はなっこりーの品種
初代はなっこりー
中国野菜のサイシンを母、ブロッコリーの「女王」を父として交配して生まれた最初のはなっこりー。1995年に種子ができ、1996年に本格的な栽培と出荷が始まった。山口県のオリジナル野菜として広まった原型にあたる。
しょだいはなっこりー
ほかの品種と何が違うのか
はなっこりーという野菜そのものを作った最初の品種。のちのE2・ME・Lはすべてここから分かれている。
この品種の要点
- 熟期
- 極早生
- 育成元
- 山口県農業試験場(1996年〜)
この品種が生まれた理由
山口県農業試験場が、サイシンから雌しべ、ブロッコリーから雄しべを取って交配した。種間雑種として育成され、1999年8月に品種登録されている。山口市名田島が県内最大の産地になり、そこから瀬戸内海沿岸・日本海沿岸・山あいへと産地が広がった。2019年産からは、収穫と調製の手間を減らした「はなっこりーE2」が代わりに導入されている。
味と食感
甘みがありくせがない。しゃきっとした歯ごたえで、花・茎・葉のどこを食べても硬さが気にならない。
初代はなっこりーを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどはなっこりーに共通する基本ははなっこりーのページを参照してください。
- 頂花蕾を摘んでわき芽を穫る作り方は、のちの品種と同じ。
- 穫る枝が短いうちから咲きやすいので、花が開く前にこまめに見て回る。
収穫適期の見分け方
- 枝が20cmに満たないうちから咲きはじめることが多い。咲く前に穫る。
- 中山間地では10〜11月、沿岸の霜が降りない地域では11〜4月が穫り期にあたる。
保存と食べ方
塩ゆでしてマヨネーズや酢みそを添える食べ方が県内では一般的。油炒めや天ぷらにも向く。
よくある失敗
- 穫ったあとに花が開き、取り除く手間がかかる。この作業を減らしたのがE2にあたる。
- 冬の気温が特に低い山間部では霜の害を受けやすい。
栽培カレンダー
はなっこりーの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | なし | なし | なし | なし | なし | なし | あり | あり | あり | なし | なし | なし |
| 植え付け | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | あり | あり | あり | なし | なし |
| 収穫 | あり | あり | あり | あり | あり | なし | なし | なし | あり | あり | あり | あり |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
はなっこりーのほかの品種
3品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- 産地の標準品種はなっこりーE2はなっこりーいーつー定植からおよそ25日で頂花蕾を摘み、その10日後には穫りはじめられる極早生。1次側枝が一斉に伸びるので、穫りはじめからまとまった量になる。収穫開始からおよそ40日のあいだに1次側枝と2次側枝を穫り、総収量は10アールあたり200kg以上になる。
- はなっこりーMEはなっこりーえむいー年が明けてからの低温期に穫ることを狙って育てられた中早生。山口県の作型では、県の沿岸部で10月上旬に植えて12月から2月を、同じ県内でも内陸に寄った地域で10月中旬に植えて2月から3月を受け持つ。早生のE2が年内で終わったあとを引き継ぐ位置にあたる。
- はなっこりーLはなっこりーえる3月以降に穫ることを目指して育てられた晩生。山口県の作型では中山間部で使い、10月中旬の定植でよい。緩効性肥料の50日タイプを窒素量で10アールあたり30kg、全量を元肥に入れる方式で、4月までまとまった量が穫れる。