも呼ばれる。糖度が非常に高く、完熟すると蜜のような甘さになる。皮が薄く、皮ごと食べられる。夏果と秋果の両方が穫れる。完熟すると実が裂けやすいので、木で完熟させて穫る家庭菜園向きにあたる。
- ホワイトゼノア熟しても色づかず、黄緑色のまま穫る夏秋兼用種。原産はアメリカ。耐寒性が強く、氷点下10℃ほどまで耐えるとされる。実つきがよく、植えて数年で穫れ始める。寒冷地でイチジクを作るときの定番にあたる。
- ビオレソリエス皮が濃い紫になる黒イチジク。糖度が高く18度を超えるものが多い。完熟すると糖度25度に達することもある。果重は50〜100gと小ぶりで、果肉はねっとりしている。日本では佐賀県や新潟県の佐渡で作られていて、市場では希少な部類にあたる。