キュウリの品種
毛馬きゅうり
- 大阪府
- なにわの伝統野菜
大阪の「なにわの伝統野菜」に認定されている半白系のキュウリ。果実の先が濃い緑、付け根側が白くなる二色の見た目が特徴で、果長は30cm前後と長い。付け根に近い部分に苦味があるので、そこを切り落としてから使う。皮が薄く歯切れがよく、ぬか漬けにすると香りが立つ。
けまきゅうり
ほかの品種と何が違うのか
先が濃緑、付け根側が白い半白系。付け根の苦味は取り除いて使う。
この品種の要点
- 産地
- 大阪府 / なにわの伝統野菜
この品種が生まれた理由
現在のキュウリは苦味が出ないよう改良されているが、昔のキュウリには苦味があるのが当たり前だった。毛馬きゅうりはその時代の性質を残しており、苦い部分を切って使うという手間ごと受け継がれてきた品種にあたる。大阪市都島区毛馬町が発祥とされる。
味と食感
皮が薄く歯切れがよい。ぬか漬けにすると香りが立つのが持ち味で、生食よりも漬物で評価される。付け根側の白い部分に苦味が残るので、味を見ながら切る位置を決める。
毛馬きゅうりを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどキュウリに共通する基本はキュウリのページを参照してください。
- 果長30cm前後と長くなるので、支柱やネットを高めに立てる。
- 在来種や伝統野菜のため、市販の種が出回りにくい。産地の直売所や地域の種苗店が主な入手先になる。
プランター・家庭菜園で育てる
- 容量15L以上を使い、ネットにつるを上げる。
- 付け根側の苦味は品種の性質にあたる。切り落として使う。
- 水切れさせると苦味がさらに強くなる。水やりを切らさない。
収穫適期の見分け方
- 長さ20cm前後で穫る。先が濃緑、付け根側が白い半白系にあたる。
- 付け根の苦味は品種の性質にあたる。使うときに切り落とす。
- 穫り遅れると太って種が硬くなる。毎日見る。
保存と食べ方
付け根側の苦味は品種の性質にあたる。使う前に切り落とす。水気を拭いてポリ袋に入れ、立てて冷蔵する。
よくある失敗
- 付け根側の苦味を知らずに丸ごと使うと、料理全体が苦くなる。切り落としてから使う。
地域別の作型
キュウリの一般的な作型を表示しています。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。 品種によってさらに前後するので、正確な時期は種袋の作型図を確かめてください。
寒冷地東北・北海道・高冷地
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| 春まき | ||||||||||||
| 夏まき |
一般地関東〜近畿の平野部。種袋では中間地と書かれる
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| 春まき | ||||||||||||
| 夏まき |
暖地九州・四国・南関東の平野部
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| 春まき | ||||||||||||
| 夏まき |
品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: キュウリの育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
栽培カレンダー
キュウリの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期ではありません | 3月はタネまきの時期です | 4月はタネまきの時期です | 5月はタネまきの時期です | 6月はタネまきの時期です | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期ではありません | 10月はタネまきの時期ではありません | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期ではありません | 4月は植え付けの時期です | 5月は植え付けの時期です | 6月は植え付けの時期です | 7月は植え付けの時期です | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期ではありません | 10月は植え付けの時期ではありません | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期ではありません | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期です | 8月は収穫の時期です | 9月は収穫の時期です | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期ではありません | 12月は収穫の時期ではありません |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
キュウリのほかの品種
14品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめ夏すずみなつすずみタキイ種苗の夏秋キュウリのロングセラー。べと病・うどんこ病に強い耐病性を持ち、高温乾燥の続く盛夏期でも栽培が安定して収穫量の波が少ない。果色は濃緑でテリがあり、平均果長21〜22cm。クズ果の発生が少なく秀品率が高い。主枝の雌花率は4〜5月まきで50〜60%、各節1果成りが主体。ウイルス病(ZYMV)の耐病性を加えた「VR夏すずみ」もあり、こちらはつるもちがよく、より作りやすい。
- 馬込半白キュウリまごめはんじろきゅうり東京都上部が緑色で、先へ向かうほど白くなる。長さ20〜25cmで両端が丸く、いまのキュウリより太い。キュウリ本来の風味が強く、みずみずしくパリッとした食感になる。
- リトルキューズタキイ種苗のミニキュウリ。果実は長さ9〜11cm程度で、果皮がやわらかい。主枝に雌花が付きやすく、1節に複数着花する節成タイプで、側枝の発生が少ない。浅漬けやピクルスに向く。
- ラリーノホワイト果長9〜10cm神田育種農場が育成したミニキュウリ。果皮が薄白緑色で、果長9〜10cm、果重は約40g。うどんこ病に非常に強い抵抗性を持つ。作りやすく、プランターやコンテナでも育てられる。
- シャープ1埼玉原種育成会のキュウリ。首から尻までよく整った円筒形で、曲がり・尻太・尻コケ・首コケの発生が少ない。果色は首から尻まで濃緑で、シモフリや条線が出ず、高温期でも色ボケが出ない。果皮はなめらかで薄く光沢があり、ブルームの発生は少なくトゲは小さめ。小葉で収穫・整枝・選果がしやすく、省力性が高い。
- 四葉きゅうりすーようきゅうり表面に深いシワと大きなイボが目立つ中国系のキュウリ。果長は30cm前後と長くなる。皮が薄くパリッとした独特の歯ざわりで、漬物にすると持ち味が出る。水分が抜けやすく日持ちしないため、市場流通には向かず、作った人が自分で食べる野菜として残ってきた。この食味を保ったまま長さを21〜22cmに収めたのが、タキイ種苗の短形四葉「シャキット」にあたる。
- 加賀太きゅうりかがふときゅうり石川県加賀野菜石川県の加賀野菜に認定されている太いキュウリ。1本500g前後、太さは直径6〜7cmにもなり、普通のキュウリとは別の野菜に見える。皮が硬いのでむき、種とわたを取り除いてから使う。生でかじるのではなく、煮物、あんかけ、そぼろあんといった加熱料理にするのが地元の食べ方にあたる。
- 相模半白さがみはんじろ神奈川県上半分が濃い緑、下半分が白くなる半白系のキュウリ。神奈川県で作られてきた在来系にあたる。皮が薄く歯切れがよいので、ぬか漬けや浅漬けに向く。日持ちしにくく市場流通には合わないため、いまは家庭菜園や地域の直売所が中心になっている。
- 外内島きゅうりとのしまずきゅうり山形県山形県鶴岡市の外内島(とのしまず)地区に伝わる在来キュウリ。強い苦味を持つのが特徴で、その苦味を味わうものとして地元で使われてきた。一般のキュウリが苦味を消す方向に改良されてきたのとは逆に、苦味を残したまま受け継がれている。鶴岡市は国連から食文化創造都市に認定されており、この品種もその在来作物のひとつにあたる。
- 糠塚きゅうりぬかづかきゅうり青森県青森県八戸市の糠塚地区に伝わる在来キュウリ。太く短い形で、普通のキュウリより果径が大きい。皮が薄く、種のまわりが甘い。地元では縦に割って生のまま味噌を付けて食べるのが定番で、漬物より丸かじりで食べられてきた品種にあたる。
- フリーダムサカタのタネが、青臭みの少ない欧米の品種と日本の品種を交配して育成したイボなしキュウリ。2001年発売。果実はイボのない円筒形で果長17〜19cm、果径2.8cm。果色は濃緑でブルームが少なく光沢があり、果肉も緑が濃い。草勢が強く、子づる・孫づるの発生が極めてよい。着果性が主枝・側枝ともに多く、うどんこ病などの耐病性が高い。
- シャキットタキイ種苗の夏秋用の短形四葉系キュウリ。従来の四葉系より秀品率と収量性が高く、平均果長は21〜22cm。うどんこ病・べと病・ウイルス病(特にZYMV)に強く、減農薬栽培に向く。葉はやや大きく初期から草勢が強い。側枝・孫枝とも極めて太く発生がよいので、栽培後半まで草勢が安定する。主枝の雌花率は4〜5月まきで40〜50%。
- ミニキュウリ長さ10cm前後で収穫する小型のキュウリの総称。特定の品種名ではなく、複数の種苗会社がそれぞれの品種名で出している。中東で作られてきた「ベイトアルファ」系の系統が元になっているものが多い。皮が薄くトゲが小さいので皮ごと食べられ、1本を使い切れる大きさなので、少人数の家庭やお弁当に向く。
- 白キュウリしろきゅうり果皮が淡い白緑色から白色になるキュウリの総称で、特定の品種名ではない。各地の在来種にこの色のものがあり、種苗会社からも白系の品種が出ている。皮が薄くみずみずしく、青臭さが少ないものが多い。緑のキュウリに比べて日持ちしにくい傾向がある。