レタスの品種
バターヘッドレタス
ゆるく巻くレタスの系統。玉レタスのように硬く締まらず、手で開けるほどの巻き方になる。葉がやわらかくなめらかで、油に例えられる口当たりからこの名がついた。サラダ菜もこの仲間にあたる。
「バターヘッドレタス」は特定の品種名ではありません
レタスのうち、見た目や性質が近いものをまとめて呼ぶ名前にあたります。 この名前の種や苗は売っていないので、育てるときは具体的な品種名で探してください。
品種名ではない名前の一覧 もあります。
この呼び名にあたる品種:サラダ菜
ほかの品種と何が違うのか
硬く締まらずゆるく巻く。玉レタスより作りやすい。
この品種が生まれた理由
レタスの結球には冷涼な気候と時間が要る。バターヘッド型は硬く締まるところまで求めないので、結球型の中では条件が緩い。玉レタスがうまく巻かない土地でも形になることが多く、家庭菜園では結球型の入り口として選ばれてきた。
味と食感
葉がやわらかく、なめらかな口当たりになる。パリッとせず、しっとりした食感にあたる。苦味は穏やか。
バターヘッドレタスを育てるときのコツ
この品種だから変わる点だけを挙げています。土づくりや水やりなどレタスに共通する基本はレタスのページを参照してください。
- 硬く締まるのを待たない。ゆるく巻いた時点が完成にあたる。
- 株間20cm以上を取る。混んで植えると巻かない。
- 高温でとう立ちする。夏は避け、春と秋に作る。
- 玉レタスより短い期間で形になる。
プランター・家庭菜園で育てる
- 深さ20cm程度のプランターで作れる。
- 株間20cm以上を取る。1つの容器に詰め込まない。
- 高温でとう立ちする。夏は日陰へ移す。
収穫適期の見分け方
- 手のひらに乗る大きさでゆるく巻いたら穫る。硬く締まるのを待たない。
- 上から軽く押して、わずかに弾力があれば適期にあたる。
- とう立ちすると苦味が出る。
保存と食べ方
濡れた新聞紙に包んでポリ袋に入れ、立てて冷蔵する。葉がやわらかいので重ねない。
よくある失敗
- 玉レタスのように硬く締まらない。締まりが足りないのではなく、これが本来の姿にあたる。
- 葉がやわらかく傷つきやすい。運ぶときに重ねない。
地域別の作型
レタスの一般的な作型を表示しています。 暖地と寒冷地では作業の時期が1〜2か月ずれます。 品種によってさらに前後するので、正確な時期は種袋の作型図を確かめてください。
寒冷地東北・北海道・高冷地
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 結球レタス | ||||||||||||
| リーフレタス |
一般地関東〜近畿の平野部。種袋では中間地と書かれる
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 結球レタス | ||||||||||||
| リーフレタス |
暖地九州・四国・南関東の平野部
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 結球レタス | ||||||||||||
| リーフレタス |
品種によってさらに前後します。正確な時期は種袋の作型図をご確認ください。
出典: レタスの育て方・栽培方法(失敗しない栽培レッスン)(サカタのタネ 園芸通信)
栽培カレンダー
レタスの一般的な時期を表示しています。
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| タネまき | 1月はタネまきの時期ではありません | 2月はタネまきの時期です | 3月はタネまきの時期です | 4月はタネまきの時期です | 5月はタネまきの時期ではありません | 6月はタネまきの時期ではありません | 7月はタネまきの時期ではありません | 8月はタネまきの時期ではありません | 9月はタネまきの時期です | 10月はタネまきの時期です | 11月はタネまきの時期ではありません | 12月はタネまきの時期ではありません |
| 植え付け | 1月は植え付けの時期ではありません | 2月は植え付けの時期ではありません | 3月は植え付けの時期です | 4月は植え付けの時期です | 5月は植え付けの時期です | 6月は植え付けの時期ではありません | 7月は植え付けの時期ではありません | 8月は植え付けの時期ではありません | 9月は植え付けの時期です | 10月は植え付けの時期です | 11月は植え付けの時期ではありません | 12月は植え付けの時期ではありません |
| 収穫 | 1月は収穫の時期ではありません | 2月は収穫の時期ではありません | 3月は収穫の時期ではありません | 4月は収穫の時期ではありません | 5月は収穫の時期です | 6月は収穫の時期です | 7月は収穫の時期ではありません | 8月は収穫の時期ではありません | 9月は収穫の時期ではありません | 10月は収穫の時期ではありません | 11月は収穫の時期です | 12月は収穫の時期です |
カレンダーの読み方
- タネまき
- 植え付け
- 収穫
- その時期ではない
露地栽培(屋外の畑・プランター)を想定した目安です。ハウスやトンネルを使うと時期は前後します。同じ露地でも北海道と沖縄では1〜2か月ずれるため、 旬のおおよその位置をつかむものとしてご覧ください。
レタスのほかの品種
11品種。果実の大きさや産地で見比べられます。
- おすすめサニーレタス葉先が赤紫色になる非結球型のリーフレタス。玉を巻かないので、結球レタスのように「巻かずに終わる」失敗が起きない。外葉から掻き取って収穫すれば、株を残したまま長く穫り続けられる。玉レタスより暑さにやや強いが、真夏は生育が止まる。
- レッドファイヤータキイ種苗のリーフレタス。売り場で「サニーレタス」と呼ばれているものの代表的な品種にあたる。草勢が旺盛で作りやすく、株にボリュームが出る早生種。葉の緑色と赤色の着色がよい。肉質はやわらかく食味がよい。抽苔が遅い「晩抽レッドファイヤー」もある。
- グリーンウエーブタキイ種苗のリーフレタスで、同社が「グリーンリーフの定番」と呼ぶ品種。草勢が旺盛で葉数が多く、葉は濃緑色になる。肉質はやわらかく食味がよい。結球しないので外葉から掻き取って長く穫れる。
- ロマリアタキイ種苗のロメインレタス。農林水産省の登録品種で、登録上の名前は販売名と別に付けられている。晩抽性と結球性が安定していて作りやすい。冷涼地の初夏どり・秋どり、一般地と暖地の秋から年内どり、春どりと、作れる時期の幅が広い。レタス根腐病のレース1とレース2に複合耐病性を持つ。
- フリンジーグリーンサカタのタネのフリルレタス。葉の縁がフリル状に縮れ、球にならない。やわらかくて苦味が少ない。サラダのほか、寄せ植えや花壇の縁どりに使うなど、観賞用にも使える。
- グレートレーク結球する玉レタスの代表的な系統。アメリカで育成され、日本の結球レタスの元になった。玉が締まり、葉はパリッとした食感になる。結球には涼しい気候が要るので、春作と秋作が基本にあたる。育成元が公開している詳しい品種特性は確認できていないため、収穫日数はここでは記載しない。
- ロメインレタス葉が縦長に立ち上がる半結球型のレタス。コスレタスとも呼ばれる。葉が厚く歯ごたえがあり、他のレタスと違って加熱にも耐える。シーザーサラダに使われるのはこのレタスにあたる。焼く、炒める、スープに入れるといった使い方もできる。
- サラダ菜さらだな葉がやわらかく丸みのあるバターヘッド型のレタス。ゆるく結球する。葉に厚みがありながらやわらかく、口当たりがなめらか。苦味が少ないので子どもでも食べやすい。パリッとした玉レタスとは食感がまったく違う。
- フリルレタス葉先が細かく切れ込む非結球型のリーフレタス。結球しないので、外葉から掻き取って長く収穫できる。葉が波打つので、サラダに入れると立体感が出てドレッシングもよく絡む。苦味は穏やかで、パリッとした食感が残る。
- シスコ玉レタスの定番品種。球の締まりがよく、葉はパリッとした食感になる。結球には涼しい気候が要るので、春作と秋作が基本にあたる。育成元が公開している詳しい品種特性は確認できていないため、収穫日数や球重はここでは記載しない。
- グリーンリーフ結球しないリーフレタスの緑色系統。特定の品種名ではなく、葉が波打つ非結球レタスをまとめた呼び方にあたる。玉レタスと違って巻かないので、外葉から掻き取って長く穫れる。
