はなっこりーの品種
はなっこりーME
年が明けてからの低温期に穫ることを狙って育てられた中早生。山口県の作型では、県の沿岸部で10月上旬に植えて12月から2月を、同じ県内でも内陸に寄った地域で10月中旬に植えて2月から3月を受け持つ。早生のE2が年内で終わったあとを引き継ぐ位置にあたる。
はなっこりーえむいー
ほかの品種と何が違うのか
年明けの低温期に穫るために作られた。E2とLのあいだを埋める品種。
この品種の要点
- 熟期
- 中早生
- 育成元
- 山口県農林総合技術センター(2010年〜)
この品種が生まれた理由
はなっこりーは1996年に出荷が始まったあと作付面積が頭打ちになり、年明け以降の収穫を支える品種が足りていなかった。そこで低温期の栽培に向く中早生として2010年に育成された。晩生のLと同じ年に生まれており、2つで作型を広げる設計になっている。
味と食感
低温に当たってから穫るので、甘みがのりやすい。茎の歯ざわりははなっこりーらしく残る。
はなっこりーMEを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどはなっこりーに共通する基本ははなっこりーのページを参照してください。
- 山口県では、県の沿岸部で10月上旬、内陸に寄った地域で10月中旬に植えると、受け持つ時期が分かれる。
- 10月中旬まで遅らせると収穫が2月以降に寄り、3月・4月で晩生のLと重なる。
- 摘芯の時期で花茎の太さが変わる。遅く摘むほど太くなる。
収穫適期の見分け方
- 県の沿岸部で10月上旬に植えた株は、12月から2月が穫り期にあたる。
- 内陸に寄った地域で10月中旬に植えた株は、2月から3月が穫り期になる。
- 出荷規格では花茎の太さを見る。細すぎるものは数に入れない。
保存と食べ方
寒い時期に穫れるぶん、ゆでてからの日持ちは年内のものより落ちにくい。それでも早めに使う。
よくある失敗
- 植える時期を遅らせすぎると、晩生の品種と収穫が重なって作型を分ける意味が無くなる。
- 収穫が始まったあとに厳しい低温が続くと穫れ方が落ちる。
栽培カレンダー
はなっこりーの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | なし | なし | なし | なし | なし | なし | あり | あり | あり | なし | なし | なし |
| 植え付け | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | あり | あり | あり | なし | なし |
| 収穫 | あり | あり | あり | あり | あり | なし | なし | なし | あり | あり | あり | あり |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
このページの出典
- 新品種「はなっこりーME」と「はなっこりーL」の品種の特性を活かした栽培方法と作型山口県農林総合技術センター
はなっこりーのほかの品種
3品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- 産地の標準品種はなっこりーE2はなっこりーいーつー定植からおよそ25日で頂花蕾を摘み、その10日後には穫りはじめられる極早生。1次側枝が一斉に伸びるので、穫りはじめからまとまった量になる。収穫開始からおよそ40日のあいだに1次側枝と2次側枝を穫り、総収量は10アールあたり200kg以上になる。
- はなっこりーLはなっこりーえる3月以降に穫ることを目指して育てられた晩生。山口県の作型では中山間部で使い、10月中旬の定植でよい。緩効性肥料の50日タイプを窒素量で10アールあたり30kg、全量を元肥に入れる方式で、4月までまとまった量が穫れる。
- 初代はなっこりーしょだいはなっこりー中国野菜のサイシンを母、ブロッコリーの「女王」を父として交配して生まれた最初のはなっこりー。1995年に種子ができ、1996年に本格的な栽培と出荷が始まった。山口県のオリジナル野菜として広まった原型にあたる。