ワサビの品種
伊づま
- 静岡県
静岡県が育成した、種子で殖やせるワサビ。主根茎の肥大に優れ、生育も早い。ワサビは分根で殖やすのが普通で苗が不足しがちだったが、種で採れることで定植苗をそろえて作れるようになった。
いづま
ほかの品種と何が違うのか
種で殖やせるワサビ。主根茎の肥大に優れ、生育が早い。
この品種の要点
- 育成元
- 静岡県
- 産地
- 静岡県
この品種が生まれた理由
1991年に現地の選抜系「橋場あか」の自然交雑実生から選んだ「静系17号」を基に育成された。栄養繁殖の静系17号は実生後代の生育にばらつきが出たため、主根茎の肥大性を指標に集団選抜を重ねて形質を固めた。2011年に「静系18号」となり、2015年12月に品種登録を出願(出願番号第30144号)して伊づまと名づけられた。採種にはミツバチを使うので、採種専用の施設と親系統の栽培が要る。
味と食感
すりおろした色の緑は淡く、辛味は強いが甘みもあるので、当たりはまろやかになる。すりおろし品質は中程度にあたる。
伊づまを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどワサビに共通する基本はワサビのページを参照してください。
- 種で殖やせるので、苗をそろえて一度に植えられる。
- 生育が旺盛なぶん、葉柄の基部が裂けることがある。
- 夏の高温対策が要る。遮光と水温の管理を欠かさない。
プランター・家庭菜園で育てる
- 鉢では湧水の流れを作れない。水わさびとしての肥大は望めない。
- 夏の高温に弱いので、鉢なら涼しい日陰へ動かす。
- 種から育てられるぶん、苗を作る段階は鉢でも進められる。
収穫適期の見分け方
- 定植から9か月を過ぎると主根茎の肥大がはっきりしてくる。
- 施設で育てれば栽培期間12か月で穫れる。
- 葉柄の基部が赤くなるのがこの品種の見分けどころ。
保存と食べ方
根茎は湿らせた紙に包んで冷蔵する。使う分だけすりおろす。
よくある失敗
- 分根が少ないので、地上部の総重量は増えにくい。
- 生育が旺盛なため、葉柄の基部が裂けることがある。
栽培カレンダー
ワサビの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期ではありません | 4月はタネまきの時期ではありません | 5月はタネまきの時期です | 6月はタネまきの時期です | 7月はタネまきの時期です | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期ではありません | 10月はタネまきの時期ではありません | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期ではありません | 4月は植え付けの時期ではありません | 5月は植え付けの時期ではありません | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期です | 10月は植え付けの時期です | 11月は植え付けの時期です | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期です | 2月は収穫の時期です | 3月は収穫の時期です | 4月は収穫の時期です | 5月は収穫の時期です | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期です |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- あたらしい農業技術 No.612 ワサビ新品種「伊づま」の育成静岡県経済産業部
ワサビのほかの品種
1品種。果実の大きさや産地で見比べられます。